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先どりストーリー

職人イメージが強い業界と一線を画し、素人集団が革新を巻き起こす――株式会社oh庭ya

一般的には職人のイメージが強い植木屋や造園業。そこに、“サービス業”という概念を持ち込み、職人的なこだわりではなく顧客満足至上主義を徹底。直営13店舗に加え、FC運営68店舗を展開するまでに拡大を遂げた『oh庭ya』。

代表を務める増島靖史氏は、21歳の時中古車販売業をスタートさせ、その後農業ビジネスへと進出。そこでの顧客からの反響が、庭木メンテナンス業へ挑むきっかけだったといいます。

実は取材に入る前、東京本社が入る六本木オフィスの玄関口にある、綺麗に手入れされた庭木の前での撮影をお願いしたところ、「それじゃ、いかにも従来の植木屋や造園業の会社ってイメージになりませんか?」と、ダメ出しを頂いてしまった次第。

まずはその言葉の真意を探りつつ、『oh庭ya』をなぜ立ち上げたのか、見据える未来像と共に伺いました。

――撮影場所の件では失礼いたしました。つい“緑”を入れたくなりまして……。

こちらこそわがままを言ってしまったようで失礼しました。

皆さんに限らず、緑に囲まれたこのオフィスを見て、そこで撮影したいという方々は多いですよ。それだけ「整えられた庭園=植木屋=oh庭ya」というイメージがあるのでしょう。

だからこそ、あの場所での撮影を辞退したところがあって、“植木屋”や“造園業”とはまったく異なる“サービス業”の追求をやってきたという主張でもあったんです。『oh庭ya』を立ち上げて10数年が経ちますが、このスタンスは変わる事はないですね。

――職人業ではなくサービス業という事でしたか。では、そもそもこの世界に入ったきっかけはなんだったのでしょうか?

私自身は、家業で植木屋をしていたわけでも、造園関連の専門学校を出たわけでもありません。

21歳の時、中古車販売の事業を始めました。当時は、何をやっていいか分からなかったから、好きな事をやろう、そんなシンプルな理由でした。がむしゃらに働き、結果、“儲かった”んですね。

当時、「成功=儲けること」だと思っていました。でも、実際に手にしてみると、思い描いていた未来と何かが違う。お金があって、ただ物欲が満たされるだけ。「こんなもののために働くのか?」「人生とか仕事とかってこんなもんなのか……」そんな感覚に陥りました。

そこでチャレンジしたのが農業の世界。そのうちの一つが、農業請負ビジネスだったのですが、当時多かったのが農家さんからの「草刈り」の依頼。そこで一度、新聞広告を小さな枠で出したんです。「草刈り・一坪100円」という――。

――「一坪100円」ですか? その反響はいかがだったのですか?

「依頼がそこそこ来るのでは?」と期待していた農家さんからは“ゼロ”。ですが、全く想定していなかった一般のご家庭から20件ほどのお問合せを頂けたんです。

これは非常に驚きでしたね。そうして何度か仕事を受けていた際、とあるお客さまから聞いた言葉でその謎が解けたんです。「植木屋に頼んでも断られる」と。眠っていたニーズがここにあると感じましたね。

その後、一般家庭からの依頼を受ける形で草刈りを始め、立木の剪定や伐採なども併せて手掛けるようになりました。

――では、それまで一般家庭の方々は“どこに”庭木のメンテナンスを依頼していたのでしょう?

地域団体に依頼しているケースが多かったです。「地域団体に頼んだほうがマシだ」というお客さまの一言にも衝撃受けましたね。職人のようなクオリティでなくとも、きっちり確実に、人物的に信用できる人に作業してもらえたらそれでいいということだったんです。

またこの頃、“新参者”に厳しい農業の世界は自分の考えとかけ離れていると感じ、誰かに必要とされる実感が沸かず。逆に庭木の手入れに対しては「これが求めていた仕事だ」と実感でき『oh庭ya』を立ち上げました。2004年の時です。

従来の植木屋や造園業などの“職人仕事”ではなく素人だからこそできる“サービス業”であるという事を強く意識しての起業でした。

――それが庭木を手入れする“サービス業”であることにつながるのですね。

そういう事です。中古車を売っていた時では実感することができなかった仕事の原点、「人から必要とされることがしたい」という想いを強く意識するようになっていました。

この地球がある限り、草木は伸び続けていく。人間、特に日本人は自然と共存しながら生きている。であるならば、庭木のお手入れという仕事はなくならないと思いましたし、ずっと必要とされると思いましたね。

誤解してほしくないのは、従来あった植木屋を“今風”にアレンジしたわけではないんです。サービス業という軸があって、たまたま“求められたサービス”が植木屋や地域団体と競合するような庭木のメンテナンスであったと、そういうことですね。

――そして『oh庭ya』を立ち上げて以降は、独自のサービスが注目されて大成功……。

いやいや、私自身は常に“未完成”という思いを抱いたままなんです。よく「成功を収めた起業家に聞く」といった取材依頼が来るのですが、まだ語れるものはないとお断りさせていただくケースが多いんです。

今回、『oh庭ya』がサービス業であるということを知ってほしいとの思いから取材を受けていますが、成功ノウハウはなんて聞かれると困ってしまいますし、今が成功しているという考えもまったくありません。

――では、『oh庭ya』として目指す未来像はどんなものでしょうか?

いついつまでに○○店舗展開、なんてビジネスライクな目標は今、表に出していません。ですがイメージしているのは「いつか全国各地にある郵便局と同じ数だけ『oh庭ya』の店舗を作ることができたら」という将来像でしょうか。

郵便局って、地方では特に“社会インフラ”としての側面も担っていますよね。お一人でお住まいの高齢者に声掛けをしたり。『oh庭ya』でも庭木のお手入れを入り口に「こんなことを頼まれてくれないかしら?」とお声掛けいただくケースが多々あります。まさにサービス業の醍醐味であると思うのですが、もしもそれだけの店舗展開を果たし、提供できるサービスが広がれば、もっと見えてくるものがあると思います。

――そこで増島代表のおっしゃる“完成”となるのでしょうか?

行ってみたら、もっと先があるかも知れませんけどね(笑)。

スポーツ選手でも金メダルをゴールとする人と、通過点と考える人では、その後の歩みは違っているでしょう。私は常に通過点と考える思考の人間ですし、これは仕事観というよりは人生観かも知れません。

『oh庭ya』の仕事は100年先、200年先でもなくならないサービス業であると考えていますし、そこまで続く会社を築きたいと思っています。もしも当社の「サービス業を貫く」という姿勢に共感してくださる方であれば、技術や経験はまったくなくて構いませんので、ぜひとも挑戦していただきたいですね。

――『oh庭ya』で究極のサービス業に触れてほしいということですね。本日はお忙しいなか、ありがとうございました。

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