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実録!面接徹底攻略法 今回の面接者
【第23回】
説明上手な人事経験者が、
墓穴を掘った一言とは!?


今回の面接設定 応募業種:インターネット関連
応募職種:人事
年齢・性別:27歳・女性

100人弱のシステム開発企業が人事担当者を募集。企業としては主に中途採用業務を任せたい。また、より快適な会社の仕組みづくりを進められる人を求めている。挑戦者の谷川さんは中途採用担当のキャリアがあり、即戦力として期待できると判断され、書類選考を通過した。しかし、採用の合否は即戦力プラスαだ。


今回の挑戦者



名前:谷川麻耶(仮名)
経験年数:2年(化粧品会社の採用担当)
年齢:27歳
職務経歴:4年制大学卒業後、公共施設で非常勤職員として約2年間働く。その後、化粧品会社に正社員として入社し、中途採用、アルバイト採用の業務、給与計算業務を担当している。
年収実績:400万円
希望年収:400万円


谷川さんは人当たりもよく、最初から話し方もしっかりしていた。この2点から人事の資質は十分あると思われていた。しかし、ある一言に、面接官は突っ込んでいく……。
面接官  
では、今いらっしゃる会社でどんな仕事をされているか説明してください。
   
挑戦者  
はい、今担当している仕事は、ふたつの柱がありまして、ひとつは採用業務、もうひとつは給与計算という業務があります。割合としては8対2で採用業務が中心となっております。どういったことをしているかといいますと、主に正社員の中途採用と、フルタイムのアルバイトの方の採用業務というところを担当しています。ポイント1

※その後、具体的な業務の説明が続く。
   
面接官  
採用業務を行うにあたって、工夫している点はありますか?
   
挑戦者   はい、まず正確な情報を応募者の方に伝えるということを心がけています。 ポイント2
といいますのが、応募した方が持っている会社のイメージ、実際どんな社員が働いているのかなど、意外と見えにくいというところがありますので、何か質問を受けた際にはなるべく具体的な話をするようなことを心がけています。
   
面接官  
今の会社では、30名程度の方に説明したりしているんですね? 具体的に説明していて応募者からの反響はどうですか?
     
挑戦者  

そうですね、男女比についてはよく聞かれます。女性が多い会社なので、そういったところに関して、公表はしていないんですけども、各部門の比率については常時把握しています。ポイント3

     
面接官  
わかりました。今は責任もある仕事をされてらっしゃるわけですけども、なぜその仕事をお辞めになってわが社に応募しようと思ってらっしゃるんでしょうか?
     
挑戦者  
はい、まず私自身将来的に人事部門で専門性を持ったスペシャリストになりたいなという夢があります。 ポイント4 やはり採用だけでなく、採用した後の人がどんなふうに自己実現していくかということに、研修だとか、成果だとかそういったところにも当事者意識を持って関わりたいなと思っているんですが、現職では採用のみにとどまってしまうというところがあります。
     
面接官  
そうすると、逆に研修だけをやっている会社を受けるという手もありますよね? ポイント5
     
挑戦者  
そうですね、確かに研修を専門的に行っている企業もあるんですけども、私自身こだわっていたいのは、やはり人事としてのスペシャリストと言ったんですけども、業務について一連のことを経験したうえで専門性を身に付けていきたいと思っています。絶対研修がやりたいという思いではなく、幅広くいろいろなことを経験していきたいなというのが今の軸になっています。
     
面接官  
では将来的に人事のスペシャリストになりたいということですけども、私どもの会社に入って人事のスペシャリストになって、何をやりたいですか?
     
挑戦者  
そうですね、ひとつは御社において新しい価値観を作りたいなと思っています。というのは、企業の特徴として人事が魅力的な会社ってあると思うんですね。御社においても、もちろん業界別の特徴があるんですけども、私自身がスペシャリストとなった場合に、やはり応募者から見て働きたいと思えるような会社にしたいなと思っておりまして、それが人事の面から提案できるようになれるのではないかというふうに思います。 ポイント6
     
     
     
     
面接官のワンポイント
人事の資質は充分にある。でも、やりたいことは何なのか?
谷川さんは話し方がしっかりしている点では評価できます。すぐに採用をまかせられる人だと思います。気になったのが「人事のスペシャリストになりたい」という一言です。それは具体的に何なのか? ここでは応募企業が求めることを具体的に答えられなければいけません。そうでなければ、とても利己的な目標に思われます。
 
具体性がないので、しっかりした志望動機につながっていない。 面接官は谷川さんが、人事として会社で何をしたいのかをさらに聞き出そうとしていく。
 
     
スペーサー スペーサー スペーサー
面接官  
弊社に人事面で提案するとしたら、例えばどういうことですか?
    スペーサー
挑戦者   提案としては、もともとある制度を変えるという方法はあると思うんですが、多くの企業のなかで人事ってメッセージを伝える部門でもあると思うんですね。 私自身ができることとしては、企業の良いところというか、特徴をうまく応募者の方に伝えること。そういったところでは力を発揮できるのではないかと思っております。ポイント7
    スペーサー
面接官  
どういうふうにうまく伝えます?
     
挑戦者  
そうですね、上手く伝える……。やはり現場の社員に話してもらうということがあると思うんですね。応募の段階で、会社がどんなことをやっているのかっていうのを知るために、人事としては現場と応募者の方をつなげる役割を果たすことで伝えられていくのではないかなと思っています。
     
面接官  
それは面接の現場に社員を連れてくるということですか?
     
挑戦者  
いいえ、そうではないんですね。例えば説明会などに現場の方に来てもらったりとか、そういう企業って多くあると思うんですけれども、その説明会の段階でどれだけ現場のことを知ってもらえるかというプログラムを作ることに工夫していけたらなというふうに思っています。
     
面接官  
わかりました。人事という仕事をするにあたって、何が大切だと思いますか?
     
挑戦者  
はい、まず一番大切なのは信頼、だと思っています。特に重きにおいていかなければいけないことは、きちんと伝えるということですね。どんなふうに信頼を得ていくかというと、相手の知りたい情報をきちんとわかりやすい形でアナウンスしていくこと、というのがあると思います。
     
面接官  
では応募者じゃなく社内に向けて、どういうことが大切だと思いますか? ポイント8
     
挑戦者  
そうですね、社内に向けて大切なこと、そうですね……。まず……やはり働きやすい環境を提供することは、人事の仕事みたいによく言われるんですけれども、まさにそういったことだと思っています。
     
面接官  
私どもの会社は、システム開発の会社なので、メーカーとはまた違うものを営業活動で売っていくんですけども、そういう意味で働いている人たちにとって生産性を上げるためにはどうしたらいいと思っていますか?
     
挑戦者  
そうですね、人が財産の企業であるからこそ人事としてもいろいろなことをやれるのではないかなと思っているんですけども、ひとつは、例えば勤務体制ですね。働いている時間だとかシフトの組み方だとか、実際の労働状況を把握したうえで、何か制度として取り入れられることがあれば、そういった時間の管理といいますか、勤務時間制度についての提案ということはやはり重要になっていくのではないかなと思います。 ポイント9
     
     
     
     
     
なにか具体的な提案をしてほしかった
谷川さんが「人事のスペシャリストを目指す」と言ったので、わが社の人事面でどのような貢献ができるのかを具体的に聞きたかったのです。それが最後までわからないままでした。しっかりとわかりやすい説明ができる人なので、事前に応募企業を研究して、なにをしたいのかを具体的に話せるようにしておくべきでした。
面接官のワンポイント

面接心得
話すのが苦手な人は
入社後、なにをしたいのかを具体的に話せるように対策を
志望動機は必ず具体的でなければいけない。「営業成績を上げたい」「得意先に信頼されたい」など、具体性の伴わない目標は不明確な回答と判断される。具体的な話をするには、まず応募企業研究が必要。どんな課題があるのか、なにを目標にしているのかを調べて話せるようにしておきたい。
挑戦者の感想

わからなかったことがはっきりしました。
自分の中で大きな発見がありました。会社にどんなふうに貢献できるのかを独りよがりでなく話せることが大事なんだと痛感しました。

面接官プロフィール
名前:細田 咲江さん

早稲田大学卒業後、1983年に流通会社に入社。12年間、主に人事部で採用担当や人事教育などに従事。1994年にハナマル キャリアコンサルタントを設立。現在は、高校生や大学生の就職、社会人の転職、主婦向けの再就職に関する講演、執筆など幅広く活躍中。面接官の視点に立ったアドバイスには定評がある。また、埼玉女子短期大学と駒沢女子大学では講師も務める。


 

 

 

 

 

ポイント1
論理的な話し方ができる人だと、評価を上げた
最初の答えは大事。ここで話し方をチェックされる。

 

ポイント2
工夫とは思えない、当たり前すぎる回答
情報を伝えるため、どのように工夫をしていたか話すべきだ。
模範解答例
中途採用説明会を開いたとき、求める人材を、社内の人を紹介しながら説明をしていました。応募してもらう際の説明としてWEB履歴書を用意して、どんな仕事で成果を上げて、どんな評価を受けたのか? 応募者が具体例でわかるような説明をしたと自負しております。

ポイント3
質問の意図を捉えていない回答
ここでは工夫した結果を答えなければいけない。「工夫した点は?」→「その反響は?」という質問の流れをつかめていない。

ポイント4
墓穴を掘った一言!
「自分のしたいこと」という目線ではなく会社への貢献を語り、それが自己実現につながるような回答をするべき。
模範解答例
御社の会社案内を拝読し、「快適な環境や制度づくり」という一文に惹かれました。私としては採用、研修、評価などトータルな面で会社へ寄与したいと考えています。御社にとっての人事のスペシャリストが、私が目指すものです。

ポイント5
なぜわが社を受けたのかわからない、という意味
遠回しな表現だが、企業へ対する志望理由が問われている。
「御社でなくてはいけない理由」で返答すべき。

ポイント6
具体性がないので伝わらない
「魅力的な人事」というキーワードだけが上滑りしている。

 

ポイント7
現在までにやってきたではないか!
ここで語るべきは、新たに取り組みたい課題だ。

 

ポイント8
前の答えを受けての質問
ここでは「応募者へ正確な情報を伝える」という答えを受けての質問。以下の回答は質問の意図を捉えていなかった。

 

ポイント9
人事の役割を幅広く語るべきだった
人事の本質を理解していないように見られてしまう。
模範解答例
人事は社内で生産部門でもないし、営業部門でもありません。しかし人材の強化を担う責任ある部門だと考えています。採用だけではなく、研修による人材育成、評価制度改革によるモチベーションアップをはじめ、やることはたくさんあると考えています。
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