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先どりストーリー

最先端技術を駆使して人に優しく社会をけん引するICTサービスを提供する――株式会社トリプルアイズ

2017年9月に設立10年目を迎えた株式会社トリプルアイズは「Technology First」というポリシーを掲げ、AIやIoT、ドローン、ブロックチェーンなど、最先端のICT技術を駆使して業界内外で話題となるソリューション、プロダクトを次々と生み出す技術者集団として注目されています。

今回は囲碁AIの国際大会の予選トーナメントで世界5位となった囲碁AIソフトの研究開発をリードする代表取締役の福原氏(写真左)、ドローンの自動空撮アプリを開発したイノベーション事業本部本部長の松本氏(写真中央)、AIとIoTを組み合わせたDCブラシレスモーターに関するクラウドソリューションを推進しているモーターソリューション事業本部本部長の高松氏(写真右)に、それぞれが担当するプロジェクトの内容や会社・事業の目指している未来などについてお話を伺いました。

――AIやIoT、ドローンなどの分野で注目度の高いプロダクト、ソリューションを生み出している御社ですが、あらためて会社設立の経緯について教えていただけますか?

福原:当社を設立したのは2008年9月ですが、リーマン・ショックが発生して世の中は大不況。日本のIT企業が伸び悩んでいた時期でもあります。もともと技術者だった私は、今後ITで何か新しいイノベーションを起こせるとしたら人工知能しかないと考えていたこともあり、コンピュータに精通した技術者集団を作り、人工知能を中心とした先端技術で世の中に貢献しようという思いで会社をスタートさせました。現在でも設立当初の志は変わっていません。

――8月に行われた囲碁AIの国際大会に参加されたとお聞きしました。御社が囲碁AIソフトの研究開発に注力している理由について教えてください。

福原:囲碁は昔からコンピュータの精度や計算力を試すベンチマークとなっており、かつてはFacebook社などもコンピュータ囲碁の大会に参加していました。単純にプログラムが動けば良いというわけではなく分散処理の精度も求められますし、特に最近の囲碁ソフトはディープラーニングというAIの技術が採用されているので、AI技術の研究にとっては最適なのです。

――ディープラーニングとはどのようなものなのでしょうか?

福原:機械学習手法の一つです。囲碁ソフトの場合、この局面ならプロはここに石を置くだろうという候補手を選ばせるように事前に学ばせておくのです。もう少し専門的な話をするとポリシーネットワークとバリューネットワークというコンポーネントがあり、ポリシーネットワークは無数にある次の一手から最適な候補を判断し、バリューネットワークは現在の局面における有利・不利を判断します。

――囲碁AIソフトで得られた研究成果は、どのような形で生かされるのでしょうか?

福原:囲碁は19×19の碁盤の上で行われますが、コンピュータ囲碁はその気になれば100×100や1000×1000、あるいは1万×1万でもできます。どういうことかと言うと囲碁AIで得られた研究成果は、例えば車の経路予測や渋滞予測などのほか、自動運転を制御する技術にも応用できるのです。現在当社で開発しているドローンのアプリやAIoTの分野にも応用可能でしょうね。今後も囲碁AIソフトの開発を通して得られた研究成果を実際のビジネスのなかで生かしていきたいと考えています。

――続きましてドローン測量支援アプリ「Drone-ize×YDN PRO」の開発を担当された松本さんにお伺いします。御社が測量のアプリを開発した経緯について教えていただけますでしょうか?

松本:昨年、ある会合をきっかけに建設業者のネットワーク組織、YDN(やんちゃな土木ネットワーク)の方とお会いする機会があり、ICT技術の導入により建築・土木現場の生産性向上を目指すべく国土交通省が進めている取り組み、「i-Construction」の存在を知ったのです。YDNは比較的小規模な土木関連の会社が集まっている団体なのですが、さまざまな先進的な取り組みに積極的であり、「i-Construction」関係で何か一緒にできることはないだろうかという話になったのです。

――それがドローン測量支援アプリだったのですね。

松本:通常、ドローンで測量の撮影をするにはプロの操縦士を呼ぶ必要があり、かなりのお金が掛かります。大手建設会社ならそれも可能でしょうが、YDNを始めとする中小の企業では難しいのです。ただ、当社が開発したアプリならスマホで建設現場の位置を指定するだけで、ドローンが自動航行して撮影を行うのでコストを抑えることができます。また、手作業の測量に比べて工数も5分の1〜10分の1程度に減ります。

――昨年の10月からプロジェクトがスタートして、既にリリースが完了していますが、開発に際して苦労したことなどはありますか?

松本:技術面での苦労もありましたが、それ以上に土木に関する知識が当社側になかったため、YDNの方々と何度も打ち合わせをして、アイデアを擦り合わせていく過程の方が大変でしたね。

――高松さんはAIとIoTを組み合わせた「AIoT」に関するソリューションを担当しているとお伺いしていますが、具体的にはどのようなものなのでしょうか?

高松:インターネットとモノがつながるIoTが有名ですが、私が担当しているソリューションはインターネットとモーターがつながるものなので、無理やり「IoM」と呼んでいます。
モーターの種類もさまざまあるのですが、今世界中でニーズが高まっているのがDCブラシレスモーターと呼ばれるものです。モーターに基板が付いており、制御用のプログラムによってさまざまな動きに対応できるので電気自動車のエンジンやパワステにも使用されています。実はこのモーターを高効率で回すことは想像以上に難しく、職人的な人たちが何度も制御の値を変えながら試行錯誤をして、ようやく回り始めるという代物なのです。

――職人技によって回っているモーターがあるのですね。このモーターにAIが絡んでくるということでしょうか?

高松:この職人芸の部分にAIを導入し、システム化・自動化しようということでプロジェクトがスタートしました。通常はこのモーターに振動センサーや熱センサーなどを取り付けてモーターのHVや異常を検知しているのですが、当社が提供しようとしているソリューションでは流れている電流から、今モーターがどのような波形で回っているのかを逐一観察することができ、それをインターネット・クラウド上で提供していくことを目指しています。加えて、新しいAIを搭載することで故障や異常の検知だけでなく、最適な回し方ができるようにチューニングしていくことも考えています。

――モーターを最適に回すことにどのようなメリットがあるのでしょうか?

高松:モーターというのは常に高効率で回っているわけではなく、結構ロスがあって無駄な電気を使っているのです。現在、世界の電力の約5割がモーターで消費されているという話があるのですが、世界中のモーターの効率が10%向上するだけでも電力消費にかなりの影響がありますよね。

――小さなモーターの話が、突然大きな話になって驚きました。環境事業的な側面も期待できるということですね。
10年前の福原さんが予見したようにAI技術が私たちの生活を大きく変えていく時代が到来しましたが、今後の御社が目指してく方向性について教えてください。

福原:当社の設立日は9月3日ですが、この日はドラえもんの誕生日でもあります。ドラえもんはロボットですが、単純に人間に変わって生産性を高めるだけの存在ではありません。ドラえもんがポケットから出す道具はなんだか「優しい」ものばかりですよね。ドラえもんのように人を助け、ドラえもんの道具のように人に優しいICTサービスを世の中に提供していきたいですね。

――ICT技術には生産性の向上や効率化にとどまらず、人に優しいサービスを提供できる可能性があるということですね。人間とAIが共存する素敵な未来を垣間見たような気がします。本日はありがとうございました。

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