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実録!面接徹底攻略法 今回の面接者
【第17回】
面接で自分をさらけ出す?
純粋な男性はどこかで勘違いをしていた


今回の面接設定 応募業種:ペットフードメーカー
応募職種:営業
年代:20代後半

面接官は迫田さんが26歳という年齢で、二度転職していることを問題視している。しかも1社目は1年、2社目はわずか4カ月。ただまだ26歳と若いだけに今後の挽回も十分可能だ。営業担当としての適性はあるのだろうか?


今回の挑戦者



名前:迫田一郎(仮名)
経験年数:約1年 (食品会社、ペットフードメーカーでの営業経験)
年齢:26歳
職務経歴:大学卒業後に食品会社へ入社、1年後に退社。その後ペットフードメーカーへ転職したが4カ月で退職している。現在は転職活動中。
志望動機:自分の思い描いていた仕事のビジョンと、会社の体質が合わなかったため。
年収実績:250万円
希望年収:300万円


会場に登場した迫田さんは、見るからに純粋そうな人だ。受け答えのときに見せるはにかんだ表情も、好感が持てる。ただ面接官は「やさしい反面、精神的な弱さをもった人ではないだろうか?」と考えた。そして挑戦者の迫田さんの人間性と、営業としての適性を見るために、経歴の質問から始める。
面接官  
では始めます。まず最初の会社が食品会社ですね。結構大きな会社ですがよく入れましたね。どうして食品会社を希望したのですか?※迫田さんをまっすぐ見つめながらポイント1
   
挑戦者   食品業界を中心に面接を受けていまして、人事の方がとても話のわかる方で、説明会に行ったときに一人ひとりを大切にしている社風を感じ、社員もお客様を大切にしているというところが自分の考えとも合うかなと思いました。
   
面接官  
社員は、パートさんなども含めて何人くらいでしたか?
   
挑戦者   3,000人くらいですね。東北から九州まで工場があります。
   
面接官  
そこに1年ちょっといたのですね、どんな仕事をやっていたのですか?
     
挑戦者  

まず半年間は、パン屋で研修という形で製造と販売に携わりました。そこから実際に工場に入って食パンのライン作業を1カ月間やったのちに営業へ配属されました。現場を知ってから営業へという形でした。

     
面接官  
営業というのはどんなことをやっていたのですか?
     
挑戦者  
基本的には先輩に付いて各小売店を回ったり、本社に行って本社のバイヤーと企画の打ち合わせをしました。
     
面接官   時間的に一番長いのは?
     
挑戦者   はい、そうですね。企画とかキャンペーンなどで実際に売り場を装飾して、自分のアイデアを形にしてつくっていくのですが、秋にさつまいものパンを売るときは(さつまいもの)葉っぱを散りばめてみたりとか、そのつけ方を自分なりに工夫して……。
     
面接官   陳列のポイントっていうのは見えましたか?
     
挑戦者   やはり遠くからでも目に付いたりするようにとか……。
     
面接官   他社の商品もあると思うのですが、それはどうするんですか?
     
挑戦者   他社とは……境目をつけるとか、あとは自分のやれる範囲で……。ポイント1
     
面接官  
値段の交渉はしましたか?
     
挑戦者   先輩が中心でしたので、自分は携わってはいませんでした。
     
面接官   そこを1年ちょっとで、次はペットフードの会社に入ったんですね? その間のブランクについて説明してください。
     
挑戦者   もう一度自分自身何がしたいのかということをふり返りました。感受性が強く、人に言われたことをまともに捉えてしまい、それはマイナスな部分であるかもしれないんですが、逆にいえば人の気持ちがわかる性格なのかなと。そう自己分析したときに、やはり直接人に携われてその感謝がダイレクトに伝わってくる仕事を探してみようかなという気持ちが芽生えて、その間にホームヘルパーの資格養成所に2ヵ月くらい通い、最終的にはヘルパーの2級をとりました。
     
面接官   その仕事には就かなかったのですか?
     
挑戦者   はい、その大変な部分というのも実際に見えてきて、実際、人と接するということは醍醐味ではあるんですけども、そこまで自分が人に対して責任を持てるかなと考えたときに、もう少し自分の経験を積んでから現場に行くのもひとつの方法なのかなと感じました。ポイント1
     
面接官のワンポイント

営業としてのキャリアはほとんどない
営業担当としてのキャリアを考えるとき、面接官はどれだけの企画力と実行力があるかを見ます。迫田さんの場合、まず1年で退社しているので、一人前にはなれていないとはわかっていました。ただ、その短い期間でも営業センスは問います。先輩の手伝いをしながらも自分なりの戦略を立てていたことを語るべきでした。

 
面接官は、最も気になっていた「2社目のペットフードの会社をわずか4カ月で、なぜ辞めたのか」について聞きたかった。
 
     
スペーサー スペーサー スペーサー
面接官  
そして、その後ペットフードの会社に入ってどうでした?
    スペーサー
挑戦者   入って、実際には4カ月で辞めてしまうことになったんですけども、職場の環境はよくて、先輩もよく自分の面倒を見てくれました。その会社では10年ぶりくらいの新人だったので、そのぶんすごくよく見てくれた一方で、自分としては逆にそこまでではなく、もう少し距離を置いてほしいと思ったんです。それがちょっとプレッシャーになってしまって……自分も緊張しやすい性格なので、口ごもったりすることがありまして……。ポイント1
    スペーサー
面接官  
細かいことをよく言われていたと。
     
挑戦者  
そうですね、そういうことがありましたね。
     
面接官  
いちばん嫌だったことは?ポイント1
     
挑戦者  
はい、初歩的なことなんですけども、名刺交換をするときに自分の名前が出ないことが多々ありました。結局は営業なので売り上げを伸ばすことが最終的な目的なんですが、名刺交換の失敗ばかり見られてしまって、その出来事以来営業として同行させてもらえなくなって、営業所内で自分の名前を言う反復練習をしてまして……(苦笑)。もう少し自分を広い目で見てほしいなっていう部分がありました。あまり信用されていないなと感じて、余計に自分を出せなくなっていきました。
     
面接官  
緊張しやすいというところが弱点ですね。
     
挑戦者  
はい、最近ではそういう部分も自分なのかなと感じ始めまして、受け入れられるようになりました。
     
面接官  
そして今現在はフリーと。3カ月経ちましたが就職活動は?
     
挑戦者  
また食品の営業を中心に回っておりまして、3社ほど内定をいただきまして、2社は断りました。あとの1社はまだ迷ってる状態です。ポイント1
     
面接官  

その断った2社と、残っている1社というのは、あなたのどういう基準で決めたのですか?

     
挑戦者   2社のほうは大手で、定番商品があるところの営業なんです。もう1社はまだこれからというベンチャーの会社で、これから広めていこうという商品のある会社なんです。大手だと自分の発想というより会社から言われてやるというのが多いような気がしまして、自分の発想を十分生かしていって、会社の一員として、自分が欠けたら仕事が回らないというような形の会社に自分を放り込んだほうが自分のためだと思いました。
     
面接官   実際どういう仕事に就く予定ですか?
     
挑戦者   はい、健康食品を売る仕事です。
     
面接官   そこで自分の発想を生かすというのは?
     
挑戦者  
その商品はいろんな使い道がある商品なので、今考えているのはドレッシングに混ぜて使ってみたり、パフェの一品に加えてみたりとか、サラダの一品に加えたりとか、調理法についての提案です。使う用途が多くあり、可能性もある商品なので、それをどういうふうに使うといいのかを考えながら自分で提案していくことができますし、消費者さんからの意見を参考にしたりとか、発想が広がっておもしろいかなと。ポイント1
     
面接官   当社はペットフードで、定番ものというか売れる商品があるわけですが、そればかりやってくれと言ったらどうしますか? 辞退しますか?
     
挑戦者   いや、それはちゃんと売っていこうと思っています。
     
面接官   それでは話のつじつまが合わないですね(苦笑)。その自分の発想が生かせるという面で、ペットフードだったらあなたの興味はどういうふうに生かせますか?
     
挑戦者   御社の商品の優れている点を理解したうえで、他社との差別化をはかっていこうっていうふうに考えています。
     
     
    ※ その後、いくつかの質問があり面接は終了。
     
     

自分探しはやめてほしい
あえて辛辣な言い方をしますが、面接で自分探しをするのはやめてほしい。あくまでも仕事をするうえでの長所をPRしなければなりません。迫田さんは正直すぎます。なにも自分の短所をすべてさらけ出す必要はないのです。話さなくても、面接官は総合的な面で短所を推理しているものです。それよりも自分の長所をPRする準備をしてください。

面接官のワンポイント

面接心得
短所を言わなければならないときは、工夫をする
(1) 短所を克服している努力を話す
「緊張してしまうのが短所だと思います。ただそれを克服するために、社内の会議で積極的に話したりとか、人前に出る機会を増やそうとしています」
(2) 短所と裏腹の長所を述べる
「緊張する性格なんです。これは欠点だと考えていますが、対人関係において逆に細かな点まで気配りできる性格なのだと思います」
挑戦者の感想

自分を受け入れてくれる会社を見つけたい。
今までのキャリアでの経験から、そのままの自分を出していくことを選んでいます。ただ今回の面接で考えさせられた点もありました。

面接官プロフィール
名前:髭 彰さん

株式会社CAP総研 代表取締役、産業カウンセラー 1948年生まれ。伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)にて、技術教育課長、QC推進事務局長、採用研修グループリーダーを歴任。 2001年にCAP総研を設立。自ら開発した行動変革プロセス・メソッドに基づく管理職研修の企画及び講師、学生へのキャリア・デザイン研修講師などを多数担当しながら、キャリア・カウンセリング、人材採用コンサルティング等も手がけている。


 

 

 

 

 

 

ポイント1
面接官は表情を見ている
何を話すのかだけではなく、どんな表情で話すのかを見ている。迫田さんは柔和な表情であった点が評価できる。






 

 

 

 

 

 

 

 







ポイント1
営業としての企画力を示すべきだった
これでは先輩の手伝い程度ととられる。
模範解答例
商品の素材感をいかに出すかがポイントでした。他社もそれぞれ秋の季節商品を出していましたが、私が担当していたのはさつまいもの商品。素朴な味わいを感じてほしいと、POPよりも、木の葉のような季節を感じさせる物で装飾をしました。他社は印刷物が多かったので、目立つという点では成功したと思います。










ポイント1
あくまでも経験としてやったことにしておく
これでは挫折したように思える。
模範解答例
当初から介護の仕事は経験をつむための期間だと決めていました。ただ人に対する責任を負うことの大切さを感じ、この経験は営業でも生かせると思います。
















ポイント1
この答えで不採用
面接官は仕事や会社に対する意識の低さを感じるとともに、精神的な弱さを感じた。




ポイント1
短所を引き出す誘導尋問
ここで前職の不満を訴えるのはNG。
模範解答例
どんな仕事も嫌な点はあると思います。抽象的な言い方になりますが、自分の場合は本来の自分を出せなかったことです。ですが、好きな部分ももちろんあるんですよ。











ポイント1
正直に話しすぎている
入社意志が疑われる
模範解答例
3社内定をいただいたうち、2社にお断りを入れました。残りの1社はまだ保留中です。その理由は御社が第一希望だからです。


















ポイント1
あくまでも、今回の面接のことを考えて答える
内定先の仕事に興味があるように思われる可能性があるので注意が必要だ。
模範解答例
御社と同じく、市場開拓の可能性を感じているからです。商品が多い点では御社に惹かれています。あくまでも第一希望は御社です。









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