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履歴書の学歴や職歴欄の正しい書き方とポイント履歴書の学歴や職歴欄の正しい書き方とポイント

転職活動を行う時、履歴書の書き方に悩む方は多いのではないでしょうか。

この記事では、履歴書の学歴欄・職歴(職務経歴)欄の正しい書き方を解説します。必要なポイントを押さえ、採用の第一関門となる書類選考の突破を目指しましょう。

INDEX

履歴書記入例履歴書記入例

(1)学歴の書き方

初めに、学歴欄の基本的な書き方を解説します。

履歴書の学歴欄は、応募者がどのような教育を受けてきたのかを伝える箇所です。学歴を書く際の注意点も併せて確認しておきましょう。

学歴の書き方や例

学歴欄では、入学・卒業をした年月や通っていた学校名を記載します。

入学や卒業の年月が分からない場合は、自動計算機能を利用しましょう。入学・卒業年度自動計算表(年号早見表)で簡単に調べることができます。

履歴書の学歴欄 入学・卒業年度自動計算表(年号早見表)

生年月日を入力するだけで、あなたの学歴早見表を表示します。
留年された方や浪人された方の調整も簡単にできます。転職での履歴書記入にぜひ役立ててくださいね!

あなたの生年月日を入力してください。

学歴は、特に指定がなければ、大学や専門学校卒業であれば「高等学校卒業」から、高等学校卒業であれば「高等学校入学」から、大学院修了であれば「大学もしくは高等学校卒業」から記入します。

学部や学科、コースは省略せず、正式名称で記載します。学校名も「高校」ではなく「高等学校」と書きましょう。

大学や短大、専門学校の学歴を記載する際も同様に、学校名や学部・学科・専攻を正式名称で記載します。省略せずにしっかり記入し、あなたがどのような分野を学んできたか採用担当者に明確に伝えましょう。

また、「学歴」は学歴欄の1行目の中央に記載し、その下の行から年度や学校名を記載します。学校名や学部および学科名は省略せず、正式名称を記載しましょう。

なお、入学および卒業の年を記載する際は、表記を西暦か元号(昭和・平成・令和など)表記かを統一します。

最終学歴が中学校の場合は、「○○中学校 卒業」と記載します。

【書き方の例:最終学歴が中学校の場合】

学歴・職歴
  学歴
平成○年3○○中学校 卒業

もしも、最終学歴が中退の場合は、「△△高等学校 ○○科 中途退学」と記載します。浪人や留年はあえて書く必要はありません。

【書き方の例:中退の場合】

学歴・職歴
  学歴
平成○年4△△高等学校 ○○科 入学
平成○年7△△高等学校 ○○科 中途退学

学歴を書く際のポイント

学歴の書き方のポイントをまとめると下記になります。

  • 履歴書全体で西暦か元号(昭和・平成・令和など)表記かを統一
  • 大卒、専門学校卒は「高校卒業」から、高校卒は「高校入学」から記入(義務教育については書かなくてもよい)
  • 大学院を修了している場合は大学もしくは、高校卒業から記入
  • 学部・学科・コース名などを記入し、応募職種で生かせる専攻・研究テーマは更に詳細に記入 
  • 大学院は、研究科、専攻、課程などを記入
  • 学校名は、略さず正式名称で記入し、「高校」ではなく「高等学校」と書く
  • 最終学歴が中学校の場合は中学校卒業も記載
  • 最終学歴が中退の場合は「△△高等学校 ○○科 中途退学」と書く
  • 浪人、留年はあえて書かなくてもよい

学歴欄に限りませんが、年の表記は西暦か元号(昭和・平成・令和)のどちらかに統一してください。そうすることで、採用担当者が読みやすくなります。

また、学部や学科、コースを記載する際、応募職種に生かせる専攻・研究テーマがあれば、更に詳細に記すことで専門性をアピールできます。採用担当者に、あなたがどのような分野を学んできたかを伝えましょう。

学歴に空白期間があると、面接時にその理由を聞かれる可能性があります。中退などの書きづらい内容があるとしても、虚偽の記載は学歴詐称になるため、うそや間違いのない記入を心掛けてください。

(2)職歴の書き方

職歴欄は、これまでどのような仕事をしてきたのか、雇用形態はどうだったかを伝える場所です。学歴欄の下部に記入することになりますので、学歴と合わせてまとまりのある書き方を目指しましょう。

職歴の書き方や例

職歴欄では、働いていた期間にかかわらず、原則としてこれまでの職歴をすべて記入します。

会社名や所属部署は省略せず、「株式会社○○」「△△部 ○○課」など正式名称を記載してください。部署異動や昇格があった場合には、その旨も記載すると良いでしょう。

なお、「職歴」は学歴欄と職歴欄が同一欄になっているタイプの履歴書の場合は、学歴の下から記載します。中央に「職歴」と記載し、その下の行から年度や会社名などを記載します。入社および退社の年を記載する際は、西暦か元号(昭和・平成・令和など)表記かを統一します。

もしも企業の合併や買収で社名が変更となった場合は、「△△株式会社(現○○株式会社)」と記載します。

【書き方の例:社名変更の場合】

学歴・職歴
  職歴
平成○年4△△株式会社(現○○株式会社) 入社

正社員以外の雇用形態で従事していた場合は、「契約社員」など正しい雇用形態を明記してください。派遣社員としての勤務経験がある場合は、「△△(派遣会社名)より○○(派遣先企業名)に派遣」など、派遣元と派遣先が分かるように記入しましょう。契約期間満了であれば、退職年月と共に「契約期間満了につき退職」と記載します。

【書き方の例:派遣社員の経験がある場合】

学歴・職歴
  職歴
平成○年8△△(派遣会社名)より○○(派遣先企業名)に派遣

療養や語学留学など、さまざまな理由で無職の期間があることも考えられます。この場合はあえて書く必要はありませんが、面接時に質問を受ける可能性があるため、答えられる準備をしておきましょう。

職歴を書く際のポイント

職歴の書き方のポイントをまとめると下記になります。

  • 履歴書全体で西暦か元号(昭和・平成・令和など)表記かを統一
  • 時系列に記入し、会社名は略さず正式名称で記入
  • 会社名の横か次の行に業種と従業員数を書き、簡単な職務内容を記入
  • 応募職種に関する職務内容があれば強調して記入
  • 異動などで部署が変わっている場合、その部署名・異動年月を記入
  • 企業の合併・買収などで社名が変わった場合は、○○株式会社(現△△株式会社)と記入
  • 現職の企業の退職日が決まっている場合は「令和5年 3月 株式会社○○○○ 退職予定」と記入
  • 最終行に「現在に至る」と記入し、その下の行に右寄せで「以上」と記入
  • 職歴が書ききれない場合、履歴書には職務内容を割愛して勤務先企業名のみを記載するか、もしくは職務内容は簡潔に書き、「詳細は職務経歴書記入」としても可

学歴欄と同様、年の表記は西暦か元号(昭和・平成・令和)に統一しましょう。時系列で記入し、最終行に「現在に至る」、その下の行に右寄せで「以上」と記載することで採用担当者が把握しやすくなります。

応募職種に関連する職務経験があれば、簡単な仕事内容を記載しても良いでしょう。職歴が書ききれない場合は履歴書には簡潔に記載し、職務経歴書で詳細を記すこともできます。

アルバイト勤務については、社会人になってからの就業期間が長い場合は記載することが一般的です。アルバイトでの職務内容が応募職種に生かせるものであればアピールポイントにもなり得ます。

採用担当者が見ているポイント

過去の職歴から「自社で活躍できる人材か」を採用担当者は見極めています。また、転職回数や前職が円満に退職できたかで、自社に定着できるかをチェックしています。前職を離職後何らかの事情でブランクがある場合、再就職前にスキルアップのために何を行ったのか1〜2行で記載すると良いでしょう。

学歴・職歴欄以外にも、履歴書を書く際に役立つツールや情報

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履歴書の項目・欄ごとの詳しい書き方は、こちらをチェック。

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谷所健一郎の写真谷所健一郎の写真

監修:
谷所健一郎(やどころけんいちろう)

有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例(マイナビ出版)」、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。

有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例(マイナビ出版)」、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。

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