転職ノウハウ

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実録!面接徹底攻略法 今回の面接者
【第25回】
誠実さは伝わるが、
相手に伝わるPRポイントがない


今回の面接設定 応募業種:広告(広告代理店)
応募職種:制作(クリエイティブ・ディレクター)
年齢・性別:26歳・女性

中堅クラスの広告代理店の制作部がクリエイティブ・ディレクターを募集。既存クライアントの制作物を任せることができ、今後、クリエイターとして成長が見込める人材を若干名採用する方針だ。挑戦者の島田さんは即戦力として使える点をPRしていかなければならなかった。


今回の挑戦者



名前:島田里子(仮名)
経験年数:6年(情報誌編集、ライター、会社案内の制作ディレクターなど)
年齢:26歳
職務経歴:編集職の専門学校在学中から雑誌編集にアルバイトとして携わる。卒業後に情報誌の編集を業務委託で受ける。その後、ゲーム誌のライターを経験し、広告制作会社へ。現在はおもに会社案内の制作をしている。
年収実績:300万円
希望年収:400万円


島田さんは年齢より幼く感じられるタイプ。それだけに、きちんとした話し方や、着実なキャリアを伝えなければいけなかった。面接官にとっては「仕事を任せられるのか? しっかりとしたディレクションができるのか?」と実際の仕事現場の目線で質問していくことになる。
面接官  
どういう仕事をしてきたのかをお話してください。
   
挑戦者  
はい。 ええっと、ポイント1 まず最初に就職情報関係の会社に業務委託として編集を3年間やっておりました。 それから退職いたしまして、フリーランスでゲーム関係の雑誌のライターを1年間ほどしておりまして、 今の会社に転職いたしました。
   
面接官  
そのなかでキャリアとして生かせるものがあれば教えてください。
   
挑戦者   ええっと、最初の就職情報会社で働いていたときも、広告を扱っておりましたし、 それで広告に対する抵抗感というのが特になく、今の会社に入ることができましたので、 お客様が何を求めているかというのをまず第一に考えて、モノをつくることを考えられるというのがあります。 ポイント2
     
面接官  
その部分を考えると、何がポイントだと思いますか? ポイント3
     
挑戦者  

お客さんは困ってるから何かを求めてくるんですね。 その困っていることを解決するにはどうしたらいいのかという。

     
面接官  
例えば成功したパターンは何かありましたか? ポイント4
     
挑戦者  
そうですね、現在の会社でクライアントがいつまでに何がほしい、と言った場合、そこがお客様の一番の要望だったと思うので、私はその時、進行の管理をしていたんですが、それを間に合わせるために徹夜とかもして頑張りました。
     
面接官  
今そうやって頑張っておられるのに、どうして変わろうと思っているのですか?
     
挑戦者   はい、理由は二つありまして、まず一つめが、今の会社では会社案内のような制作物が多いのですが、 私としましてはもう少し雑誌寄りでレイアウトなどが自由につくれるような、 広告に携わっていきたいなと思っていまして。
     
面接官  
雑誌じゃなくてもそういう要素はあるんじゃないですか? ポイント5
     
挑戦者   はい、そうなんですが、今の会社の場合は淡々と物を紹介するカタログのような制作物が多いんです。
     
面接官  
なるほど、変化のある雑誌のほうがいいということですね。 ただ、今の会社に入るときにそういう条件はわかっていたのでは?
     
挑戦者   ええっと、今の会社に入るときは、過去の制作物というのを見せていただいて、 その中に雑誌ですとかいろいろあったので、そういうのもやらせていただけるのかなと思っていたのですが、 入社してみると会社案内の制作などがメインでしたので。
     
     
     
面接官のワンポイント
アシスタントとしては採用を考えてもいいが、クリエイティブディレクターとしては難しい。
まずいい点を挙げます。 私の眼をまっすぐみて話すこと。 面接官が最初に気になるのは相手が誠意を持って仕事をする人なのか? ということ。 その点では評価を上げています。採用する側として困ったのが、 「雑誌広告がやりたい」と、広告制作のなかで限られた分野だけについてやる気を出されるのも困るんです。 代理店の制作では「広告制作」を扱うわけで、雑誌だけではなく、 新聞、パンフレット、カタログ、テレビ、イベント、ホームページなど、 と媒体はさまざまなんです。島田さんを採用する場合、「雑誌広告でなければ退社してしまう」と考えます。
 
まだ面接官は、挑戦者が広告制作をどのような観点で捉えて、どう生かしているのかがまったくわからない。 さらに「どんなキャリアを生かせるのか?」の質問が続く。
 
     
スペーサー スペーサー スペーサー
面接官  
では雑誌系の変化のあるデザイン広告をつくる、あるいはディレクションをするとしたら、 どういうものをつくっていきたいか、またはどうキャリアを生かしていきたいと思っていますか?
    スペーサー
挑戦者   ええっと……はい、まず広告の根底にあるのは、お客様がどうしたいか、というものだと思うんですよ。 私はお客様の願いをかなえるというか、人の役に立っているというのが好きなので、 まずお客様がどうしたいのかをヒアリングして、それに合った案を出すのはもちろん、 あえて自分じゃなきゃ出せないようなカラーを出していくとしたら……。
    スペーサー
面接官  
自分のカラーとは? ポイント6
     
挑戦者  
私のカラーは、難しいんですが無色だと思っています。 私はインプットしたものをアウトプットされるというのが得意で、 人が言ったものをぎゅっとまとめて、「こういう形にしてみました、どうですか?」 という作業に喜びを感じる性格だと思っています。 自分の意見がないというわけじゃないんです。 まとめていいものができるという、それに携わっているということが自分の中で重要なことだと思うんです。
     
面接官  
そういう成功体験もあるわけですね?そんな感じでいつもやっているわけですね?
     
挑戦者  
そうです。
     
面接官  
どうしてそういうことができるんですか?
     
挑戦者   人が喜んでくれたら嬉しいし、自分も好きなことができて嬉しいし、 みんな喜んでお仕事ができればいいという、単純な考えです。
     
     
     
     
     
具体的な話ができないというのは経験不足です。
今回は最後まで、仕事の実績の話を引き出せませんでした。 島田さんが経験不足であるということです。 ディレクターとしてだけではなく、アシスタントでも自分の意見を生かした制作の成功例はあるはずです。 制作職の場合、いままでの作品(印刷物)などを見せながら説明するのもいいでしょう。 「顧客の制作意図を捉える」は基本なので、PRにはなりません。
面接官のワンポイント
面接心得
経験を具体的にまとめましょう
面接でキャリアについて聞かれたとき、どんな話ができるのかを事前に用意しておきたい。簡単に言えば成功体験。成功体験を語ると表情がいきいきしてくるので相手に与えるイメージもよくなる。
挑戦者の感想

転職を決めていないので、答えがあやふやになってしまいました。
じつはまだ転職の決意をしていないのです。 その点があいまいなので、何を答えればいいかわからなくなったと思います。 転職の第一歩は決意を固めることだと痛感しました。

面接官プロフィール
名前:髭 彰さん

株式会社CAP総研 代表取締役、産業カウンセラー 1948年生まれ。伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)にて、技術教育課長、QC推進事務局長、採用研修グループリーダーを歴任。 2001年にCAP総研を設立。自ら開発した行動変革プロセス・メソッドに基づく管理職研修の企画及び講師、学生へのキャリア・デザイン研修講師などを多数担当しながら、キャリア・カウンセリング、人材採用コンサルティング等も手がけている。
ポイント1
「ええっと」という口癖が気になる
子供っぽい印象を与えてしまう。話し言葉は面接では極力避けるべきだ。
ポイント2
当たり前すぎる回答
中途採用で語るべきことではない。
ポイント3
それは当然のこと
面接官は答えになっていないことを指摘している。
ポイント4
具体的な成功事例を聞いている
回答は質問の意図を捉えていなかった。
模範解答例
新聞社の販売促進媒体としての雑誌を手がけたことがあります。 私はディレクターとして携わったのですが、年間発行した結果、前年度よりも効果がありました。 つまり購読者数が増えました。 そこでのポイントはターゲットを大学生にしたことです。 新たな購読契約の機会を設け、絞り込んだターゲットに向けた制作に徹したことで結果を出しました。
ポイント5
雑誌しかやりたくないの?
面接官はこういう意図で発言した。
ポイント6
内容をより具体的に話して
しかし、さらに抽象的な発言となった。
模範解答例
自分のカラーを生かせた仕事は就職情報雑誌をつくっていたときの特集企画です。 巻頭特集で「笑える転職、泣ける転職、怒る転職」という読み物主体の頁をつくりました。 読者目線で就職のいろんな話を集めて、読者アンケートでも好評でした。 読者が共感するモノをつくるのが私のカラーといえます。
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