転職ノウハウ

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志望動機は「書き出し」と「締めくくり」で差を付ける! 人事の目を引く書き方とは?

履歴書の志望動機をいざ書こうとしたものの、「どう書き出せばいいか分からない」「締めくくりはどうすればいい?」と悩む方もいるでしょう。そこで、キャリアアドバイザーの谷所健一郎氏に志望動機の「書き出し」「締めくくり」の書き方や注意点を伺いました。例文もありますので、ぜひ参考にしてくださいね。

履歴書の志望動機の適切な文字数は? 構成は?

履歴書の志望動機の文字数は、履歴書の志望動機欄のサイズにもよりますが、採用担当者が30秒から1分程度で読める200字~300字程度で書くのがベター。文字数が多過ぎるとアピールしたいことが伝わりにくくなりますし、少な過ぎても入社意欲に欠けると判断されることがあります。

志望動機で採用担当者が知りたいのは、自社でかなえたいことは何か、なぜ自社なのか、入社したらどのように貢献できるのかの3点です。それぞれを伝える内容を60~100字程度でまとめるようにしましょう。

応募企業への熱意が強い場合は、最初に応募企業だからこそ入社したい理由をまとめ、次に関連する経験、応募企業で発揮できる職務能力を伝える方法があります。応募企業だからこそ入社したい理由は、企業独自の強み、商材、サービスの魅力、経営方針などが考えられます。正解はありませんので、HPや求人情報を読み取り、応募企業への思いを記載してください。

なぜ、履歴書の志望動機で「書き出し」「締めくくり」が大事なの?

志望動機の書き出しとは文章の第一印象に当たる部分です。採用担当者をぐっと引き付けることができれば、その後の内容も興味を持って読んでもらえます。一方、書き出しが抽象的だ、あるいは自社が求めている人材と合わないと思われてしまうと、その後の内容を真剣に読んでもらえない可能性があります。

締めくくりとは最も印象に残る部分です。転職では、意欲、熱意、ポテンシャルも大切ですが、それ以上に何ができるかが問われます。求められている人材を想定したうえで、戦力として貢献したい(能力を発揮したい)と考え志望したと締めくくることで、採用担当者はあなたが自社で活躍する姿をイメージでき、能力のある人材だという印象を持ってくれるでしょう。

志望動機の書き出しで押さえるべきポイントは?

書き出しで採用担当者は、自社が求める人材とマッチしているかどうかを見極めます。応募企業が求める人材と合致するあなたが転職でかなえたいことを、そう思ったきっかけやエピソードと共に記載することで、インパクトのある書き出しになります。かなえたいことが自社で成立しない内容ですと、採用担当者の興味が失せてしまいますので注意しましょう。

また、結論から記載することも大切です。「私は、○○に携わりたいと考えています。前職では……」「私は、貴社の○○に大変共感しています。その理由は……」というように始めに結論を伝え、次に具体的な理由を書くと、より伝わりやすい文章になります。

志望動機の書き出しの例文3パターン

志望動機の書き出しの例文を紹介します。参考に、自分なりの書き出しを考えてみてくださいね。

例文1:生かせる経験・スキルがある場合

経理の経験を生かして、将来経営戦略に直接参画できる経理のスペシャリストになりたいと考えています。前職では経理部門と経営戦略部門が分離しており、経理は各部門から提出された数値をまとめることのみでした。経営戦略を構築できる経理担当者を目指しています。

例文2:未経験の仕事に挑戦する場合

これまでの営業経験を生かして、採用担当業務に携わりたいと考えています。顧客の気持ちを動かす営業を経験したことで、求職者の気持ちを把握し自社に引き寄せる採用業務に携わりたい気持ちが強くなりました。

例文3:応募企業に特別な思い入れがある場合

貴社の商品には強い思い入れがあります。社会人になり初めての給与で貴社の化粧品一式を購入し、以来ずっと愛用してきました。特に貴社の主力商品である口紅が大好きで、口紅を塗ることで気持ちが引き締まり仕事でも成果を出すことができました。

NGな志望動機の書き出しとは?

「新卒入社後XXに配属、次に~」と経歴をただなぞるのでは、考えや思いが伝わりません。「読んでいただきありがとうございます」などのあいさつ文も不要です。

また、「貴社の社風(事業内容)に引かれました」と漠然とした言葉でまとめてしまうのも要注意。具体的にどのような社風(事業内容)に引かれたのかを書かないと、どの会社にも言えるものになってしまい、本気度を感じ取ってもらえません。

「年収や勤務地などの条件」「研修制度」に魅力を感じたというのも避けたほうが無難。「条件面しか興味がない応募者」「自身のスキルアップしか考えていない、会社は学校ではない」とネガティブにとらえられる可能性があるからです。唐突に「部長を目指したい」など、募集職種と関連しない内容も避けたほうが無難でしょう。

志望動機の締めくくりで押さえるべきポイントは?

読み終わった後、採用担当者に「求められている職種で活躍するイメージを与えられるか」を意識して作成してみてください。入社後5年先のなりたい自分のイメージを思い描いて、「○○で実績を構築したうえで、将来は○○として貢献したいと考え志望させていただきました」と具体的に記載するのも好印象です。

採用担当者は志望動機から、やりたいこと、なぜ自社なのか、自社でどのように能力を発揮できる(したい)かを見極めようとしています。未経験であっても「短期間で戦力になり貢献したいと考え志望しました」と締めくくりに記載し、戦力になれる人材であることを採用担当者に印象付けると良いでしょう。

志望動機の締めくくりの例文3パターン

例文1:本気度(志望度の高さ)を印象付ける場合

実績第一主義である貴社だからこそ、私の法人営業経験を生かし売り上げに貢献できると自負しています。求人募集要項に記載されている「3年後に売上高100億突破」の一躍を担いたいと考え志望させていただきました。

例文2:即戦力として期待させたい場合

前職における人事業務全般の経験を生かして、貴社が求めている人事制度の構築、採用業務に就いて即戦力として能力を発揮し、可能であれば将来スタッフの育成にも携わりたいと考え志望させていただきました。

例文3:やる気を伝えたい場合

未経験ですがどうしても経理職に就きたいと考え、前職在職中に簿記2級の資格を取得しました。最後まであきらめない粘り強さで、1日も早く戦力になりたいと考え志望させていただきました。

NGな志望動機の締めくくりとは?

たとえ未経験の職種にチャレンジする場合であっても、「未経験で不安ですがよろしくお願いします」という締めくくりでは、活躍する姿をイメージできません。未経験でも汎用できるスキルや自己啓発していることを記載し、短期間で戦力になれると本気度を示してアピールすることが大切です。

また、漠然と「頑張ります」と記載するだけでは不十分です。どのように能力を発揮して頑張りたいのか具体的な説明を添えると意欲が伝わります。更に、「貴社でいろいろと学びたいと考えています」もNG。学ぶために採用するわけではないと考える採用担当者もいるからです。

志望動機全文の例文4パターン

ここまで解説した書き出し、締めくくりの書き方に沿って志望動機全文を作成すると、以下のようになります。「かなえたいことから志望動機を記載する場合」「応募企業への熱意から志望動機を記載する場合」の2パターンを経験者の例文、未経験者の例文とそれぞれ紹介します。参考にしてみてくださいね。

【1】かなえたいことから志望動機を記載する場合

<経験者>

  • 書き出し(100字):転職で「かなえたいこと」・そう思ったきっかけ
  • 中間部分(60~100字):なぜ応募企業なら「かなえたいこと」を実現できるのか
  • 締めくくり(60~100字):応募企業で能力を発揮したい能力
【経験者】かなえたいことから志望動機を記載する場合の例文

<未経験者>

  • 書き出し(100字):転職で「かなえたいこと」・そう思ったきっかけ(未経験の職種に就きたい理由)
  • 中間部分(60~100字):なぜ応募企業に入社したいのか
  • 締めくくり(60~100字):応募企業で発揮したい能力、短期間で戦力になりたいという意欲
【未経験者】かなえたいことから志望動機を記載する場合の例文

【2】応募企業への熱意から志望動機を記載する場合

<経験者>

  • 書き出し(100字):応募企業へ入社したい理由
  • 中間部分(60~100字):これまで培ってきた経験
  • 締めくくり(60~100字):応募企業で発揮したい能力
【経験者】応募企業への熱意から志望動機を記載する場合の例文

<未経験者>

  • 書き出し(100字):応募企業へ入社したい理由
  • 中間部分(60~100字):前職から汎用できるスキル・自己啓発していること
  • 締めくくり(60~100字):短期間で戦力になりたいという意欲
【未経験者】応募企業への熱意から志望動機を記載する場合の例文

【2】の場合は、応募企業の特徴をきちんととらえていること、入社したい理由に印象に残るような独自性があることが求められます。入社したい理由がほかの応募者も記載しそうなものになってしまうのであれば、【1】のように転職でかなえたいことから書き出すほうが無難かもしれません。

<職種別の例文>

志望する職種で「戦力となれる」とアピールするには、どのようなことを記載すればいいのでしょうか。職種別の例文も参考にしてみてくださいね。

  • 事務職
  • 営業
  • 接客業
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  • まとめ

    履歴書の志望動機において、書き出しと締めくくりはあなたの印象を大きく左右するものになります。まずは書き出しで採用担当者を引き付けること、最後に締めくくりで採用したら活躍する人材だと印象付けることを意識して、自分なりの言葉で作成してみてください。

    監修: 谷所健一郎
    (やどころけんいちろう)

    有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメントアドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職道場、キャリアドメインマリッジ、ジャパンヨガアカデミー相模大野を経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ)ほか多数。



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