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「2段式超高速弁当箱炊飯器」を生み出したサンコーのユニークな商品開発への思い/山岸 裕介さん
当たり前を疑う視点から新たなものが見えてくる イメージ画像

「2段式超高速弁当箱炊飯器」の3D画像

ご飯が炊ける弁当箱が売れている。2019年末に発売されたサンコーの「おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器」は、お米0.5合なら約14分、1合なら約19分という短時間で炊き上げることができる。弁当箱タイプなので自宅でも職場でも手軽に持ち運べて、そのまま器として使え、丸洗いも可能だ。

そしてその進化形として、おかずも調理できる「2段式超高速弁当箱炊飯器」が1年後に登場。炊飯の際の水蒸気を利用して、上の段のトレーで野菜や肉、魚などを蒸したり、レトルトのカレーなどを温めたりできる。「現在、『おひとりさま〜』は約11万個売り上げ、『2段式~』も約2万5千個と好評です」と語るのは、この商品を企画開発し、今は企画部長を務める山岸さんだ。接客業から転身し、サンコー入社後も同社の直営店舗勤務からスタートした。

ユニークで便利な製品を次々に生み出している同社。そのアイデアは、アルバイトから重役まで全員が週に一つ以上出すのが決まりだ。そんななかで独創的なアイデアでお客さんに喜んでもらおうと企画を立てる山岸さんは、店舗勤務の時の巧みな商品展示などもあって、社長の目に留まり企画開発部へと異動となった。

「お客さまには便利さはもちろん、驚きも感じてもらいたい。そのために、立案するうえで意識しているのは物事を正面から見ないことです。当たり前を疑う視点を持ち、新しい角度から切り込んでいく。うちの会社は、ユニークな案があったらとりあえず試作してみようというフットワークの軽さも強みです」

弁当箱炊飯器も、すぐに提携する中国の工場で試作に入った。だが、炊飯釜は普通丸いものなので四角い炊飯釜の実現は難しかった。成形に手間取り、現地からは採算が取れないなど否定的な声も上がったが、うまくいけばたくさん注文できると粘り、何とか四角い炊飯釜が完成。次はこの釜で、ご飯が均一に早くおいしく炊けるかどうかが課題となった。

「早くできてもおいしくなければ意味がない。当初は底にヒーターを置き、釜とヒーターを分離できるようにしていたのですが、釜との密着度で炊き上がりにムラが出て難航しました」。そうして試行錯誤を重ね、釜と本体を接着することで難題をクリア。「企画から約3年、製品になった時は心底ホッとしました」

弁当箱炊飯器は話題を呼びヒット。更なる要望も寄せられ、それに応える形で山岸さんは、新たにおかずも温められる弁当箱炊飯器の開発に挑むことになる。

人生を豊かにできるようなものを開発したい イメージ画像

「2段式超高速弁当箱炊飯器」は最短15分で炊飯ができる。上のおかずトレーの最大容量は400ml。写真提供:サンコー

サンコーの「おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器」は、その名のとおりご飯が短時間で炊ける弁当箱。2019年末に発売され、瞬く間に話題となりヒットした。更に間もなく「おかず入れもつけた2段式が欲しい」といった声が多く寄せられ、開発者の山岸さんは直ちにその製作に取り組むことになった。

「社内からも同様の意見があり、また、中国の製造工場も最初の弁当箱炊飯器がすごく売れたので今回はやる気が違いました(笑)。それに私も、そもそも炊飯時の蒸気が無駄になっていてもったいないなと思っていたのです」。こうして、蒸気を利用しておかずを温められると共に、野菜や肉、魚などを蒸すこともできるトレーの開発を目指すことになった。「中国では包子(パオズ)など蒸す文化があるので工場からもアドバイスをいただけました」

開発は順調に進んだ。ただ課題は価格だった。炊飯機能に特化した「おひとりさま~」は税込み6,980円。新たな機能を追加してもあまり高くしたくなかった山岸さんは、いかにおいしく調理ができるかということに加え、コストカットにも心血を注いだ。「例えば当初はレトルトパウチごと温められるものを考えていましたが、試すと製造年月日の印字がトレーについてしまい、その防止加工には経費がかさむ。そこで、温める際はパウチから中身をトレーに移してもらう仕様にしました」

こうして20年末に売り出された「2段式超高速弁当箱炊飯器」は、「おひとりさま~」より千円アップにとどめることができた。

製品化の過程では、熟慮した点がほかにもある。それは中国の工場とのコミュニケーションだ。「現地では日本語が比較的上手な人を介して現場に伝達するのですが、時には正確さが薄れて意図したこととは異なる伝わり方をすることもあります。そこで、指示する内容だけでなく、その理由や目的を含め、分かりやすく示すことが大切だと学びました」

相手の気持ちを考える。それは接客業務に長く携わってきた山岸さんにとっていつも意識していることだ。「店舗勤務の時はレジ打ちなどをなるべく早く終えるようにしていました。お客さまの大切な時間をいただいているという感覚があるんですね。今回開発した製品は食べ物を扱うので、ユーザーの人生により関わるものだと思います。それを踏まえ、これからも買った人が便利さに喜んだり驚いたりする、人生を豊かにできるような商品を作っていきたいです」

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球技をはじめ色んなスポーツを楽しむサークルに入っていて、週末に参加。バレーボールや野球、アウトドアなど季節や場所に応じてさまざまなスポーツにいそしんでいます! 若い人や異なる業種の人たちと過ごすのはとても刺激的で、自分も若くいられるような気がします。何より体を動かして汗をかくことで、頭が空っぽになり、平日は新たな気持ちで仕事に臨めるんです。

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5月9日(金)更新

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