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Vol.7 憧れの広告代理店。熱意を伝えたい挑戦者がハマった落とし穴とは?

これまで食品メーカー、新聞社、百貨店と、業種のまったく異なる会社に勤務した経験を持つ挑戦者。今回、未経験の業界である広告代理店で、広告営業の求人に応募した。年齢は36歳。採用する側にとっては、当然、即戦力としての活躍が期待される。ビジネススキルやマネジメント能力など、高い実力が問われるだろう。ハードルの高いチャレンジだが、挑戦者は活路を見いだせるだろうか。

今回の挑戦者

面接挑戦者のプロフィール写真

挑戦者:落合さん(仮名) 応募業種:広告代理店 応募職種:広告営業 年齢:36歳・男性
【30代後半】【営業】【ステップアップ転職】

大学を卒業後、食品メーカーに勤務。店舗販売、営業、総務を経験し、4年で退職。その後、ビジネススクールや職業訓練校に通うなどのスキルアップに努め、業界の専門誌を発行する新聞社に入社した。しかし会社の方針に違和感を持ち、半年ほどで退職。1年ほどのブランクを経て、契約社員として百貨店の法人営業に携わるが、人員整理のあおりで退職を余儀なくされ、現在、求職活動を続けている。

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前編の見どころ

面接官は当初から、これまで働いてきた会社での勤務期間が短いこと、さらに次の会社に転職するまで時間が空き過ぎていることから、挑戦者の仕事への意欲に疑問を感じていた。
そこで、過去の勤務状況や転職に対する具体的な取り組みを知るため、これまでの経歴からたずねることにした。面接の導入部分であり、面接官の気持ちを引きつけたい場面。明確な回答で、まずは面接官の疑念をぬぐい去りたいところだが……。

中編の見どころ

「自分は営業が向いている」とアピールする挑戦者。これまで勤務していた職場では、営業としての評価を得ていたと言うが、面接官はあまりピンとこなかった。逆に営業という仕事、特にこの会社で行う広告営業に対しての理解が足りないのではと感じた。
そこで、「わが社の営業はどんなものか」という質問を投げかける。すると挑戦者は、以前から考えていたと思われる構想を語り出す。熱弁を振るう挑戦者だが、営業との関連性が見えず、面接官の困惑が続くことになってしまった。

後編の見どころ

志望理由をたずねると、挑戦者は「社会に新しい動きを起こしたい」と語る。漠然とした内容であるため、「それは広告営業の仕事か?」と質問を重ねる面接官。挑戦者がやりたいことと、実際の仕事とのイメージがつながらない。36歳という年齢であれば、これまで積み重ねた経験やスキルを企業活動とつなげて、力強く語りたい場面だが……。

挑戦者はどう答えたか?緊迫のシーンを振り返る!

【POINT1】一つの話が長く要領を得ない

一つの質問に対して、挑戦者の回答がとても長く、最終的に何を話したいのか要領を得ない。そうしたシーンが多く見られた。例えば最初の「経歴をお話しください」という質問にも、内容が細切れで話題が転々とし、実際にどんな経験を積んできたのかが分かりにくかった。
面接では、限られた時間の中で、自分の経験やスキル、人間性を的確に伝えられるかが問われる。頭に思い浮かんだ言葉をそのまま発するのではなく、伝えたい内容を頭で整理しながら、分かりやすく簡潔に話すよう心がけたい。

【POINT2】職種に対する理解が低い

面接を受ける際、その会社がどのような業務を行っているか、採用する社員にどんな仕事をしてもらいたいと考えているかを理解することは基本中の基本。そのために、事前の企業研究は不可欠だ。 今回の挑戦者は、広告代理店の仕事を漠然としたイメージで捉え、その中で自分はこうしたいとアピールした。しかしその内容は実際の業務とかけ離れており、理解不足が否めなかった。これでは採用しても、自分が考えた仕事と違うとすぐに辞めてしまうのではないかと、面接官に疑念を持たせてしまうことにもなるだろう。
自分の夢を語る前に、会社がどんな人材を求めているかを把握し、これまでの経験やスキルで何が生かせるのかを事前に分析し、アピールできるくらいの準備が必要である。

【POINT3】質問に対する答えになっていない

質問に対する回答が長いことが一つの要因だが、一生懸命になるあまり、いろいろな話を盛り込み過ぎて、結局何が答えなのかが不明瞭になってしまう展開が見られた。その結果、面接官は「どんな営業をやりたいか?」「入ってからやりたいことは何か?」など、同様の質問を繰り返さなければならず、時間を浪費してしまった。
質問に対して明確な回答を返すために、まず結論を先に言い、その後に理由を述べる、という組み立て方をしなければならない。そうすることで、話が横道にそれずにきちんと伝わりやすくなるだろう。ちょっとした工夫で大きく印象が変わるので、ぜひ改善してほしいポイントだ。

回答のコツを伝授!面接官からのアドバイス

広告代理店の営業職への応募ということでしたが、もっとも強く感じたのは、職種に対する理解不足でした。大風呂敷を広げて夢を語っているという印象が強く、実際の仕事との結びつきが弱い。「この人はどんな仕事ができるのか」というイメージがまったく伝わってきませんでした。
ただ、今回の挑戦者は、人当たりも良くまじめな印象。営業という分野でも、以前経験していたような1対1でお客さまと向き合う身近な業界が適しているように感じます。適職をじっくりと考え直すことも必要でしょう。もう一つの課題は、話が長過ぎること。面接では聞かれる内容は限られているので、経歴や志望理由などをきちんと整理して、分かりやすくコンパクトに話せるように、準備を整えておくことを忘れないでほしいですね。

挑戦者の感想

これまで面接では、採用者側から自分がどのように見られるのかを知る機会がなかったので、今回はとても良い経験になりました。話が長い、という指摘にも納得がいき、良い反省点になりました。
大手の広告代理店を志望したのにも、自分の甘さがあり、思いだけでは通用しないことを痛感しました。改めて自己分析をして、自分のこれまでの経験をどんな業界で生かせるのか、もう一度じっくりと考えてみたいと思います。

今回の面接の心得

  • 相手に分かりやすく話すことを心がける
  • 質問に対する答えを明確にする
  • 業界をイメージだけで捉えない
  • 求めている人材を理解しておく
今回の面接官 Profile
細田 咲江さん
細田 咲江さん

早稲田大学卒業後、流通会社で12年間、主に人事部に従事。1994年に上田晶美さんとともにハナマルキャリアコンサルタントを設立。現在は、埼玉女子短期大学にて准教授としてキャリアに関わる授業を展開。
また、高校生や大学生の就職、社会人の転職、主婦向けの再就職に関する講演・執筆など幅広く活躍中。近著では、転職の最新ノウハウを満載した「転職 書類」「転職 面接」(すばる舎発行)が話題になっている。

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