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実録!面接徹底攻略法 今回の面接者
【第6回】
中国人男性の面接から、
自分を売り込む基本が見えてきた!


今回の面接設定 応募業種:IT企業
応募職種:プログラマ
年代:20代後半

このシリーズの意図は「他人の面接を見て我が面接を見直せ」だが、今回はあえて面接の基本に立ち戻りたい。挑戦者は来日2年目の中国籍の男性で、IT会社のプログラマ募集に応募した。日本語力は万全ではないし、文化の違いもあるだろう。そんな彼の応答から「面接の基本」が見えてくるはずだ。

今回の挑戦者



名前:孫 晶雲(仮名)
経験年数:3カ月
年齢:27歳
職務経歴:来日して2年。マーケティング会社でアルバイトをし、その後3カ月間リサーチ員として勤務。
志望動機:プログラミングのスキルを生かしエンジニアとして自分を成長させたい。
希望年収:300万円


普段着でやって来た孫さんに、面接官は最初から戸惑いを感じた。もちろんプログラマなので勤務時はスーツ着用ではない。しかし面接なのだから、それなりの服装はしてくるべきだろう。ここから面接官は、日本企業で働けるか、その常識度を推し量っていた。
面接官   大学を出てから日本に来て、日本語を勉強していたのはどれくらいですか?
   
挑戦者   2年間くらいです。アルバイトをしながら日本語を勉強していました。
   
面接官   どんなアルバイトが多かったですか? 
   
挑戦者   最初は飲食店で、あとは工場とかマーケティング会社でアルバイトをしていました。
   
面接官  
アルバイトのなかで、自分で働くということに関して、これが勉強になったなということはありますか?ポイント1
     
挑戦者  
いっぱいありました。 一緒に働くなかで、日本語の使い方などが勉強になりました。あとは日本人がどういう感じで働いているか、日本の社会ではちゃんと頑張っている人が認められるということです。
     
面接官  
逆によくないことというのは?
     
挑戦者  
サボったりして、責任を持たないで働いてるのはよくないことだと思いました。ポイント1
     
面接官  
それでは、あなたはどういう気持ちでアルバイトをしていましたか?
     
挑戦者  
言われたことを2度も言われたくないので、同じミスを繰り返さないようにしていました。
     
面接官  
例えばどんなことがありますか?
     
挑戦者  
例えば初めて仕事したら、わからないところがあるとミスが出てくるじゃないですか。「それはダメよ」と言われたらちゃんと頭の中に入れて、2度も同じミスをしないようにちゃんとするわけです。
     
面接官  
その経験はどんな仕事をしていたときですか?
     
挑戦者  
いろいろなところで同じ経験をしました。
     
面接官  
一番長く働いたアルバイトはどのような仕事ですか?
     
挑戦者  
工場のアルバイトです。
     
面接官  
そこではどんな仕事をされていたんですか?
     
挑戦者  
金属とか鉄とかアルミ、ステンレスの材料をクライアントがほしいサイズに切ったり加工したりしていました。最初は慣れなくて難しかったけど長くやっていました。
     
面接官  
それは大学でやってたことと近いですか?
     
挑戦者  
全く関係ないとはいえないですが……。
     
面接官  
大学では金属のことではなくシステムのことですよね?
     
挑戦者  
機材で金属を切るわけです。機械の操作方法も何となく。
     
面接官  
そのなかでいちばん辛かったことは何ですか?
     
挑戦者  
体力が足りなかったのがいちばん辛かったと思います。しかし体力だけでなく、計算もあるので頭も使います。ポイント1
     
     
面接官のワンポイント 面接になっていない
プログラマーですからスキルは問われます。ただ面接では「一般常識」「働くことについての考え方」は基本的に必要不可欠なことと面接官は考えているのです。職場で上司が「社会常識から教えなければいけない」となると、働く以前の問題です。さらに会社では利益を上げることが目標ですから、どのように貢献できるのかを語らなければいけません。そういう点で、孫さんはもっと自分をアピールするべきだと思います。
 
面接官はとりあえず専門職としてのレベルを見ようと質問をする。しかしプログラマーといえどもチーム体制で働いてもらう。そのために必要なコミュニケーション能力も見ている。
 
     
スペーサー スペーサー スペーサー
面接官  
希望の仕事ですが、C言語の文法がひと通り使えるという程度? あるいはアルゴリズムでも複雑なことはやったことはありますか?
    スペーサー
挑戦者   はい、ゲームをつくった経験があります。
    スペーサー
面接官  
ゲームはかなり難しい?
     
挑戦者  
仕組みは難しいです。何百種類もあるかもしれないアルゴリズムから、それぞれ自分のアルゴリズムを使って自分のソースができたらいいと言われて。結構辛かったと思います。ポイント1
     
面接官  
日本に来て初めてコンピュータプログラムを勉強したわけでしょう? どうしてプログラマになろうと思ったんですか?
     
挑戦者  
C言語やJAVA言語を使って、やりたいことが実際できるというのが面白いと思いました。
     
面接官  
将来はどういうエンジニアになりたいと思っていますか?ポイント1
     
挑戦者  
自分のメディアを実現できるエンジニアになりたいです。
     
面接官  
メディアってどういうこと?
     
挑戦者  
例えば、会社に入ったら皆さんの夢とか実現したい事があったら会社で実現させていき、上司とよくコミュニケーションできたら仕事もうまくいき、レベルも……ポイント1
     
面接官  
あなたはコミュニケーションができそうな人ですか?
     
挑戦者  
コミュニケーションができないと、この仕事はできないと思います。
     
面接官  
ではコミュニケーションで一番大事な事は何だと思いますか?
     
挑戦者  
一緒に働いてる同僚や上司と仲良くならないと……。
     
面接官  
コミュニケーションのトラブルが起こる原因は何だと思いますか?ポイント1
     
挑戦者  
本当に仕事をやらないとそういう経験がないけど、今思うのは、一緒に同じことをやってる人と仲がいいわけでも悪いわけでもない……(うまく説明できない様子)
     
面接官  
自分のことをどんな性格だと思いますか?
     
挑戦者  
変わってる性格だと思います(笑)。
     
面接官  
どういうふうに変わってる?
     
挑戦者  
私はあるときはすごく真面目な人だと思います。ずっと真面目じゃなくて、好きなことがあったらやり続けます。ポイント1
     
面接官  
仕事は好きな事だけじゃないよね。嫌なこと、辛いこともやらなきゃいけないですよね。それはどうやるんですか?
     
挑戦者  
最初は好きな仕事を選ぶことでしょう。
     
   
以上で面接は終了。
     
いつの間にか欠点を話している
中国の方ですから、日本の面接に慣れていないという前提はあります。ただ、何のために働くかは重要です。そのPRがなければ、どんな会社も受かりません。働く目的や志望動機、キャリアプランなどをしっかり整理しておく必要があると思います。
面接官のワンポイント

面接心得
面接はプレゼンの場である
今回の挑戦者のように、相手の質問になんの準備もせずに答えているだけでは、面接として成立しない。自分を売り込もうとする意思があり、その準備をしなければ、何社面接を受けても採用は難しい。
挑戦者の感想
勉強になりました
日本語で伝えるのが精一杯でした。まだまだ日本語力が足りないという点を補いたいと思います。それと面接で自分の長所の出し方を研究したいと思いました。
面接官プロフィール
名前:髭 彰さん

株式会社CAP総研 代表取締役、産業カウンセラー
1948年生まれ。伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)にて、技術教育課長、QC推進事務局長、採用研修グループリーダーを歴任。
2001年にCAP総研を設立。自ら開発した行動変革プロセス・メソッドに基づく管理職研修の企画及び講師、学生へのキャリア・デザイン研修講師などを多数担当しながら、キャリア・カウンセリング、人材採用コンサルティング等も手がけている。



 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント1
働くことについての考え方を聞いている
具体例を出してPRにつなげるべき。

 

 

 

ポイント1
あまりにも常識的すぎる
逆に常識を知らないのでは? と疑われる。
模範解答例

日本人の特徴として、協調性は優れているんですが、一人ひとりが意見を持たない。持っていても言わないことです。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ポイント1
欠点としか感じられない
ここでは辛さを克服したことについて述べて、アピールポイントにするべき。

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント1
粘り強い仕事ぶりが期待される
ゲームをつくりあげたことで評価を上げている。

 

ポイント1
目指すものは何なのか?
志望動機、入社動機を引き出そうとしている。


 

 


ポイント1
答えが不明確
ここでは身に付けたスキルで実現したいことなど、具体的なエピソードを交えて話す必要があった。






 

 

 

ポイント1
コミュニケーションについての考え方を聞いている
 
模範解答例
一言でいえば誤解をなくすことです。そのためには伝達方法をしっかりすること。それと相手の個性を尊重することです。個性の尊重とはふだんから相手の人格をよく知ることだと思います。


ポイント1
好きなことしかやらないのか?
欠点として受け取られる。
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