営業事務・営業アシスタントの志望動機の受かる書き方、伝え方【経験別の例文あり】

更新日：2024年01月31日

監修者

谷所健一郎

キャリア・デベロップメント・アドバイザー（CDA）／有限会社キャリアドメイン 代表取締役

営業事務・営業アシスタントの志望動機を作成する際は、経験者と未経験者で書くべき内容が異なります。

営業事務・営業アシスタントの経験別に受かる志望動機の例文を紹介します。併せて、書き方・伝え方のポイントをまとめたので参考にしながら魅力的な志望動機を作成しましょう。

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【経験者】営業アシスタント経験を生かす場合のサンプル（例文）

こんな方の場合

• 20代
• 営業アシスタント経験（5年程度）
• メーカーから商社への転職を希望

応募企業が求める人材像に合わせたアピールができているのがポイント

なぜ、商社への転職を希望しているのか（何がしたいのか）？　また、商社の中でも、なぜ、応募企業を希望しているのかを伝えます。併せて、即戦力となる経験や知識を伝え、応募企業の求める人材像に合わせたアピールをすることも大切です。
※面接などの口語は「御社」、書類では「貴社」と使い分けてください

• 「御社」と「貴社」の違いは？　正しい使い分けや「弊社」と「当社」の違いについても解説

【経験者】営業経験を生かす場合のサンプル（例文）

こんな方の場合

• 30代前半
• 営業経験が6年程度。出産育児で5年ほど離れていたが、営業アシスタント（正社員）として転職を希望

営業経験を生かしてサポートできる強みを打ち出すことがポイント

営業経験があるからこそ、営業担当や顧客の気持ちを理解してサポートができることを強みとしています。不足している事務のスキルについては、パソコンのスキルアップを行い、営業アシスタントに求められる能力を理解した志望動機になっています。前職で培ったスキルを生かして、具体的にどのように貢献できるのかが良く分かる点も好印象です。営業アシスタントに求められる業務効率化をうまくアピールできていることも高く評価されるポイントだと言えるでしょう。
※面接などの口語は「御社」、書類では「貴社」と使い分けてください

【未経験者】一般事務経験を生かす場合のサンプル（例文）

こんな方の場合

• 20代後半
• 前職は一般事務職。一般事務職の経験を生かして、営業をサポートして売り上げに貢献する営業事務職（正社員）に転職を希望

前職の経験を生かして貢献できることがポイント

営業アシスタントから営業担当へ転身したいという明確なキャリアプランを描いていることが伝わります。また自分が理想とする将来像と企業の方針が一致していることも明記されているので、採用担当者の「なぜこの会社を選んだのか？」という疑問を払拭（ふっしょく）できるでしょう。
※面接などの口語は「御社」、書類では「貴社」と使い分けてください

【未経験者】顧客折衝力をアピールする場合のサンプル（例文）

こんな方の場合

• 30代前半
• 前職はパートのマーケティング職。交渉力、クロージング能力に強みがあるため営業に向いていると考えている
• 営業アシスタント（正社員）を希望

数字で実績を表しており説得力がある点がポイント

なぜ他社ではなく、自社を志望したのかがよく分かる内容です。自分の能力や経験をチームで生かして、貢献したいという意欲が伝わります。また、前職での実績が数字で明記されていたり、社内での評価も記載されていたりするので説得力があります。
※面接などの口語は「御社」、書類では「貴社」と使い分けてください

【未経験者】アパレル販売経験をアピールする場合のサンプル（例文）

こんな方の場合

• 20代
• アパレル販売経験
• 営業事務への転職を希望

応募企業でも生かせるスキルをアピールできていることがポイント

社会人経験をお持ちの場合、異職種への転職で、アピールになるスキルがないと考えるのではなく、持ち越し可能な汎用的スキルや経験を振り返り、伝えることも大切なポイントです。更に、転職後の応募企業での目標も記載しましょう。また、不足するスキルや知識は、自ら積極的に学び補う姿勢を伝えてください。
※面接などの口語は「御社」、書類では「貴社」と使い分けてください

営業事務・営業アシスタントの志望動機の書き方・伝え方のポイント

営業事務や営業アシスタントの志望動機を作成するにあたり、意識すべきポイントが3つあります。応募先企業に熱意や意欲をアピールできる志望動機の書き方・伝え方を押さえておきましょう。

営業事務・営業アシスタントを選んだ理由を明確にする

数多くある職種のなかからなぜ営業事務・営業アシスタントを選んだのかを明確に伝えることが大切です。

例えば、「サポートした結果が数字で表れる仕事がしたい」「受発注に関する書類作成や売り上げ管理のサポートをしたい」というように営業事務・営業アシスタントの役割や仕事内容を理解したうえで理由を考えます。

併せて、応募企業を選んだ理由も含めるようにしましょう。求人情報や公式ホームページの情報、SNSなどを調べて自分との適性や貢献できる理由も伝えると好印象を与えられる可能性があります。

関連するスキルや経験があればアピールする

これまでの経験を振り返って営業事務や営業アシスタントで生かせるスキルや知識があれば、志望動機の内容に含めます。

資格を持っていない方でも、基本的なビジネスマナーやパソコンスキル、クレーム対応といった経験があれば、積極的にアピールしましょう。

なお、実績がある場合は、具体的な数字を入れることで説得力が高まります。例えば、「新規開拓営業の獲得件数エリア1位」「アパレルの接客業で販売数トップ」など、明確に実績を示すことがポイントです。

柔軟性があることをアピールする

営業事務や営業アシスタントの仕事は、柔軟性が求められるため、臨機応変に対応できることをアピールしましょう。

営業事務や営業アシスタントは、日々のルーティンワークに加え、クライアントや営業担当者の都合に合わせて、突発的な仕事にも対応しなければなりません。

どのような状況でも落ち着いて対応できる柔軟性や対応能力、スケジュール管理能力などが求められます。このような能力を持ち合わせており、企業に貢献できることが伝えられると、採用される可能性が高まるでしょう。

まとめ

営業事務や営業アシスタントの仕事は、未経験者の採用も多い職種ですので、アピール次第で十分に転職のチャンスがあります。

営業事務や営業アシスタントの仕事内容はもちろん、応募企業の事業内容や経営方針、取引先、経営者のメッセージなどを調べ、深く理解したうえで、自分がどのように貢献していくのかを採用担当者にイメージしてもらえるように具体的に伝えることが大切です。応募企業の採用担当者に好印象を与えられる内容に仕上げましょう。

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有限会社キャリアドメイン代表取締役
谷所 健一郎（ヤドケン）

有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー（CDA）。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」（マイナビ出版）、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」（マイナビ出版）、「転職者のための面接回答例（マイナビ出版）」、「転職者のための自己分析」（マイナビ出版）　ほか多数。

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