転職ノウハウ

応募企業の探し方や履歴書の書き方、面接のポイントから円満退職の秘けつまで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!

採用担当者に聞きました!
志望動機・理由は重要?

新卒採用とは異なり、中途採用で人事や採用担当者が履歴書など応募書類に記載された内容の中でもっとも重視するのは「職務経歴(業務経験)」でした。

そして、「志望動機・志望理由」です。多くの会社の中から、「(当社で)具体的に何がしたいのか?」「(当社で)何ができるのか?」「(当社に)入社したいと考える理由」などから、自社の採用ニーズにマッチした人材なのかを見極めたいと考えています。ですので志望動機にはその答えとなる内容を盛り込むことが重要になります。

グラフ:採用担当者が応募書類で重視する点、2位が志望動機・理由で19.0%

※ 調査方法:インターネット上で実施(楽天リサーチ株式会社)/調査対象:人事など採用業務の経験者300人 /調査期間:2014年1月27日~31日

「志望動機」「志望理由」の
書き方・伝え方について、
転職MYコーチがアドバイス!

履歴書などの応募書類において、志望動機や志望理由はスキルや経験を生かせる「職務経歴の強み」と、応募企業だからこそキャリア目標が実現できるという「企業への思い」という2つのことを説明する必要があります。ですが、履歴書などの応募書類でどちらか一方のみのアピールしている方が多いんです。

「なぜ当社なのか?」という採用担当者の疑問に答えられなければ、優秀なキャリアがあっても、インパクトの弱い志望動機になってしまいます。経験があるというだけでは、応募企業と他社との差別化ができず、技術を習得できるという志望動機は、企業は学校ではないと考える採用担当者もいます。

一方、応募企業に対して熱烈なラブコールを示しても、経験やスキルなどが企業側の求める人材とマッチしていなければ、「あこがれ」だけの志望動機になってしまいます。

ですので、志望動機は、応募企業に向けた独自性のあるものを作成する工夫が必要です。個人のキャリア目標は変わらなくても、企業によって求める人材が異なりますので、応募企業に特化したキャリアの強みと貢献できる業務を強調した書き方に工夫することがポイントです。

企業の情報収集はもちろん、求人情報から求められる能力を把握し、入社後の自分の活躍する姿をイメージしながら、採用担当者にアピールするようにしていきましょう。

書き方のポイント

企業が求める人材を踏まえて、(自分の)仕事上の強み、興味を伝える

(自分の)将来の
キャリアビジョンを伝える

応募企業の特徴を踏まえて(自分が)実現・貢献できることを伝える

志望動機の「なぜ当社なのか?」に答えるための情報収集とは?

前述のとおり、説得力のある志望動機や志望理由を作るためには「なぜ当社なのか?」に答えられることが重要です。そして、その答えを用意するためには情報収集が欠かせません。応募企業のことを十分に知らないまま作った志望動機だとありきたりな内容になりがちで、説得力が乏しいものになってしまうからです。

もし応募企業が商品やサービスを提供している企業であれば、商品を使ってみる、店舗に足を運んでみる、顧客目線でパンフレットを読んでみるなど、リアルに接してみると良いでしょう。情報として知っているだけではなく、実際に見て感じたことを自分の言葉で説明できると、志望動機はぐんと説得力が増します。

併せて、基本的な情報収集も忘れずに。求人情報や採用ページだけでなく、応募企業のホームページや会社案内もチェックしておきましょう。代表者メッセージ、沿革、経営理念、企業規模、事業内容、営業拠点がどこにあるのかなど、隅々まで熟読してください。漫然と読むのではなく、「何度も出てくる単語や話題」を意識してみると、企業が大切にしている考えや注力していることが分かるはずです。

また、同業他社や競合商品(サービス)を調べて比較したり、業界シェアや応募企業がかかわるニュースも目を通しておくと、また違った視点から応募企業の強みやカラーを理解できるでしょう。このように企業の特徴をつかんだうえで、応募職種の仕事内容を踏まえ「自分が社員だったらどんな仕事で貢献できるか」「どんな取り組みに挑戦したいか」を考え、志望動機・志望理由に盛り込んでいきます。そうすると、「なぜ当社なのか?」という問いに答え、採用担当者に本気度が伝わる志望動機になるでしょう。

>志望動機に説得力がでる! 情報収集で調べておくべき項目リスト
>「当社を志望した理由は?」お手本回答とNG回答をチェック

応募書類(履歴書や職務経歴書)と面接で志望動機は変える?

面接は応募書類(履歴書や職務経歴書)に書いた内容をベースに進むので、面接と応募書類で志望動機や志望理由を変える必要はありません。ただし、面接の場でより効果的に伝えるために、以下のことを意識してみてください。

【内容】

実際に声に出して読んだ時に2分くらいに収まるようにまとめましょう。また、すべての面接官があらかじめ応募書類を読んでいるとは限りませんので、応募書類に書いてあることも省略せずに伝えてください。そのうえで、具体的なエピソードを交えて話すと、面接官はあなたが入社後に活躍する姿をイメージしやすくなり採用するメリットを感じてもらいやすくなります。

【話し方】

面接では「内容」だけでなく「態度」「話し方」も重要です。どんなに企業のニーズに合った志望動機・志望理由でも、声が小さい、うつむきがちである、おどおどしているといった態度では良い印象は持たれませんし、説得力が半減してしまいます。事前に声に出して読んでみる、自分の話す様子を動画で撮ってチェックしてみるなど、練習してから面接に臨むと安心でしょう。

>「話し方」で不採用!? 注意すべき5つのポイント

採用担当者にマイナス印象を与えるNG志望動機とは?

ここまで志望動機や志望理由の書き方・伝え方を説明してきました。最後に、採用担当者にマイナス印象を与えるNGな志望動機を紹介します。用意した志望動機が当てはまっていないか、チェックしてみてくださいね。

【1】退職理由と志望動機に一貫性がない

退職理由と志望動機に矛盾があると、「本音を隠しているのでは?」「条件だけで当社を選んだのでは?」と採用担当者は不信感を抱きます。そのため、「前職で『かなえられなかったこと』を、御社では実現できる。だから志望した」など、退職理由と志望動機に一貫したストーリーを持たせると良いでしょう。

ただし、「前職ではかなえられなかった」というのが「自ら行動せずに企業だけのせいにしている」と思われてしまうのも、印象が良くありません。「転職を考える前に今いる環境でどのような行動、努力をしたのか」「前職ではかなえられない合理的な理由」も併せて伝える必要があります。また、言うまでもないことですが「その不満が応募企業の応募職種で本当に解消できるのか」もしっかりチェックしておきましょう。

>退職理由と一貫性のある志望動機を作るコツ


【2】「経営理念・ビジョンに共感しました」

「経営理念・ビジョンに共感しました」という志望動機や志望理由そのものがNGというわけではありません。ただ、具体的に「どこに」共感したのかを説明できないと薄っぺらく聞こえますし、「どの企業にも同じことを言っているのでは?」と思われてしまうかもしれません。事前に情報収集して、「どこに、なぜ共感したのか」を自分なりの言葉で説明できるように準備しておきましょう。

また、「経営理念に共感した」という志望動機のみでは、採用担当者はあなたを採用するメリットを感じません。「どのような経験を生かして、どのような仕事に取り組んでいきたいのか」など、貢献していきたいという意欲も併せて伝えること。そうすれば、採用担当者に「即戦力として申し分なく、当社に合っている、自社が求めている人材である」と納得してもらえるでしょう。


【3】「御社で学ばせていただきたく……」

謙虚さや熱意をアピールするつもりで言ってしまいがちな言葉ですが、実は注意が必要。受動的だ、自分本位だと思われてしまうからです。企業は応募者が即戦力として貢献し、足りない部分があれば補うべく自ら行動することを期待していますので、同様に「研修制度が充実しているため」「未経験でもOKと書いてあったので」なども避けたほうがいいでしょう。

受動的な姿勢と思われないためには、先に「前職のXXXの経験を生かして、●●●の仕事で貢献していきたい」というように、生かせる経験やスキルを具体的に伝えること。そのうえで、「今までの経験に固執し過ぎることなく、新しいノウハウやスキルを取り入れていきたい」「やったことがない業務にも積極的にチャレンジしていきたい」と柔軟で前向きな姿勢をアピールすれば、「即戦力でやる気もある」と伝わるでしょう。


【4】「給料が良いため」「プライベートと両立させたいため」

同じく「休みが多いため」「福利厚生の制度があるため」「地元で働きたいため」もふさわしくありません。もちろん、転職先を選ぶうえで給料や休みなど条件面は大切でしょう。しかし、そればかりを伝えてしまうと「制度目的の転職で仕事に意欲がない」と見なされてしまいますし、「もっといい条件の企業があったら、また転職してしまうのでは?」と採用担当者は懸念を抱いてしまうからです。

待遇や条件にかかわる話は、前職の退職理由を聞かれた時に「転職を考えたきっかけ」として話す程度なら問題ありませんが、ストレートに「志望動機」にするのは避けたほうが無難。志望動機はあくまで「企業で自身のどんな経験を生かしてどのように貢献していきたいか」など、仕事内容にかかわるものを軸に組み立てるようにしましょう。

シチュエーション別 志望動機例文(未経験・第二新卒など)

【1】未経験職種への転職 志望動機例文

<販売職から経理職>
前職の販売職で日々の売上管理や報告をおこなうなかで、数字を扱う業務に興味を持ち、経理職に就きたいと考えるようになり、在職中に簿記3級の資格を取得しました。貴社の求人募集を拝見し、業界や前職の職種を問わずフレッシュな人材を採用し育成したいという内容に魅かれ、未経験でも経理職に就けるチャンスがあると感じました。さらに食べることが大好きな私にとって「食品を通じて全ての人を笑顔にする」という社是に共感していいます。これまでに培ったパソコンスキルと簿記の知識を生かして、短期間で戦力になりたいと考え志望させていただきました。

この志望動機のポイント

未経験の職種への応募では、入ったら覚えるという受け身の姿勢ではなく、未経験でも短期間で戦力になる人材であることをアピールしてください。就きたいと考えた経緯に加えて汎用できるスキルや自己啓発していることがあれば、志望動機に盛り込んで記載します。


【2】同職種への転職 志望動機例文

<営業職から営業職>
これまで居住用マンションの不動産営業として、新築、中古の販売に従事してきましたが、年功序列型の企業で売上を上げても評価に繋がらず、今後より実績を重視する企業で力を発揮したいと考えていました。貴社の求人を拝見し実績重視の評価制度で昇給、昇格をおこなっており、居住用だけでなく投資型マンションの販売、さらに企業向け土地活用など幅広く不動産関連業務をおこなっている点に大変魅力を感じています。これまでの不動産営業で培った経験を生かして、貴社で売上実績を上げたいと考え、志望させていただきました。

この志望動機のポイント

同職種の転職では、現職(前職)でできず応募企業で実現したいことを、会社批判にならないように注意をして志望動機に含めることで、なぜ同職種への転職を希望するのかという採用担当者の疑問を払拭できます。求人情報から求められている人材を想定したうえで具体的に発揮したい職務能力を盛り込むことで、活躍するイメージを与えることができます。


【3】第二新卒での転職 志望動機例文

<営業職から営業事務>
前職で生命保険の個人向け営業職として仕事をするかなで、営業の方をサポートする仕事により適性があると感じ、営業事務職に就きたいと考えるようになりました。営業職として培った電話応対や接遇能力に加えて、自己啓発しているWord、Excel、PowerPointのパソコンスキルを生かしたいと考えます。また、貴社の求人に書かれている「チームワークで成果に繋げる」という経営方針に共感しています。貴社の社員として、営業担当者の気持ちを汲み取れる営業事務として、営業の方のサポートをおこないたいと考え志望いたしました。

この志望動機のポイント

第二新卒に対して採用担当者は「短期間で辞めること」は気にしませんが、「就きたい仕事の本気度」について気にします。違う仕事に就きたい場合は、就きたいと思うようになったきっかけと汎用できるスキルがあれば記載をして、就きたい職種への本気度をアピールしてください。


【4】フリーターから正社員への転職 志望動機例文

<飲食店アルバイトから飲食業正社員>
学生時代からイタリア料理店でアルバイトとして接客を担当してきましたが、就きたい仕事が特になく卒業後もアルバイトを継続してきました。最近アルバイトのシフト管理などをおこなうなかで店のマネジメントに興味を持ち、正社員として店舗運営に携わりたいと考えるようになりました。貴社は個性のある店舗を全国展開しており、学歴、年齢を問わず実力次第で店長やエリアマネージャーに就ける方針に共感をしています。これまでの経験を生かして、貴社で正社員としてお客様に喜ばれる店舗運営をおこない売上を伸ばしていきたいと考え志望いたしました。

この志望動機のポイント

アルバイトから正社員を志望する理由が生活の安定や給与アップが本音でも、生活の安定だけでは採用担当者は興味を持ちません。できればアルバイトでできず、正社員としてやりたいことと、正社員として将来目指したい目標を志望動機に記載してください。


【5】マネージャーとしての転職 志望動機例文

<総務係長から管理本部マネージャー>
総務職係長としての経験を生かして、管理職として幅広く業務に携わりたいと考えていましたところ、貴社の管理本部マネージャー候補の求人を拝見し、経営という観点から管理業務に携われることに大変魅力を感じています。貴社が取り扱うプライベートブランドも日頃から愛用しており大変好感を持っています。部下の育成、クラウドを使用した管理体制の構築、経費削減、管理資料作成のスピード化などの経験を生かして、ぜひとも貴社で貢献したいと考え志望させていただきました。

この志望動機のポイント

マネージャーの仕事は多岐に渡り、通常短期間で戦力になることが求められています。求人募集記事からどういったマネージャーを求めているのか見極めたうえで、応募企業の魅力に加えてマネージャーとして発揮したい実践力を具体的に記載することで、採用担当者は活躍するイメージを抱きます。

志望動機・志望理由でよくあるQ&A

【Q】転職理由も志望動機も、あやふやな答えしか出てきません……
「どうして転職したいの?」という質問に対する、魅力を感じてもらえる答え方とは?

【Q】本音の志望動機は「休日が多いこと」。どう伝えるべき?
趣味に時間が使えるのが魅力で応募したけれど…… やはり印象が悪い?

【Q】志望動機の「書き出し」や「締めくくり方」の書き方は?
印象を左右するからこそ押さえておきたい! 適切な文字数や構成もチェック!

【Q】面接での「話し方」に不安。評価を下げないためにできることは?
「採用されたい」という思いが空回り⁉ 採用担当者がガッカリする返答とは。

【Q】志望業界はどの会社も同じようで、それぞれの特徴も考えられません……
志望動機につながる、企業分析の方法とは?

【Q】面接でのNGな志望動機・志望理由とは?
本当にあった! 採用担当者が語るNGな志望動機・志望理由とそのワケとは?

例文監修:谷所健一郎(やどころけんいちろう)

有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメントアドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例(マイナビ出版)」ほか多数。

転職MYコーチとは?

CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)や、キャリアコンサルタントなどの資格を有するプロのキャリアアドバイザーのチームです。IT、メーカー、小売・流通などさまざまな業界の実務経験も豊富な「マイナビ転職」専任のアドバイザーたちが、あなたの魅力や強みを採用担当者の視点でチェック。志望動機など記載された内容のアドバイスを行う会員限定「履歴書添削」サービスも行っています。

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