未来へ向かう今という時間も大切に
miwa:坂口君と初ダブル主演の映画『君と100回目の恋』がようやく2017年2月4日(土)から公開! 私が演じた葵海(あおい)は過去や未来にとらわれず、何事にも懸命に取り組む、まさに今を生きる女の子でした。
坂口:僕が演じた陸(りく)は終始クールでかっこいい大学生。でも内面では、時間というものにとてもとらわれている。それは愛する葵海の運命のためでもあって、ある意味仕方のないことではあるんだけれど。
miwa:もし、陸みたいに時間を戻せる力があったらどうする?
坂口:僕は、使わないと思う。もちろんやり直したい過去はたくさんある。でも、時間を戻してそれをやり直したら、今の自分ではなくなってしまう。むしろそっちのほうが怖いから。
miwa:確かにそうだね。この映画を通して、未来を考えるなら、後悔するよりも今をちゃんと生きることが大事なんだと改めて気づかされました。どうしても「夢がかなったら幸せ」と未来に幸せを設定しがちだけど、そこに向かっている今という時間にも幸せがあることを忘れてはいけないなって。坂口君の言うように、過去に戻ってやり直しても今の自分は得られないんだから、常に今の自分を認め、充実感を味わうことを大切にしたほうがいいと思う。
坂口:生きている限り、どうしたって後悔することは誰にでもある。でも、それを後悔と決めるのは自分でしかないんだよね。
miwa:そうだね。ただ、この映画で初めてバンドというものを経験し、もし時間が戻せたら、私も学生時代にバンドを組んでみたかったなってちょっと思った。
坂口:あのバンド、部活みたいで楽しかったからね。岡山で撮影している時、みんなでスタジオを借りて練習したでしょ。もし大学生でバンドを組んでいたら、こんな感じなんだろうなって僕も思った。
miwa:今回、バンドメンバーは私以外みんな楽器初挑戦。弾けないところから徐々に弾けるようになっていき、バラバラだった演奏がいつしか合ってきて、呼吸までそろっていくのが楽しかった。「あ、今の良かったね」って互いに思える瞬間が素直にいいなって。あんな充実した時間を積み重ねていけたらいいね。
仕事がない時は努力して自分を磨く
坂口:miwaはいつごろからシンガー・ソングライターを目指したの?
miwa:高校生のころ。音楽は父親の影響で小さいころから好きで、15歳からギターを始めて。そして17歳で進路を決める際、やっぱり音楽をやりたいって思ったの。そのためにはまず人前に出て修練を積もうと思い、ライブハウスに行って交渉してステージに上がらせてもらって。
坂口:高校時代から夢を追い掛け、そのために自分で行動してたんだね。
miwa:もう必死(笑)。でも、そこでレコード会社の人に声を掛けてもらえて。それから準備期間が1年ぐらいあって、その間にドラマの主題歌が決まったの。
坂口:準備期間の1年は何を?
miwa:シンガー・ソングライターは自分で詞も曲も作って、それを演奏して伝える。要は制作者であり、表現者でもあるので、両方のスキルを磨こうと思って、曲を作ってはライブハウスで披露し、毎回お客さんにアンケートをしてリサーチしていた。厳しい意見も真摯(しんし)に受け止めてね。ところで、坂口君はモデル出身だよね?
坂口:そう。19歳の時、母と姉の勧めで男性ファッション雑誌のモデルオーディションを受けた。いざやってみるとこれが意外に奥が深くて、楽しかったんだよね。
miwa:役者をやりたいという気持ちは、どんな風に芽生えていったの?
坂口:元々映画が好きで、出演するにはどうしたらいいのかずっと考えていて。23歳で事務所に入って、オーディションを受けさせてもらうようになったんだよね。
miwa:そして俳優デビューしたんだ?
坂口:実は、初出演した映画の台本に最初、僕の役はなかった。でもオーディションの時に監督が僕の役を作ってくれた。しかも役を意識せず、坂口君のままでいいからって。素人の僕が演技デビューする入り口としてはすごくありがたかった。
miwa:モデルの仕事は順調だった?
坂口:いや、最初の1、2年は月に1本ぐらいしか仕事がなくて。でも、その間にいろんな努力ができた。何よりモデルの経験で今役立っていることはたくさんあるので、僕はモデルからのスタートで本当に良かったなと思ってる。
(続きは2月10日(金)公開の後編で)
リーダーが語る、アシタを開く言葉
miwaさん
「千里の道も一歩から」
「音楽で生きていく」。そう決めたものの不安はありました。それでも曲を書いてみる、ライブをしてみるといった一つひとつのことを頑張りました。自分が目指す道に続いていると信じて。そうしたら夢がかなったのですが、夢って尽きないもので一つかなうとまた次の夢が見つかるんですよね。だから私はいつまでも千里の道を歩み続けているんだなと思っています。
坂口健太郎さん
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
立派な人、出来た人ほど謙虚だという意味です。母親がこの言葉を教えてくれ、「こういう人になるんだよ」と言われました。聞いた時、本当に良い言葉だなと思ったんですよね。先のことは分からないけれど、僕自身、こんな風に生きて行けたらと思います。
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2017年2月23日(木)23:59
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※ご入力いただいた個人情報は、当選者への連絡、景品(賞品)の抽選・発送の目的以外で使用することはありません。
※ご応募はお一人さま1回限りとなります。
miwa
1990年生まれ。2010年「don’t cry anymore」でデビュー。その後も「ヒカリへ」「Faith」「結 -ゆい-」など数々のヒット曲をリリース。15年にはギター1本での弾き語りライブを日本武道館で開催。15年公開の映画『マエストロ!』で女優に初挑戦。今年は2月に新アルバム「SPLASH☆WORLD」を発売、4月から全国アリーナツアーを予定している。
坂口健太郎
1991年生まれ。2010年度第25回メンズノンノモデルオーディションに合格しモデルデビュー。14年映画で俳優デビュー。その後、映画『ヒロイン失格』『俺物語!!』『オケ老人!』、ドラマ「とと姉ちゃん」「重版出来!」など数々のドラマ、映画、CMで活躍。16年には舞台「かもめ」にも出演した。現在は1月スタートのテレビドラマ「東京タラレバ娘」に出演中。
※miwaと坂口健太郎がW主演を務める映画『君と100回目の恋』は2月4日(土)から全国ロードショー。