転職ノウハウ

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実録!面接徹底攻略法 今回の面接者
【第11回】
スキルは充分なのに、
仕事内容がわかっていなかった!


今回の面接設定 応募業種:スポーツ事業(ジム経営、スポーツ選手マネジメントなど)
応募職種:一般社員
年代:30代前半

人材募集したA社はスポーツジムを基盤に、スポーツ選手のマネジメント、スポーツイベントなどを手がける、スポーツ界のベンチャー企業だ。今回の募集は経験を問わないが、広告代理店やスポーツイベントの経験者を優先的に採用しようと考えている。しかし、未経験でもスポーツ事業にビジョンを持った人材なら採用することも考えていた。

今回の挑戦者



名前:石田めぐみ(仮名)
経験年数:なし
年齢:30歳
職務経歴:旅行専門学校を卒業後、派遣スタッフとして旅行業界へ。以降4社(1社は契約社員として勤務)で接客販売業務を経験している。
志望動機:スポーツが好き。
希望年収:350万円


挑戦者の石田さんは、旅行業界で接客業を経験してきただけあって、面接官に対しての言葉遣い、身だしなみもしっかりしていた。その反面、地味な印象があり、“押しが弱いのでは?”という感じもする。面接官はそのあたりを経歴に対する質問の中でどう答えるかでPRの強さを推し量ろうとしていた。
面接官   まず最初に、どういう事をやってこられたのか、その中で自分が力を入れてやったことや、PRするところがあれば教えてください。ポイント1
   
挑戦者   専門学校を卒業し、正社員の道を希望していたんですけども、ちょうど就職難の時代でございまして、残念ですが派遣社員として働いてまいりました。まず最初に入ったところが航空会社の宣伝の業務で、オペレーターをしておりました。長く働いていたんですけども今後のステップアップをと思いまして、たまたま次の会社から契約社員として内定をいただいたこともありまして、退職をさせていただきました。そのあとB社(大手旅行代理店)でカウンター業務、営業業務をしておりまして、お客様と顔を合わせながら販売するという業務を行っておりました。その中で、正直私は言葉を強く言ってしまう部分があるんですけども、お客様に少しずつ教えていただきながら、言葉のやりとりなどを勉強させていただきました。ポイント1 そのあとお給料の面で、ちょっと少なかったというのもありまして、また派遣社員に戻りまして、今度は電話での手配業務というのを行っておりました。※その後、経歴の話が続く。
   
面接官   旅行業の接客業はこなしていくこととのジレンマがありますよね。ひとりのお客さんのことばかりやっていたら数がこなせなくて待たせてしまいますよね。そういうときはどう対処していましたか?
   
挑戦者   上司からは旅行代金が高い人に長く時間をかけろと言われるんですけども、私はちょっと正直そうではないと思っている部分もあるんですね。なので、わからないことはあとで調べてお電話しますと言うと、お客様も時間が限られているので、じゃあまた電話ちょうだいねといった感じで、後から電話していました。ポイント1
   
面接官  
それは経験上得たことですね。お客さんが旅行内容や条件などをよくわかってない場合が多いと思うんですけども、そういう場合にはどうやって説明をしたりするとか、ポイントはありますか?
     
挑戦者  

パンフレットに書いてある言葉ってすごくわかりにくい言葉が多いんですね。なのでそれを瞬時に理解して、例えば「ビザって入国するための許可証ですよ」とか、噛み砕いて細かく言ってあげると理解していただけるお客様がほとんどなんです。

     
面接官  
じゃあ、とりあえず海外へ行きたいとか国内へ行きたいとか希望だけを持っていて、具体的にはノーアイディアなお客さんがいた場合、どうやって勧めていくんですか?ポイント1
     
挑戦者  
そうですね、まずお客様の雰囲気を見て、「海が好きですか?」「山が好きですか?」 といろんな趣味とかを聞いたり、例えば「ハイキングが好きです」と言われたら、秋のカナダとかニュージーランドとかを勧めて、食いついてきた場合には人気があるツアーのパンフレットを見せて、一緒に探す形をとってきました。
     
     
面接官のワンポイント

コミュニケーション能力は高い。しかし企画力はどうなのか?
石田さんは基本的に相手にわかりやすく話ができる人です。もし応募する会社が旅行業などの同業者で接客する人を募集するなら、この時点で採用しようと思います。ただ募集しているのはスポーツ業界という特殊な業界です。スポーツイベントなどをプレゼンテーションする力がないといけないんです。できあがった商品を売り込むのは上手だけど、企画立案してプレゼンテーションする能力はどうなのか? この点が未経験であることもありますが、ベンチャー企業でこれから新たなことをやっていく会社側としては心もとないものがあります。

 
面接官はここまで、いくつかの問題点はあるが、石田さんのコミュニケーション能力の高さに惹かれていた。「しかしその能力は新しい職場で生かせるのだろうか?」と考えて質問を始める。 
 
     
スペーサー スペーサー スペーサー
面接官  
弊社で、どういうスタイルで仕事をしていきたいかというのはありますか?ポイント1
    スペーサー
挑戦者   最初は臨機応変に、与えられた仕事はいやがらず何でもやっていきたいとは思っています。将来的には、今後私もどうなるかわかりませんけども、例えばスポーツ大会を開催してみたりとか、最近子どもが少なくなってますけどもサッカー教室を開いたりとか、みんなが楽しめるようなスポーツ活動のPRをしていけたらなと思います。
    スペーサー
面接官  
スポーツに興味があると書いてあるんですけども、どういう意味で興味があるんでしょうか。ポイント1
     
挑戦者  
やるのは苦手なほうなので、もっぱら見るほうなんですけども、サッカーを見たりとか、今はビーチバレーが流行しているのでビーチバレーを見たりとか。あと、このあいだ東京マラソンがあったので、見に行く側として応募したんですが外れてしまいました。
     
面接官  
実際に行って見るんですね。ビーチバレーなんてどうですか?
     
挑戦者  
ビーチバレーは最近チケットが取れないので行けないですね。
     
面接官  
もしそういう人たちのマネジメントとか企画をするならどんな事をやってみたいですか?
     
挑戦者  
そうですね、スポーツ選手ってスポーツをすることが大前提だと思うんですね。なのでマネージメントをするにあたって、選手方が輝けるようなっていう、抽象的なことなんですけども、できたらいいなと思います。ポイント1
     
面接官  
今、就職活動はどんな業界・方面をされていますか?
     
挑戦者  
やはり旅行という仕事も好きなので、旅行業界での手配ですね。営業とかもしてみたいんですけども、やはりこの年齢で営業経験がないとちょっと……と言われることもあるので、手配部門になってしまいますね。ポイント1
     
     
     
人材としては魅力的ですが、はたして仕事が合うのか?
石田さんの30歳までに培った接客でのスキルは評価できます。もし募集企業が「アシスタント的な職種から始めてもらいたい」と考えていたなら、採用する可能性もあるでしょう。ただ即戦力としてスポーツビジネスの企画から始めるのには知識不足だし、仕事のやり方も知らない。ほかの応募者で広告代理店でイベントの企画・運営の経験者がいたり、芸能プロでマネジメント経験がある人がいれば、未経験の弱さを感じます。
面接官のワンポイント

面接心得
未経験者で一番多いのが業界研究不足で落ちる人
今回の石田さんのように未経験業界で未経験職にチャレンジする人で、多いのが「やる気があります」と言っておきながら、業界研究をなにもしていない人。どんなビジネスモデルがあるのか? 現在のマーケットは? 新たなニーズは? 新卒の就職活動時に業界研究が必要なように、中途採用でも業界研究や会社研究は必要だ。「ずっと憧れていました」「好きなんです」「やる気があります」では通用しない。
挑戦者の感想

押しの弱さが声のトーンに出てしまいました。
予想しなかった質問をされたとき、どうしても不安になってしまっていて、声のトーンが落ちてしまっていました。“押しの強さ”を求める企業なら難しいだろうと痛感しましたね。

面接官プロフィール
名前:髭 彰さん

株式会社CAP総研 代表取締役、産業カウンセラー
1948年生まれ。伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)にて、技術教育課長、QC推進事務局長、採用研修グループリーダーを歴任。
2001年にCAP総研を設立。自ら開発した行動変革プロセス・メソッドに基づく管理職研修の企画及び講師、学生へのキャリア・デザイン研修講師などを多数担当しながら、キャリア・カウンセリング、人材採用コンサルティング等も手がけている。


 

ポイント1
プレゼンテーション能力はどうなのか?
面接官は経歴の中で、いかにPRできるかを試している。

 

ポイント1
話をきちんと伝える能力がある
石田さんは経歴を話しつつ、何を学んだのかを話している。この点では質問内容を捉え、話をする能力に長けていると面接官は判断する。

 

 

 

 

ポイント1
募集している仕事を意識して答えるべきだった
面接官が求めているのは、入社後の仕事(マネージメント)を意識した答え。
模範解答例
時間をかけるという点では、もちろん高い利益を上げられるお客様に時間をかけることになります。ただ、一見安い商品を希望されるお客様でも可能性はあるんです。リピーターになる可能性や、お話をするなかで利益率の高い商品を売り込むチャンスもあります。要は相手のニーズをどれだけ引き出せるかが重要だと考えています。

 

 

 

ポイント1
じつは企画力を試す質問
石田さんの回答は無難であったが、秀でた企画力を示すものではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント1
仕事内容がわかっているのか?
スポーツビジネスについての基本的な知識と、どんなビジョンを持っているのかを聞きたかった。

 

 

 

 

 


ポイント1
ただスポーツが好きなだけではないのか?
ビジネス面での回答を求めている。





ポイント1
ビジネスとして捉えていない。
 
模範解答例
サッカー選手がサッカー教室の先生をするのは当たり前だと思います。私がマネージメントするなら、その選手の可能性を広げることをやってみたいです。芸能界でリポーターをする資質があるのか? イベント企画の才能があるのか? スポーツ関連商品の開発能力はどうなのか? と、ほかにどんな可能性があるのかを考えていきたいと思います。

 

ポイント1
強い意志が感じられない。
御社が第1希望ですという意志を示すべきだった。
模範解答例
御社で自分の可能性を試したい、というのが第1希望です。しかし力が及ばず、あきらめることもあるでしょう。そのときは今までやっていた旅行業界を考えています。

 

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