転職ノウハウ

応募企業の探し方や履歴書の書き方、面接のポイントから円満退職の秘けつまで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!

「社風が合わない」が転職理由に……? 自分に合う社風の企業の見つけ方

プロ直伝! 自分に合う社風の会社に転職するための見極め方8つと自己分析法

自分に合う社風の会社に転職するための見極め方8つと自己分析法のイメージ画像

社風が合う、合わないは個人による感覚の差が大きいもの。仕事内容や収入、待遇にひかれて入社を決めた会社でも、入社後に「社風が合わない」と感じる可能性もあります。しかし、社風とは入社しないとなかなか見えてきづらいもの。そこで、今回はキャリアカウンセラーの中谷充宏さんに、転職活動で企業の社風を調べるためにできることや、自分に合う社風を理解する自己分析方法を聞きました。

1.社風の合わない会社に入ってしまう原因とは?

社風の合わない会社に入ってしまう一因は、その転職活動に潜んでいます。気を付けるべきパターンをいくつか挙げてみましょう。

規模が大きく異なる会社への転職

会社の規模も社風を左右する要素のひとつ。大企業と小さな企業では裁量権の大きさや仕事の進め方、社内の雰囲気など大きく異なってくるケースが往々にしてあります。裁量権を求めて大きな会社から小さな会社に転職するケースも、安定を求めて小さな会社から大きな会社へ転職するケースも、どちらも多く見受けられますが、人間関係の密度や仕事の進め方などが変わり戸惑うことも多いようです。
だからと言って規模が大きく異なる会社への転職が悪いというのではなく、大きな環境の変化があることを念頭に置いて入社すれば、社風が合わないと悩むことはないでしょう。

業界・職種に対するリサーチ不足のまま転職

社風の傾向は、業界ごとに似通っているケースが少なくありません。例えばITなど変化のスピードが速い業界は、トライ&エラーを良しとする風潮が強い会社が多いと言えるでしょう。一方、堅実性を重んじるインフラ業界は、極力ミスをせず実直に業務をこなすことを良しとしがちです。
また、業界特性によって人材の流動性も異なり、年功序列か、または実力主義で年齢に関係なく活躍できる会社か、おおかたの予想がつきます。まずは業界ごとの慣習や仕事の進め方をリサーチしておくべきでしょう。
また、どんな職種かによって、価値観や人間関係も異なります。チームで助け合う職種であれば、職場の人同士の心の距離感も近く、飲み会が頻繁に開催されるなども考えられます。逆に、一人ひとりが個別の案件を抱えて粛々と進める職種であれば、横のつながりが希薄な可能性が考えられます。
業界や職種のリサーチをしっかり行うことで、ある程度はその会社の社風が見えてくるものです。

内定がなかなか決まらず、焦って転職

一刻も早く今の会社を辞めたい、または転職活動が長引いてしまっている…… そんな理由で内定を焦っていると、入社した会社で「社風が合わない」と悩んでしまうケースが見受けられます。
内定を焦ってしまうと、「仕事内容」や「収入」など第一目的だけにとらわれ、それ以外のポイントで企業を吟味しないまま入社してしまい、社風が合わなかったという事態が発生する可能性があります。

2.自分に合う社風を知っておくための自己分析方法

では、自分に合う社風とはいったい何なのでしょうか? そのために、自分を客観的に分析し、企業探しの際の「社風が合いそうだ」「社風が合わないだろう」という大まかな認識を自分の中に持っておくことが、社風が合う会社に転職するための第一歩です。

まず、転職活動にあたってやっておくべき基本的なことは、下記のとおりです。

  • キャリアの棚卸し
  • 好きなこと、やりたいこと、できることの整理
  • 仕事内容、給与、待遇、福利厚生、勤務地など転職先を選ぶ条件の優先づけ
  • 自らの客観的な市場価値の見極め

こうした分析をしたうえで、自分に合う社風を知るために有効なのは自分の中の下記の2つの点を明確にしておくことです。

  • 嫌だけど耐えられたこと
  • 耐えられなかったこと

この2つを、「人間関係」「仕事の進め方」「価値観・評価」「雰囲気」という4つの視点で洗い出してみましょう。なぜなら、社風とは多くの場合この4つの部分に現れるためです。

△:耐えられたこと 
×:耐えられなかったこと

人間関係

飲み会が多い

×

噂話や悪口が多い

仕事の進め方

トップダウン

×

長時間の無駄な会議が多い

評価・価値観

チャレンジより堅実性を求められる

×

残業したほうが偉い

雰囲気

堅い

×

厳しい年功序列

「耐えられなかったこと」に該当する項目を避けることができる会社が、あなたにとっての「社風の合う会社」と言えます。

もちろん、「嫌だけど耐えられたこと」も避けられたほうが良いですが、自分にとって完璧な職場は簡単に見つかるものではありません。そこで、譲歩できるポイントとして書き出しておく必要があります。

以上のように、「やりたいこと」「かなえたいこと」の洗い出しのみに終始せず、マイナス面の優先付けを行うことで、転職先を選ぶ際、自分に合う社風の会社を見極められる確率が上がると言えるでしょう。

3.企業の社風を調べる・見抜くためにできること8つ

自己分析の次は、企業の社風を調べ、見極めること。社風が現れる部分として挙げた「人間関係」「価値観」「仕事の進め方」「雰囲気」のうち、どの要素の参考になるのかも合わせ、いくつか方法を挙げてみましょう。

求人情報や企業サイトで分かること

社長のメッセージと出自に注目
「価値観」「雰囲気」

社長の考えや人柄も、社風を形づける要素の一つです。企業のサイトや、求人情報では社長のメッセージを確認すると同時に、できればプロフィールも把握しておきたいところ。例えば営業畑出身の社長だと、往々にして営業部門が社内で強い権限を持っていたり、総務・人事系出身の社長であれば総務・人事の権限が強い可能性も。社内の部門同士のパワーバランスも、社風に反映されると考えましょう。

何が社員のモチベーションになっているかを探る
「価値観」「人間関係」

求人情報で大きく何が打ち出されているのかによって、その会社が、社員の働くモチベーションをどこに持たせたいのかが分かります。言い換えれば、その会社で働く魅力はどこにあるかということです。「自己成長の大きさ」「社会貢献度の高さ」「培われたブランド力の継承」などさまざまですが、そこに企業が持つ価値観が現れていると言っても良いでしょう。
また、給与体系や福利厚生をチェックすることも、社員のモチベーションのよりどころを探るには重要です。インセンティブが高い会社なら「やればやった分だけ収入に反映される」ことが社員のモチベーションになっていると考えられます。 自分が仕事のどんな部分にやる気を見出しているかを考え、それが、応募先企業が打ち出す「自社で働く魅力」と合致していれば、自身のモチベーションも維持しやすく、同じ志を持つ仲間とも働けることで、社風のミスマッチを防ぐ一つのポイントになります。

面接を通じて分かること

面接が行われているイメージ画像

一日のスケジュールを質問してみる
「価値観」「仕事の進め方」「人間関係」

朝礼の有無や仕事の進め方、残業を良しとする社風かどうかなど、さまざまな事柄をスケジュールから読み取ることができます。聞き方としては「前の会社ではこんな朝礼がありましたが、御社ではどうですか?」といったように、前職の例を交えながら話すのがベターです。できれば、時期により異なる場合も多いので、マンスリーやクォーターのスケジュールも質問しておきましょう。
また、社内勉強会や課外活動、飲み会など業務終了後のスケジュールを聞くことが可能であれば、ある程度会社の人間関係の密度も見えてきます。

配属予定のチームについて聞く
「人間関係」「雰囲気」

人数や平均年齢、男女比、上司の経歴やメンバーが持つスキルや資格などを聞くことで、そのチーム内での自分の立ち位置や、そこから生じる人間関係などを想起することができます。

その他から分かること

扱っている商品・サービスの内容をチェックする
「価値観」「仕事の進め方」

企業が行っているサービスや商品の打ち出し方、販売戦略などからも、その会社の価値観がうかがえるものです。次々と新事業を立ち上げたり、新たな商品やサービスをリリースしている場合は、アグレッシブで行動力のある人材が評価される会社が多い可能性があります。また、製品やサービスの安全性、信頼性を売りにしている企業であれば、慎重さや正確さを評価される可能性があります。

面接官以外の社員の方に会いに行く
「人間関係」「価値観」「仕事の進め方」「雰囲気」

社風を知るには、実際に働いている方に会って話を聞くことがやはりベスト。面接時に社内の見学と合わせて、同年代の方に話を聞かせてもらいたいとお願いしてみるのも一つ。大企業であれば、部門が異なると雰囲気も異なる場合があるので、希望している部門に属している方や、近い仕事をしている方に話を聞きたいところです。知人のツテを辿ったり、SNSなどで社名を明らかにしている方へメッセージを送ってみるのも一つの手。異業種交流会などに参加して人脈を広げてみても良いでしょう。

会社の周辺に足を運んでみる
「人間関係」「雰囲気」

どうしても社員の方に会うのが難しい場合は、会社の周辺に足を運んでみましょう。突飛な方法かと思いきや、意外と収穫を得られることもあります。社員証を下げたまま外出しているケースもままあり、身なりや雰囲気、さらにランチの場では社員同士の会話などから、社風を汲み取ることができる場合もあります。社員の方に直接会えるに越したことはありませんが、それがどうしてもかなわない時には試してほしい方法の一つです。

クチコミサイトをある程度参考にする
「人間関係」「価値観」「仕事の進め方」「雰囲気」

クチコミサイトに掲載されている内容がすべて真実とは限らないことを念頭に置くことが大切ですが、マイナス面でのリスクを見積もる際に有効です。また、掲載されている内容が真実か否か、面接時に聞きたい質問を考えておくうえでも有効と言えるでしょう。

●会社も、自分も綿密に分析してこそマッチングは実現する

誰もが「やりたいこと」「身を置きたい理想的な環境」を視野に入れて転職活動をします。しかし、文中にも記したように、「何なら耐えられるか」「どうしても避けたいことは何か」というマイナスの視点も踏まえ自己分析をしておくことは重要です。
また、転職先となる企業も、あらゆる角度から並行して調べ上げ、自分が入社するうえで最大限のリスクを考慮すれば、満足のいく転職が実現できる可能性が高まるでしょう。

キャリアカウンセラー・社会保険労務士 中谷充宏さんの顔写真

取材先キャリアアドバイザー
キャリアカウンセラー・社会保険労務士 中谷 充宏(なかや みつひろ)さん

1万人超の転職支援の実績があり、また企業に対する採用支援の経験も豊富。転職者側、採用側の両方を知り尽くした日本では数少ない「転職のパーソナルコーチ」。著書に「30代40代のための転職完璧ガイド」(秀和システム)など多数。

社風が合わないので、転職してもいいですか?
つづきはこちら≫

併せて読みたい記事
あした転機になあれ。マイナビ転職

豊富な転職・求人情報と転職ノウハウであなたの転職活動を支援する【マイナビ転職】。マイナビ転職は正社員の求人を中心に“日本最大級”常時 約8,000件以上の全国各地の豊富な求人情報をご紹介する転職・求人サイトです。毎週火・金更新であなたの希望の職種や勤務地、業種などの条件から検索することができます。職務経歴書や転職希望条件を匿名で登録するとあなたに興味を持った企業からスカウトされるサービスや、転職活動に役立つ職務経歴書サンプルや転職Q&A、会員登録をすると専門アドバイザーによる履歴書の添削、面接攻略など充実した転職支援サービスを利用できる転職サイトです。

キーワードから記事を探す

検索フォーム

人気コンテンツランキング
転職成功ガイド