初任給とは?学歴・企業規模・産業別に平均額と傾向を解説
掲載日:2024年05月20日
記事まとめ(要約)
- 社会人になって初めてもらう給与のことを初任給、2回目以降は月収と呼ぶ
- 大卒の初任給平均は21万円、短大および専修卒は20万円、高卒は約18万円
- 初任給が支払われるタイミングは、会社によって異なる
「初任給って何?」「いつまでが初任給?」「基本給や手取りと初任給の違いは?」などと聞かれた時、あなたは正しく伝えられますか?
ここでは、初任給とは何かを解説しつつ、学歴や企業規模、産業・職種別の初任給平均額をご紹介します。初任給についてはもちろん、それ以外にもチェックすべきことを知りたい人は参考にしてください。
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初任給とは?
初任給とは、社会人になって初めてもらう給料を指す言葉です。最初の1回のみが該当し、2回目以降の給与は初任給とは呼びません。
基本給と各種手当の合算のことを指すため、支給される手当があれば、それも初任給の額に含まれます。
該当する手当の種類や受け取れる金額は人によって異なりますが、例としては以下が挙げられます。
【手当の例】
通勤手当 | 自宅から勤務先までにかかる費用を支給する手当 |
---|---|
資格手当 | 会社が指定する資格を持っている場合にその難易度や重要度に応じて支給される手当 |
住宅手当 | 住居費用の一部を会社が補助する制度で、家賃補助とも呼ばれている |
残業手当 | 時間外労働を行うと支払われる割増賃金のこと |
休日手当 | 法定休日に働いた場合に支給される手当 |
また、初任給からは社会保険料や各種税金が控除(天引き)されます。ただし、初任給の場合は厚生年金や健康保険の納付が始まっていないことや、住民税は控除されないため、一般的に初任給から天引きされるお金は雇用保険と所得税のみです。
なお、厚生年金と健康保険料は2カ月目から、住民税は2年目から引かれるケースが多いようです。
また、厚生年金と健康保険料は給料の支払いが当月払いか翌月払いかによって控除される月が異なります。例えば、末日締め翌月払いの場合は5月に初任給が支払われるため、初任給から厚生年金と健康保険料が引かれます。
基本給との違い
基本給とは、雇用されている期間に毎月支払われる一定額の給与を指す言葉です。各種手当やインセンティブ(歩合)は含みません。
基本給に各種手当を足したもののうち、初めて受け取るものを初任給、2回目以降は月収(額面、額面給与)と言います。
ボーナス(賞与)額を算出する際は基本給をベースにすることが多いので、試算する時は初任給や月給と混同しないように気を付けましょう。
以下の記事では、基本給、月給、月収、手取りといった言葉のそれぞれの意味や違いについて解説しています。
手取りとの違い
手取りとは、実際に手元に入ってくるお金のことを指します。給与として銀行口座に振り込まれる金額です。
初任給は、各種控除(天引き)前の金額(額面)を指します。所得税や住民税、社会保険料や労働組合費などを初任給または月給から引いた金額が手取りです。
ちなみに、一般的に2回目以降は厚生年金や健康保険料、2年目からは住民税が控除されるため、初任給よりも手取りが減るケースもあります。
手取りについては以下の記事でより詳しく解説しています。
初任給の平均はどれくらい?
実際に支給されている初任給の平均額を、学歴、企業規模、産業・職種別に見ていきましょう。
学歴別
大学卒の初任給平均額は、令和元年が20万8,000円、令和2年からの3年間は21万円で大きな変化はありませんでした。令和5年は21万2,500円、令和6年は21万6,600円と、直近の2年間は上昇傾向にあります。また、ほかの学歴と比べて高い初任給であることが分かりました。
短大卒、専修卒、高校卒では、この5年間は毎年初任給の平均額が増加傾向であることが分かりました。
令和元年は短大卒が19万4,000円、専修卒は19万3,400円だったのに対して、令和6年は短大卒が20万2,400円、専修卒は20万1,000円です。高校卒は令和元年が17万5,000円、令和6年が18万9,200円でした。
令和元年から令和6年までの学歴別初任給の変動は表のとおりです。
令和6年 | 令和5年 | 令和4年 | 令和3年 | 令和2年 | 令和元年 | |
---|---|---|---|---|---|---|
大学卒 | 21万6,600円 | 21万2,500円 | 21万円 | 21万円 | 21万円 | 20万8,000円 |
短大卒 | 20万2,400円 | 20万円 | 20万円 | 19万6,000円 | 19万5,000円 | 19万4,000円 |
専修卒 | 20万1,000円 | 20万円 | 20万円 | 19万7,700円 | 19万5,000円 | 19万3,400円 |
高校卒 | 18万9,200円 | 18万3,300円 | 18万100円 | 17万9,400円 | 17万8,000円 | 17万5,000円 |
出典:東京労働局 職業安定部「学卒者の初任賃金」
- 「学歴別求人初任給」を基に作成
企業規模別
企業規模別の初任給では、大学卒の場合は規模の大きい企業ほど初任給が高い傾向にあります。令和6年は29人以下の場合は21万5,000円、300~499人の規模で22万円、1,000人以上になると22万3,000円でした。
しかし、短大卒では令和6年の29人以下および300~499人が20万1,000円、30~99人および1,000人以上が20万5,000円と、企業規模が大きくなるほど初任給平均額が上がるとは限らないようです。
また、令和6年の専修卒では29人以下が20万円であるのに対し、1,000人以上は19万2,800円でした。高校卒も29人以下は19万円、1,000人以上が18万8,000円となっています。
令和6年、5年それぞれの企業規模別初任給の変動は下記のとおりです。
令和6年
大学卒 | 短大卒 | 専修卒 | 高校卒 | |
---|---|---|---|---|
29人以下 | 21万5,000円 | 20万1,000円 | 20万円 | 19万円 |
30~99人 | 22万円 | 20万5,000円 | 20万5,000円 | 18万8,000円 |
100~299人 | 21万6,000円 | 20万1,500円 | 20万500円 | 18万6,000円 |
300~499人 | 22万円 | 20万1,000円 | 20万円 | 18万5,900円 |
500~999人 | 22万2,100円 | 20万8,000円 | 21万500円 | 18万2,000円 |
1,000人以上 | 22万3,000円 | 20万5,000円 | 19万2,800円 | 18万8,000円 |
令和5年
大学卒 | 短大卒 | 専修卒 | 高校卒 | |
---|---|---|---|---|
29人以下 | 21万円 | 20万円 | 20万円 | 18万5,000円 |
30~99人 | 21万5,100円 | 20万円 | 20万円 | 18万3,000円 |
100~499人 | 21万4,000円 | 19万8,500円 | 19万7,000円 | 18万800円 |
500~999人 | 22万円 | 20万6,500円 | 21万円 | 17万6,000円 |
1,000人以上 | 22万900円 | 20万5,000円 | 19万3,600円 | 17万8,100円 |
出典:東京労働局 職業安定部「学卒者の初任賃金 令和6年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果」「学卒者の初任賃金 令和5年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果」
- 「産業別・規模別・職業別求人初任給(大学)、産業別・規模別・職業別求人初任給(短大)、産業別・規模別・職業別求人初任給(専修)、産業別・規模別・職業別求人初任給(高校)」を基に作成
産業・職種別
産業や職種によっても初任給の平均額は異なります。産業別で見てみると、いずれの学歴でも不動産業・物品賃貸業が高い傾向にあり、職種別では専門・技術職の初任給が高いことが分かります。
学歴ごとに令和6年と5年の産業・職種別の平均初任給額を見ていきましょう。
大学卒
学歴が大学卒の場合、令和6年の専門・技術職、事務職、販売職に絞って見た産業別の平均初任給は、教育・学習支援業が22万7,067円と最も高くなりました。
また、職種別に見ると、令和6年は教育・学習支援業の販売職が23万5,300円と最も高い初任給でした。
令和6年、5年それぞれ、産業別の大学卒の初任給の変動は下記のとおりです。
専門・技術 | 事務 | 販売 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
令和6年 | 令和5年 | 令和6年 | 令和5年 | 令和6年 | 令和5年 | |
建設業 | 23万円 | 22万8,900円 | 22万2,500円 | 22万円 | 22万円 | 22万円 |
製造業 | 22万1,600円 | 21万8,000円 | 21万7,100円 | 21万3,500円 | 22万円 | 21万7,000円 |
情報通信業 | 22万円 | 21万5,000円 | 21万円 | 21万円 | 22万円 | 22万円 |
運輸業・郵便業 | 19万1,900円 | 21万5,400円 | 21万円 | 21万円 | 20万9,000円 | 20万3,800円 |
卸売業・小売業 | 22万円 | 21万5,000円 | 21万3,000円 | 21万3,500円 | 22万円 | 21万1,000円 |
金融業・保険業 | 20万円 | 20万6,500円 | 20万5,000円 | 21万円 | 23万円 | 23万5,000円 |
不動産業・物品賃貸業 | 23万5,000円 | 22万7,500円 | 21万4,000円 | 21万円 | 22万5,000円 | 22万2,500円 |
学術研究・専門・技術サービス業 | 22万円 | 22万円 | 21万円 | 20万700円 | 21万3,500円 | 21万3,200円 |
宿泊業・飲食サービス業 | 22万円 | - | 20万5,400円 | 20万1,000円 | 23万2,100円 | 23万1,100円 |
生活関連サービス業・娯楽業 | 21万9,000円 | 21万7,000円 | 21万円 | 21万円 | 21万5,000円 | 22万円 |
教育・学習支援業 | 23万5,000円 | 21万5,600円 | 21万900円 | 21万8,100円 | 23万5,300円 | - |
医療・福祉 | 19万7,500円 | 20万6,000円 | 20万9,000円 | 20万5,000円 | 20万8,000円 | 20万8,000円 |
サービス業(他に分類されないもの) | 22万2,000円 | 21万7,300円 | 20万9,100円 | 20万5,900円 | 22万円 | 21万8,000円 |
その他 | 21万9,200円 | 24万6,700円 | 19万7,800円 | 21万円 | 23万100円 | 21万円 |
出典:東京労働局 職業安定部「学卒者の初任賃金 令和6年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果」「学卒者の初任賃金 令和5年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果」
- 「産業別・規模別・職業別求人初任給(大学卒)」を基に作成
短大卒
短大卒の場合、令和6年の専門・技術職、事務職、販売職に絞って見た産業別の平均初任給は、不動産業・物品賃貸業が21万133円と最も高くなりました。
職種別に見てみると、短大卒も大学卒と同じように専門・技術職が高めの傾向にあります。令和6年の専門・技術職の初任給は、教育・学習支援業が23万3,700円と最も高い初任給でした。
令和6年、5年それぞれ、産業別の短大卒の初任給の変動は下記のとおりです。
専門・技術 | 事務 | 販売 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
令和6年 | 令和5年 | 令和6年 | 令和5年 | 令和6年 | 令和5年 | |
建設業 | 21万5,000円 | 21万円 | 20万4,400円 | 20万6,000円 | 20万5,000円 | 20万6,700円 |
製造業 | 20万500円 | 19万5,000円 | 20万円 | 19万2,500円 | 19万5,600円 | 19万1,200円 |
情報通信業 | 20万5,000円 | 20万円 | 20万円 | 20万円 | 20万1,000円 | 20万6,500円 |
運輸業・郵便業 | 17万8,100円 | 17万7,100円 | 20万4,700円 | 20万円 | 19万2,300円 | 19万1,000円 |
卸売業・小売業 | 19万7,500円 | 19万5,000円 | 19万4,000円 | 19万4,300円 | 20万1,200円 | 19万4,000円 |
金融業・保険業 | 19万円 | - | 19万円 | 20万円 | 22万5,600円 | 21万5,600円 |
不動産業・物品賃貸業 | 22万円 | 21万5,100円 | 20万400円 | 20万5,000円 | 21万円 | 22万円 |
学術研究・専門・技術サービス業 | 20万6,600円 | 20万円 | 20万5,000円 | 20万円 | 19万5,000円 | 19万2,500円 |
宿泊業・飲食サービス業 | 22万円 | - | 20万5,400円 | 19万1,000円 | 20万円 | 21万円 |
生活関連サービス業・娯楽業 | 21万9,000円 | 20万5,000円 | 18万円 | 21万円 | 21万7,000円 | 22万円 |
教育・学習支援業 | 23万3,700円 | 21万5,000円 | 18万5,800円 | 19万9,600円 | 21万900円 | - |
医療・福祉 | 20万800円 | 20万9,000円 | 19万6,500円 | 19万5,400円 | 20万5,700円 | 20万5,700円 |
サービス業(他に分類されないもの) | 19万5,500円 | 19万5,000円 | 19万6,000円 | 19万5,000円 | 21万円 | 20万3,000円 |
その他 | 20万3,000円 | 21万9,900円 | 19万400円 | 17万6,400円 | 20万9,600円 | - |
出典:東京労働局 職業安定部「学卒者の初任賃金 令和6年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果」「学卒者の初任賃金 令和5年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果」
- 「産業別・規模別・職業別求人初任給(短大卒)」を基に作成
専修学校卒
専修学校卒の場合、令和6年の専門・技術職、事務職、販売職に絞って見た産業別の平均初任給は、不動産業・物品賃貸業が21万2,933円と最も高くなりました。
職種別に見てみると、専修学校卒は販売職がやや高めの傾向にあります。令和6年は生活関連サービス業・娯楽業で23万4,000円となりました。令和5年は不動産業・物品賃貸業で22万円です。
令和6年、5年それぞれ、産業別の専修学校卒の初任給の変動は下記のとおりです。
専門・技術 | 事務 | 販売 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
令和6年 | 令和5年 | 令和6年 | 令和5年 | 令和6年 | 令和5年 | |
建設業 | 21万4,300円 | 21万円 | 20万4,700円 | 21万円 | 20万5,000円 | 20万8,300円 |
製造業 | 19万8,100円 | 18万7,500円 | 19万7,500円 | 18万7,500円 | 19万8,000円 | 19万1,200円 |
情報通信業 | 20万1,000円 | 20万円 | 20万円 | 19万円 | 20万500円 | 21万円 |
運輸業・郵便業 | 17万5,100円 | 17万3,800円 | 20万5,000円 | 19万7,100円 | 19万2,300円 | 19万700円 |
卸売業・小売業 | 20万5,000円 | 19万1,000円 | 19万4,000円 | 19万4,300円 | 20万1,600円 | 19万6,800円 |
金融業・保険業 | 19万円 | - | 19万500円 | 20万3,000円 | 22万1,000円 | 21万5,600円 |
不動産業・物品賃貸業 | 22万7,500円 | 21万5,100円 | 20万1,300円 | 20万8,700円 | 21万円 | 22万円 |
学術研究・専門・技術サービス業 | 20万4,000円 | 20万円 | 21万5,000円 | 20万600円 | 19万5,000円 | 19万5,000円 |
宿泊業・飲食サービス業 | 22万円 | - | 20万5,400円 | - | 20万円 | 20万3,000円 |
生活関連サービス業・娯楽業 | 21万9,000円 | 20万5,000円 | 18万円 | 21万円 | 23万4,000円 | 20万5,000円 |
教育・学習支援業 | 22万5,800円 | 21万3,500円 | 19万2,900円 | 19万9,600円 | 21万900円 | - |
医療・福祉 | 19万7,800円 | 20万7,500円 | 19万6,500円 | 19万7,000円 | 20万3,500円 | 20万3,500円 |
サービス業(他に分類されないもの) | 19万2,500円 | 19万5,000円 | 20万4,600円 | 19万8,800円 | 20万5,500円 | 20万3,000円 |
その他 | - | 22万8,800円 | 18万8,300円 | 17万3,200円 | 20万9,600円 | - |
出典:東京労働局 職業安定部「学卒者の初任賃金 令和6年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果」「学卒者の初任賃金 令和5年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果」
- 「産業別・規模別・職業別求人初任給(専修学校卒)」を基に作成
高卒
高卒の場合、令和6年の専門・技術職、事務職、販売職に絞って見た産業別の平均初任給は、教育・学習支援業が20万6,050円と最も高くなりました(※販売職のデータはなし)。
職種別に見てみると、専門・技術職および販売職が高い傾向にあります。令和6年の専門・技術職では教育・学習支援業が21万9,000円でした。販売職は先述の生活関連サービス業・娯楽業が21万1,000円、次いで金融業・保険業で21万400円となりました。
令和6年、5年それぞれ、産業別の高卒の初任給の変動は下記のとおりです。
専門・技術 | 事務 | 販売 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
令和6年 | 令和5年 | 令和6年 | 令和5年 | 令和6年 | 令和5年 | |
建設業 | 20万円 | 19万5,000円 | 19万500円 | 18万5,000円 | 20万円 | 20万円 |
製造業 | 18万2,600円 | 17万5,800円 | 18万2,000円 | 17万7,000円 | 19万1,800円 | 18万円 |
情報通信業 | 18万5,500円 | 18万円 | 18万6,000円 | 18万円 | 20万円 | 18万6,800円 |
運輸業・郵便業 | 17万3,200円 | 17万2,200円 | 18万100円 | 17万6,000円 | 19万円 | 19万100円 |
卸売業・小売業 | 18万6,700円 | 18万円 | 18万4,000円 | 18万円 | 18万6,700円 | 18万1,500円 |
金融業・保険業 | 17万1,000円 | 21万4,900円 | 17万8,000円 | 17万3,000円 | 21万400円 | 20万8,000円 |
不動産業・物品賃貸業 | 20万円 | 20万円 | 18万6,000円 | 17万5,000円 | 21万円 | 21万円 |
学術研究・専門・技術サービス業 | 19万5,000円 | 19万5,000円 | 18万9,000円 | 18万円 | 19万5,000円 | 18万5,000円 |
宿泊業・飲食サービス業 | 18万6,500円 | 17万8,100円 | 18万6,100円 | 18万5,000円 | 19万1,500円 | 19万円 |
生活関連サービス業・娯楽業 | 20万5,000円 | 21万円 | 18万円 | 19万800円 | 21万1,000円 | 20万8,000円 |
教育・学習支援業 | 21万9,000円 | 21万9,000円 | 19万3,100円 | 16万8,800円 | - | - |
医療・福祉 | 19万8,500円 | 18万4,600円 | 17万6,700円 | 16万9,600円 | 18万5,000円 | 18万5,000円 |
サービス業(他に分類されないもの) | 18万3,500円 | 18万1,300円 | 18万9,000円 | 17万9,200円 | 18万6,900円 | 18万1,900円 |
その他 | 17万4,700円 | 17万3,000円 | 19万100円 | 18万4,000円 | 15万1,900円 | 15万3,500円 |
出典:東京労働局 職業安定部「学卒者の初任賃金 令和6年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果」「学卒者の初任賃金 令和5年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果」
- 「産業別・規模別・職業別求人初任給(高校)」を基に作成
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初任給はいつ支払われる?
初任給が支払われるタイミングは、会社によって異なります。就業規則に含まれる給与規定の項目に「締め日」と「支払日」が明記されているはずですので、必ず確認しておきましょう。
締め日とは出勤日数や残業時間の計算を行う際の区切りとなる最終日のことで、支払日は計算された金額の給与が支給される日のことです。
【4月に入社した場合】
当月末締め 当月20日払いの場合 |
|
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当月15日締め 当月25日払いの場合 |
|
当月末締め 翌月10日払いの場合 |
|
初任給以外にチェックすべき求人項目
給与面について確認する際、初任給以外にもチェックしておきたい求人項目が4つあります。それぞれ解説していきますので参考にしてください。
昇給制度があるか
昇給制度の有無や内容は会社により異なります。可能な限り入社前にチェックしておきましょう。入社後の場合、就業規則で確認が可能です。
昇給にはいくつか種類があり、毎月決まった時期に行われる定期昇給を導入している場合は、基本的に年に1~2回のペースで行われることが多いでしょう。
そのほかにも、会社の業績が好調だった時に臨時で行われる臨時昇給や年齢や勤続年数など自動的に生じる変化を基準とする自動昇給などがあります。
昇給制度についての詳しい内容は、以下の記事も参考にしてみてください。
ボーナス(賞与)があるか
ボーナス(賞与)がもらえるかどうかも確認しましょう。
給与とは異なり、ボーナス(賞与)の支給に関する法的な定めはありません。そのため、会社それぞれの規定によってボーナスの有無や頻度、金額は異なりますが、一般的には夏や冬の年1~2回、基本給をベースとした数カ月分の金額を支給する形式が多くなっています。
ボーナスに関する詳細は、応募前なら募集要項や会社の採用ページ、入社後は就業規則で確認できます。
みなし残業が含まれていないか
残業はどの程度あるのか、残業がある場合は残業代が別途支払われるのかを確認しましょう。
みなし残業の場合は、毎月一定の時間外労働に対して定額が支払われる仕組みです。固定残業代とも呼ばれています。
固定残業代制度を利用する場合、会社はその旨や詳細を明示しなければならないと職業安定法で定められています。残業代がつかないと思われていることもある年俸制でも同様です。
また、みなし残業の範囲を超えた時間の残業がある場合は、追加で残業代が支給されます。
参考:厚生労働省「知って役立つ労働法」
【みなし残業(固定残業代)を含む求人情報の例】
月給制 | 基本給 28万円 固定残業代 4万円(30時間分) |
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年俸制 | 基本給(年額) 450万円 固定残業手当 10万円(40時間分/月) |
残業時間が長いとその分初任給は高くなりますが、長時間の残業が続いてしまうような場合、長く働き続けることが難しくなる可能性も考えられます。
手当はあるか
給与面の条件を精査する場合、どのような手当が設けられており、いくら支給されるのかも加味しましょう。お金に関する手当には、「初任給とは?」でご紹介したように通勤手当、資格手当、住宅手当、残業手当などがあります。
支給される手当の額は一人ひとり異なるので、正しく把握しておくことが大切です。応募前であれば募集要項や会社のホームページ、入社後であれば就業規則で確認しましょう。
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まとめ
初任給とは社会人になって初めて受け取る給与のことで、基本給と各種手当を合わせた金額です。そこから税金や社会保険料を引かれたものが手取りとなります。
仕事を探す際は、初任給を含め、さまざまな視点から応募先を決めていきましょう。長く働ける会社を見つけるためには、初任給だけでなく社風や仕事内容、残業時間、昇給制度、退職金制度などにも着目することをおすすめします。
監修者
谷所 健一郎(ヤドケン)
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例」(マイナビ出版)、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。
マイナビ転職 編集部
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