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スペシャル対談 vol.10 希望につながるもの(前編)木村文乃×吉田大八

キツそうだからやるがモチベーション

木村:いよいよ(2018年)2月3日に映画『羊の木』が公開されましたね。

吉田:田舎町に元犯罪者たちが移住してくるという設定の面白さと、物語の持つ圧倒的なパワーに引かれたのですが、どう映画にしようかと試行錯誤を繰り返していたので制作まで2年ほど掛かりました。

木村:私は錦戸亮さん演じる主人公・月末(つきすえ)の元同級生で、都会にも田舎にもなじめない文(あや)役で出演させてもらいました。人間の本性をあぶり出すようなヒューマンサスペンスであり、壮大なスケールで衝撃と希望が描かれるパワフルな作品です。

吉田:ほかの人に映画化されたら悔しいだろうなと思い、監督を引き受けました。「映画にしたら何だか小さくまとまってしまったね」と言われるのが怖かったのですが、尻込みしていては監督なんていう仕事は務まらない。「キツそうだからやる」が僕のモチベーションでもあるので。

木村:いい意味で、一生、心に引っ掛かり続ける作品です。この映画で得たモヤモヤはいつかその答えが見つかった時、ものすごくプラスになるという期待があります。更に言えば、もっと大きな、日本という国を考えることにもつながる、壮大なものを教えてくれる気もしています。

吉田:そう言ってくれるとうれしい。僕が映画を撮る時、いつも大事にしているのは俳優の顔をじっくり見せること。あの俳優のあの表情が忘れられないというのが一つでも見る人の心に残るものが、すてきな映画だと思っています。木村さんも今までにない表情を見せてくれました。

木村:ありがとうございます。今回初めて監督とご一緒させていただきましたが、一挙一動を細やかに演出してくださって楽しかった。私が持っているものだけでなく違った面も引き出してもらえた感じがします。監督は決して厳しくなく、何かコタツみたいな方だなと。猫みたいに丸まってそばに居るだけで落ち着きました。

吉田:そう思ってもらえて光栄です(笑)。よく理屈っぽいと言われるから。以前は誰かに理科の先生みたいって言われました。

木村:ハハハハ。私はむしろ、その場で生まれるものを大切にしてくださる「感性の方」というイメージでしたよ。

新たな挑戦が、違う可能性を引き出す

吉田:木村さんはとても気さくで、あまり女優を感じさせないのですが、いざカメラが回り始めるとガラッと変わります。表情だけでなく造形までも。

木村:不器用なので、そんなに切り替えがうまいわけではないと思うのですが。

吉田:強烈な個性で迫ってくるのではなく、撮るものの中に木村さんが入ると何か想像がつかない方向へと変わっていく。それがすごく気持ち良くて、少し演出がうまくなったように錯覚できる(笑)。監督としてのロマンがいい感じで満たされます。

木村:監督のロマンを満たす女優。なんかいいですね(笑)。ところで、吉田監督はずっとCM制作のディレクターとして第一線で活躍されていたそうですが、何をきっかけに映画を撮るようになったのですか?

吉田:学生のころ、映画監督という職業を意識したことはありましたが、CMの仕事が楽しくてすっかり忘れていました。長編第1作を撮ったのは10年前。ある小説を読んですぐ、自分で映画化したいと思った。『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』です。

木村:あの作品、大好きです。今まで見た映画で一番強烈な印象が残っています! あれが1作目なんてすごいです。

吉田:ありがとう。CMの仕事ではできなかったことや、まだ開けていない自分の引き出しがたくさんあって、いざ映画をやってみたら、毒みたいなものが想像以上にたまっていて一気に噴き出したのかも。それによってかなりエネルギッシュな作品に仕上がった気がします。

木村:『腑抜けども――』をきっかけにもっと映画を作ってみたくなったのですか?

吉田:そうですね。映画って見た人の感想が聞けるし、監督として話すことも多い。そういうコミュニケーションが面白くて、自然に2本目を撮ろうという気になりました。

木村:『羊の木』は何本目の作品ですか?

吉田:7本目です。僕は今まで、内面に強烈な自我や狂気を抱える人物を主人公に描くことが多かった。普通の主人公が逆にそういう人たちに囲まれている物語は今回が初めて。自分の映画を新たな場所へ連れていってくれたので、『羊の木』を僕の第2期のスタートと位置づけています。



(続きは2月23日(金)公開の後編で)

リーダーが語る、アシタを開く言葉

木村文乃さん

「今日より明日の自分」

今日よりも明日のほうが良くなっている自分でありたい。今日できなかったことは明日できるようにする。今日できて明日できないことも多々あるのですが、少なくとも「今日より明日の自分」と毎日、思っています。

吉田大八さん

「先は長いよ」

若い人に伝えたい言葉です。今、うまくいっていなくても「いつか良いことがあるよ」っていうのも何だか違う気がしているので、「先は長いよ」と言いたい。それで少し気持ちを楽にして次なる勝負に挑んでほしいと思います。

木村文乃

1987年東京都生まれ。映画『アダン』でヒロインデビュー。以後、映画やドラマ、CMで活躍。主な出演映画に『ポテチ』『ピース オブ ケイク』『RANMARU神の舌を持つ男』『追憶』『火花』『伊藤くんAtoE』など多数。1月からスタートのドラマ「99.9刑事専門弁護士 SEASONⅡ」に出演中。

吉田大八

1963年生まれ、鹿児島県出身。CMディレクターとして国内外の広告賞を受賞。2007年『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で長編映画監督デビュー。主な監督作に『クヒオ大佐』『パーマネント野ばら』『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』など。17年は、三島由紀夫の異色のSF小説を映画化した『美しい星』の公開の他、作・演出を務めた舞台『クヒオ大佐の妻』が評判となる。

※吉田大八さんが監督を務め、木村文乃さんが出演する『羊の木』は2月3日から全国上映中。

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