転職ノウハウ

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キボウのアシタ リーダーたちに学ぶ、これからの働き方の道しるべ オピニオンリーダーたちが語る、これからの時代の仕事観。明日の働き方のヒントが得られる、スペシャル対談。
スペシャル対談 vol.19 「挑戦」が止まらない(後編)尾上松也×新納慎也

挑戦は強みになり、また挑戦したくなる

新納:最近になって思うことがあるんです。ミュージカルで役名もなく集団で踊ったりするアンサンブルキャストが僕の俳優人生のスタートで、カーテンコールでも舞台の一番後ろの端っこだったことが良かったなって。あの時の舞台の真ん中に立てなかった悔しさが、今でも自分の大きな原動力になっていますから。

松也:僕は23歳から歌舞伎の自主公演「挑む」を始めたのですが、何をどうすればいいのか分からず探りながらでしたのでたくさんお叱りをいただきました。でもそれが良かった。失敗して叱られるという経験をしないと気づけないことが山ほどありましたから。歌舞伎は実際にそのお役を勤めてみないと直面できないルールみたいなものがありまして、経験が重要なんです。実際、自主公演を続けた経験が今はとても身になっています。

新納:そこまで頑張れるのはどうして?

松也:歌舞伎が大好きなのと同時に決して順風満帆ではなかった分、自分の中に「なにくそ根性」があるからですかね。うまくいかないことがある度、その根性を思い出して奮起し芝居と向き合ってきた気がします。今もそれが続いている。

新納:歌舞伎で役がもらえるようになった今も、歌舞伎以外の舞台やドラマ、映画など幅広く挑戦しているのはなぜ?

松也:今年(2022年)、実は1月以降「歌舞いて」いなくて寂しい(笑)。ですがその分ドラマや舞台などを頑張らせていただいています。純粋に一役者として歌舞伎以外の方たちと出会える現場は新鮮ですし、楽しい。ですが、やはり歌舞伎が僕の基盤であることは変わらない。愛情も一番強いです。

新納:僕はミュージカル、ストレートプレイ、そしてドラマや映画と何に対しても表現者として真摯(しんし)に取り組んできたし、これからもそうでありたい。21年は演出の仕事に初挑戦したけど、それも表現者として自然の流れ。そう考えると僕らは色々な分野に挑戦していくことが強みになって、そこからまた新たなことに挑戦したくなるところがあるよね。

松也:まさにそのとおり。21年、城田優と山崎育三郎とのプロジェクト「IMY(アイマイ)」で上演した舞台で制作から関わったのですが、これがまた実に面白かった。それもあっていつかは演出にも挑戦したいと思い始めているところです。

仕事は収入源にして、「好き」に夢中でもいい

新納:よく夢や目標を聞かれるけど、実は僕、目標を持たない主義なんです(笑)。とにかく目の前の仕事にいつも必死なんだよね。何の後ろ盾もないところからのスタートだったから、ほふく前進で突き進むしかなかった。でも、そうやって歩み続けてきたことが今の僕を作り上げていると思う。今後も与えられたことを一生懸命やることで次につなげられていけたら、それが一番かなって。

松也:同感! 僕も目の前のことをやるしかないと思って進んできた感じです。その経験がそのつど自分の「色」になって出てきて、それが自然に次へとつながっていった気がします。22年11月からの舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」もその流れの一つなんだと思います。何より久々に共演する新納さんがどんなお芝居をされるのか楽しみ。そういう純粋な喜びが最近はモチベーションになっています。

新納:ワクワク感が結構、思わぬ力を発揮してくれるものだよね。

松也:俳優になってから何かに悩んで先へ進めなくなったことはありますか?

新納:ないかな。というのも僕は一つの集合体からの離脱を繰り返してここまで来た。地元を飛び出し、大学を中退し、劇団を辞めた。そうやってやりたいことがある時はとにかく飛び出してきたから。そうしないと初めの一歩が始まらないし、後悔が積み重なると逆に怖い。

松也:いざやってみて失敗したり、うまくいかなかったりすることもあるけど、前へ踏み出せば必ず世界は広がる。ですが、行動を起こすことばかりが正解ではないとも思います。転職を考えている方には行動することをおすすめしますけど。

新納:若いうちに仕事でやりたいことを見つけよう、夢を持とうといった風潮があるけど、別にやりたいことが見つからないならそれでもいいのでは。

松也:趣味など自分の好きなことに一筋という人たちを見かけると、ふとうらやましく感じることがある。何も、仕事に情熱を傾けることだけが人間としてのすべてではないという気もします。

新納:仕事はあくまでもお金を稼ぐ手段で、家族と一緒に過ごすのが一番という生き方も素敵。要は自分が納得した生き方ができるかどうか。それが「キボウノアシタ」につながるんだと思います。

尾上松也……スタイリスト:椎名宣光、ヘアメイク:岡田泰宜(PATIONN)
新納慎也……スタイリスト:津野真吾(impiger)、ヘアメイク:田中エミ(Rapport81)

リーダーが語る、アシタを開く言葉

松也さん

「継続は力なり」

歌舞伎の自主公演を始める際に歌舞伎俳優の先輩、市川猿之助さんが言ってくださった言葉です。実際、意地でも続けたことで色々なことが変わっていくのを目の当たりにしてきましたので、何かを始める時はこの言葉を肝に銘じるようにしています。

新納さん

「これでなくてはいけないことはない」

「ミュージカルってこうだよね」「女性はこうあるべき、男性はこうあるべき」といった固定概念や変な決まり事に縛られたくないということもあり、実家のリビングに飾ってあるこの言葉がとても気に入っています。

尾上松也

歌舞伎俳優。1985年東京都生まれ。5歳で初舞台を踏む。2009年から歌舞伎自主公演「挑む」を主宰。歌舞伎以外にもミュージカルや舞台、ドラマ、映画など幅広く活躍。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に後鳥羽上皇役で出演。ドラマ「親愛なる僕へ殺意をこめて」(フジテレビ)に出演中。

新納慎也

俳優。1975年神戸市生まれ。モデルとして芸能界入りし、94年から舞台俳優としてミュージカル、ストレートプレイなどで名だたる演出家の作品に多数出演。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で阿野全成を好演し、話題に。昨年はミュージカル「HOPE」の演出・上演台本・訳詞を手掛けた。

※2人が出演する舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」は11月25日(金)〜12月27日(火)に東京・世田谷パブリックシアターにて上演予定。
11月に福岡公演、京都公演も予定。

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