転職ノウハウ

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キボウのアシタ リーダーたちに学ぶ、これからの働き方の道しるべ オピニオンリーダーたちが語る、これからの時代の仕事観。明日の働き方のヒントが得られる、スペシャル対談。
スペシャル対談 vol.19 「挑戦」が止まらない(前編)尾上松也×新納慎也

人に喜んでもらえると次につながる

新納:僕たちの初共演は2014年、「ハナガタミ」という二人芝居の舞台でした。

松也:僕の企画公演だったのですが、当時ミュージカルに出演されていた新納さんを見て「この方なら頼れる、心強そう!」と思い、出演をご相談しました。

新納:8年越しにオファーの理由が聞けた(笑)。僕は歌舞伎俳優さんとの共演が初めてで、大きな声で硬い演技をされるのかなと思いきや、すごく自然で繊細な芝居をされていたのが印象的でした。

松也:共通の俳優仲間がいるので、お互いの作品を見たり、ちょくちょく会ってはいましたが共演は意外になかったですね。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も互いに出演していますけど、実は1回も現場で会っていない。

新納:そう。だから22年11月からの舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」が実質的に2度目の共演! 今作を演出する三谷幸喜さんが主宰していた劇団「東京サンシャインボーイズ」で発表した作品で、28年ぶりの上演です。登場人物全員が必死な姿に最初から最後まで笑いが止まらない、まさに三谷さんの原点とも言えるシチュエーションコメディー。そんな作品に出演できることが素直にうれしいです。

松也:新納さんはこれまで三谷作品にたくさん出演されていますよね。

新納:舞台、ドラマ合わせて7本かな。ありがたいことに僕の役者人生のここぞという時に三谷さんが声を掛けてくれる。進むべき道を照らしてくれる存在です。

松也:僕が初めて三谷作品に出演したのは19年上演の新作歌舞伎「三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち」でした。「語り」という物語の進行役をいただきましたが、公演日程とドラマの撮影が重なっており、当初は冒頭だけの出演予定でした。ところが初日直前にドラマ撮影がキャンセルになったため、三谷さんに「フルで出演できますので、もし必要ならば僕を自由に使ってください」とお伝えしたんです。そうしたらとても喜んでくださって出演シーンがどんどん増えていきました。

新納:それはすごいね。

松也:そして千穐楽(せんしゅうらく)に、感謝の言葉と共に「僕はこういう恩は必ず返す男ですから」と。その後「鎌倉殿の13人」や今回の舞台の出演を依頼してくださった。本当にありがたいことです。

名を売ることが最初のミッション

新納:そもそも松也が歌舞伎を始めたのはいくつぐらいからだったんですか?

松也:5歳の時、父の六代目尾上松助襲名披露公演で初めて舞台に立ちました。それ以降、子役で出演させていただいていました。当時の僕にとって、仮面ライダーや戦隊ものと同様、歌舞伎の演目に出てくる人たちがヒーローでした。

新納:それほど身近だったんだ。

松也:変声期を迎えた中学生の頃、いったん歌舞伎から離れたのですが、高校生になって復帰したら楽しくて夢中になりました。中学時代は外国映画にハマり、芝居をしにアメリカへ行くつもりだったのに(笑)。ですが20歳の時に父が亡くなり、それからが大変でした。歌舞伎にはさまざまな慣習があり、父という後ろ盾がなくなった僕がお役をいただくには自身で行動を起こすしかなかった。それでまずは自分の名前を世間に知っていただこうと、歌舞伎以外の舞台や映像作品のオーディションをたくさん受けたんです。

新納:僕も20代前半はしんどかったな。大阪芸大の演劇コースに通っていたんだけど、当時からプロ志向が強く、「芝居で食べていくために東京で勝負しよう」と中退し、20歳で上京。にもかかわらず、せっかく入った劇団はケンカして2週間で辞めた(笑)。でも、とにかく舞台に出たくて昼間は演技や声楽、バレエやジャズダンスのレッスンを受け、夜はアルバイトという生活をひたすら続けました。

松也:そこからどうやってチャンスをつかまれたのですか?

新納:僕も松也と同じ。自分の名前を知ってもらいたくて、NHK-BSの幼児向け番組で「うたのおにいさん」のオーディションを受けた。それに合格して出演したら徐々に仕事が入ってくるようになりました。ただ実はそれ以前に、アイドルをやってみないかとスカウトされたことが何度かあったんです。でも当時は、「舞台俳優こそが本物」という思いが強すぎてすべて断ってしまった。結構チャンスを逃がしたなと若干後悔しています(笑)。

松也:気が進まなかったのなら仕方ないですよ。僕も後悔することが多々ありましたが、色々挑戦して挫折を繰り返したからこそ成長することができた。ですので新納さんも、決して無駄ではない遠回りだったと思いますよ。

尾上松也……スタイリスト:椎名宣光、ヘアメイク:岡田泰宜(PATIONN)
新納慎也……スタイリスト:津野真吾(impiger)、ヘアメイク:田中エミ(Rapport81)

(続きは10月21日(金)公開の後編で)

リーダーが語る、アシタを開く言葉

松也さん

「継続は力なり」

歌舞伎の自主公演を始める際に歌舞伎俳優の先輩、市川猿之助さんが言ってくださった言葉です。実際、意地でも続けたことで色々なことが変わっていくのを目の当たりにしてきましたので、何かを始める時はこの言葉を肝に銘じるようにしています。

新納さん

「これでなくてはいけないことはない」

「ミュージカルってこうだよね」「女性はこうあるべき、男性はこうあるべき」といった固定概念や変な決まり事に縛られたくないということもあり、実家のリビングに飾ってあるこの言葉がとても気に入っています。

尾上松也

歌舞伎俳優。1985年東京都生まれ。5歳で初舞台を踏む。2009年から歌舞伎自主公演「挑む」を主宰。歌舞伎以外にもミュージカルや舞台、ドラマ、映画など幅広く活躍。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に後鳥羽上皇役で出演。ドラマ「親愛なる僕へ殺意をこめて」(フジテレビ)に出演中。

新納慎也

俳優。1975年神戸市生まれ。モデルとして芸能界入りし、94年から舞台俳優としてミュージカル、ストレートプレイなどで名だたる演出家の作品に多数出演。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で阿野全成を好演し、話題に。昨年はミュージカル「HOPE」の演出・上演台本・訳詞を手掛けた。

※2人が出演する舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」は11月25日(金)〜12月27日(火)に東京・世田谷パブリックシアターにて上演予定。
11月に福岡公演、京都公演も予定。

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