転職ノウハウ

応募企業の探し方や履歴書の書き方、面接のポイントから円満退職の秘けつまで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!

リアルな面接から受かる極意を盗みとれ! 転職面接 体験レポート

実際の面接体験談をもとに、過去1万人以上を面接した人事のプロ『ヤドケン(谷所 健一郎氏)』が回答内容を評価。 「自分なら質問にどう答えるだろう?」と面接を受けているつもりで読みながら、回答のコツを盗み取ってください。

面接でのやりとりを知ることで、緊張や不安が和らぐだけでなく、面接本番で使える回答のバリエーションも増やすことができますよ。

Episode.04 品質管理

Target Profile

ポン吉さん(34歳・男性)
希望職種:商品開発
応募企業:大手未上場コンビ二向け食品メーカー(品質管理職で応募)
面接官:2名
概要:2次面接(最終面接)でした。
冒頭で答えづらい質問や、圧迫面接と感じるような場面もありましたが、結果的にはうまく切り抜けられたと思っています。

面接レポート

※以下では、面接官(生産管理部門)は「面(生)」、面接官(品質管理部門)は「面(品)」と略して記載しています

面(生) 「開発時代、××(材料名)は、何種類使用していましたか?」

 「約30種類です。主に使用するのは4種類くらいで、硬さや粘り、状態によって使い分けします。」

面(生) 「そんなに使用していたのですか。我が社でも、××は粘度を出すために使用していますよ。」

面接官が自社の仕事内容について専門的に話をするということは、生産管理の担当者は好感を持っているように感じるね。

この時点で、面接官は技術的な部分について知識があることが分かるね。今後の面接の進め方を考える意味で、面接官に専門知識があるかどうかということは、重要なポイントなんだ。

端的に答えていることで、キャリアについて問題ないと受け取られたようだね。

*面接は、言葉のキャッチボールだと認識しよう

面(生) 「品質管理と商品開発とでは、どちらが自分に向いていると思いますか?」

(私が品質管理に応募後、商品開発の募集が始まりました)

 「(少し考えて)品質管理です。」 (第一志望は商品開発でしたが、志望職種を簡単に変えるのはおかしいと思ったので)

この部分は、難しい選択だったね。結論から言えば、面接官が生産管理の人だということを考えれば、ポン吉さんの答えで正しかったと思うよ。あるいは商品開発の募集が後から始まったのであれば、具体的な理由を添えてどちらも興味のある分野だという答えも可能だけど、品質管理の面接をしていて途中から商品開発に切り替えると、話の焦点がぼけてしまい、採用に結びつかないことも考えられるね。

ただし、採用されることだけが目的ではないから、本心として商品開発を希望するのであれば、正直に答えるという選択もあるんだ。面接官が、ポン吉さんのキャリアを見て商品開発に適していると判断した場合は別だけど、この時点では、面接官の意図は読み取れないね。

*面接官の質問の意図を考え、回答しよう

面(品) 「品質管理は、夜勤勤務もありますが大丈夫ですか?」

 「大丈夫です。現在の職場でもクレームが発生した時に深夜まで残業することがありますから。」

現在も深夜まで残業することがあるという説明をすることで、信憑性が出てくるんだ。一言「大丈夫です」と言うより、面接官は、前向きに取り組む姿勢を感じ、印象が良くなると思うよ。

「まったく問題ありません」という答えのほうが、更にやる気を示せたかもしれないね。「ありますから」で終わると、言葉があいまいになるから、「です。ます。」などで完結するようにしよう。

*中途半端に終わらず、言葉は完結するようにしよう

面(品) 「我が社は、休日が不規則ですがその点は大丈夫ですか?」

 「はい。そのことは、存じております。コンビニは、年中無休で特にみんなのお休みが稼ぎ時ですから。」

この質問に対しても、前の質問と同様に「まったく問題ありません」と答えたほうがいいね。「存じております」では、大丈夫なのかどうか明確ではないよね。

ポン吉さんのいいところはワンセンテンスで終えず、的確な一言を添えて会話にしているところだね。前の質問もそうだけど、一言で答えられる内容でも実例や感じ方を具体的にすることで、面接官の一方的な話にならないようにしているね。ポン吉さんの癖かもしれないけど、この部分の答えも「~ですから」で終わらず、きちんと完結した言葉にしよう。面接官にパーソナリティや熱意をアピールするためには、ワンセンテンスで終えないことが大切なんだ。

ただし、話せばいいと考えて長くだらだらと説明すると、何を言いたいのかよく分からなくなってしまうことがあるから注意しよう。

*ワンセンテンスで終えず、次につながる内容を説明しよう

面(品) 「全然言うことを聞いてくれないパートさんをどのように教育しますか?」

 「根気よく、注意を重ねて教えていきます。」

実際の経験を説明し、苦労したことや成功したことなどを説明すると、より信憑性が増していいと思うよ。

*過去の経験に基づいて、具体的な説明をしよう

面(品) 「本当に聞いてくれないパートさんがたくさんおり、その人たちに衛生面の教育をしなければいけませんが、大丈夫ですか?」

 「はい。現場で製造していた時にパートさんに指示を出していた経験があり、やっていけると思います。」

面(品) 「品質管理の仕事は、かなりタフでないとやっていけませんよ。3カ月の研修後、やっていけるか再確認しますね。」

経験者のポン吉さんに、執拗に「厳しい、大変だ」と言う点がやや気になるな。面接官の気持ちが、採用の方向に傾いているために、より具体的に確認したい場合と、応募者を不採用にする確証を得るために質問している場合が考えられるね。

「はい」だけで終わらず、「よろしくお願いします」と更に言うことで、一体感が生まれるよ。言葉のキャッチボールを意識してみよう。

ひょっとすると、前任者がパートの人とうまくいかなくて退職したということも考えられる。確かに、深夜働いているパートさんは、我が道を行くようなベテランの人も多いけど、別の見方をすれば、頑固なパートさんで工場が成り立っているようなところもあるから、信頼関係を築きながら、正しいことを実践していくことが大切だと思う。

*面接官の伝えたい意図に共感し、言葉と表情で示そう

面(品) 「希望年収は?」

 「御社の規定に任せます。」

ベストな答え方だね。この答えの次に「実力を見て、決めていただければと思います」と付け加えると、仕事への自信をアピールすることもできるよ。

面接官によっては、「最低必要な給与は?」と尋ねることもある。募集要項に掲載されている範囲の金額で問題なければ、答える必要はないけど、もし必要金額があるのであれば、希望を伝えておいたほうがいいね。

内定した後で、「実は……」と希望給与を提示する人がいるけど、好感が持てない。必要金額であれば、この時点できちんと明示しよう。

*希望給与がある場合は、内定前に明示しよう

面(品) 「現在勤務されていますが、入社までにどのくらいの期間が必要ですか? 」

 「就業規則では1カ月ですが、引き継ぎを考慮しますと、内定をいただいてから約2カ月は必要だと思います。」

問題ない答えだと思うよ。あるいは、就業規則のことをあえて出さずに、「引き継ぎを考慮しますと~」といきなり答えてもいいね。少しでも早く入社してもらいたいと考えている面接官だと、就業規則で1カ月ならば、1カ月後に入社してほしいと希望する人もいるからね。

更に「本日の面接を通じて、より御社に入社したいという意志が強くなりました。2カ月以内に引継ぎを終えて、入社させていただければと思います」とすると、入社の強い意志を示すことができるね。面接官は、本当に入社したいと考えているか、入社時期を確認することでチェックをしているんだ。

*入社時期については、事前に答えを準備しておこう

Check! 2次面接・最終面接の場合

2次面接や最終面接は企業が採否の判断をする段階だから、より具体的な質問や、入社意欲を確認する質問をされる場合がある。中途半端な気持ちは見抜かれてしまうから注意が必要だ。1次面接で得た情報を整理し、企業が求める人材像とマッチングすることを意識して臨もう。

2次面接が役員の場合、事前に専門的な知識は人事や採用担当者によって確認されているから、今後のキャリアビジョンや人間性を中心に評価することが多い。時には、応募者の人間性を評価するために圧迫面接を行うこともあるから、覚えておこう。

役員や企業のトップによる面接の場合、圧倒されてしまうこともあるけど、気後れすることなく、面接の基本はコミュニケーションだということを常に忘れないようにしよう。

具体的な入社時期や条件面について聞かれることもあるから、事前に準備しておくことが重要だ。

<2次面接・最終面接のポイント>

  • 1次面接の情報を整理し、求められる人物像を明確にしよう
  • 面接官のタイプを見極めたうえで、求められる回答を考えよう
  • 「強み」を生かして、企業貢献できることを具体的に示そう
  • 入社可能時期や条件面についての要望は、事前に整理しておこう
  • 1次面接を通過したことに自信を持って、堂々と面接に臨もう
  • 入社したいという熱意が、採否を決める重要なポイントになることを理解しよう

面接を終えた感想

品質管理と商品開発のどちらが向いているかという質問で「品質管理」と答えてしまい、更にその後、「品質管理の業務は大変だが大丈夫か?」の質問が続き、あの場では、大変だから希望職種を変えると思われてはと、答えを撤回することができませんでした。

翌日、メールでどうしてどちらが向いているか聞かれた時に「商品開発」と答えなかったのか、商品開発でどのような商品を開発したいのか、などの熱意文を提出しました。(品質管理は思っていた以上に夜勤がありイメージと異なっていたため、採用されなくてもあきらめがつくと思ったので)

熱意文提出の翌日(面接の2日後)、内定のメールをいただきました。年収などに折り合いがつけば、採用決定です。あと、工場見学の申し入れを受け入れてくださったので、会社の雰囲気、年収、配属などで最終判断をする予定です。
(面接であれほど、「大丈夫?」と質問をされましたが、内定をいただいてからは、品質管理に配属されてもそんなに心配しなくていい、というメールをいただきました。その時は感じなかったのですが、今考えれば、圧迫面接だったと思います)

圧迫面接にも冷静に対応し、ワンセンテンスで終わらせず、実例に基づいた答えができたことも、評価されたと思うよ。

全体を通じて、冷静に面接官の言葉を聞き、求められている答えにうまく対応しているね。面接を終えた翌日に熱意文を送ったことも、結果的に良かったね。熱意文に対しての評価と配属については事前に確認しておこう。内定、本当におめでとう!

*正しいと思うことは、率先してチャレンジしよう

有限会社キャリアドメイン代表取締役
谷所 健一郎(ヤドケン)

有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメントアドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職道場、キャリアドメインマリッジ、ジャパンヨガアカデミー相模大野を経営。主な著書「はじめての転職 必ず成功する転職」(マイナビ)ほか多数。

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