志望動機・志望理由の書き方・伝え方｜履歴書・面接で受かる！【例文職種別21選・シチュエーション別6選】

更新日：2024年04月08日

採用担当者が採否を決定するうえで、大きなポイントとなる志望動機・志望理由について、さまざまな職種の経験・未経験者の例文（サンプル）をご用意しました。

志望動機・志望理由をどう考えて伝えればいいのか、書き方について例文（サンプル）と併せてアドバイスします！

職種別　志望動機・志望理由の例文集21選

管理・事務系	一般事務職 人事 総務 経理事務・経理職 営業事務・営業アシスタント （外資）事務　英文
営業系	営業
公共サービス(公務員・団体職員)系	公務員（市役所など） 大学職員
販売・サービス系	アパレル 接客業・販売職 受付 コールセンター
専門サービス系(医療・福祉・教育)	教員・教師 医療事務・病院受付 保育士 歯科助手・受付 介護 看護師
ITエンジニア系	システムエンジニア（SE)
技能工系	製造業（ライン・工場スタッフ）

シチュエーション別　志望動機の例文集6選

• 未経験職種への転職
• 同職種への転職
• 第二新卒での転職
• フリーターから正社員への転職
• マネジャーとしての転職
• 出産・子育てなどのブランクからの再就職

志望動機・志望理由の書き方・伝え方のポイント

上記の構成に沿って以下の2点をアピールすることが重要です。

• スキルや経験を生かせる「職務経歴の強み」
• 応募企業だからこそキャリア目標が実現できるという「企業への思い」

スキルや経験を生かせる「職務経歴の強み」

応募企業が求める経験・スキル・人物像と、自身がマッチする部分を探します。

そのためには、求人情報や企業のホームページを読み込み、企業が求めていることをしっかりと把握すること、そして生かせる職務能力や経験を整理することが重要です。

応募企業だからこそキャリア目標が実現できるという「企業への思い」

「職務経歴の強み」を発揮することでどんな活躍・貢献ができるのか、今後のキャリアプランなど転職によって実現したいことなどを考えます。その際に「この企業だからこそ実現できる」という点も忘れてはいけません。

「なぜ当社なのか？」を説明するための情報収集については、こちらもご参照ください。

志望動機の適切な文字数

上記2点を効果的に伝えるために、冒頭で紹介した基本構成を押さえます。

文字数は、指定がなければ200～300字程度にまとめるのがおすすめです。

文字数が多すぎるとアピールしたい内容が伝わりにくく、短すぎると意欲に欠けると判断されやすいため、簡潔に記載する必要があります。文字数を考慮し、バランスの良い文章構成を考えましょう。

志望動機・志望理由の書き出し・締めくくりのポイント

志望動機・志望理由の書き出しは、文章の第一印象に影響を与えるため、採用担当者を引きつける内容を心掛けましょう。

結論から記載することが重要で、応募企業にマッチする人材であると思った理由や、そのきっかけなどを伝えると、インパクトのある書き出しになります。

志望動機・志望理由の締めくくりでは、応募企業に求められている職種で活躍するイメージを与える文章に仕上げましょう。入社後に実現したいことや貢献できるようになりたいことなどを記載し、戦力になれる人材であることをアピールして締めくくることがポイントです。

書き出し・締めくくりの例文やNG例などは以下の記事で紹介しているため、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。

• 志望動機は「書き出し」と「締めくくり」で差をつける！　人事の目を引く書き方とは？

志望動機・志望理由は重要？　採用担当者が重視するポイントを解説

• 調査方法：インターネット上で実施（楽天リサーチ株式会社）／調査対象：人事など採用業務の経験者300人／調査期間：2014年1月27日～31日

新卒採用とは異なり、中途採用で人事や採用担当者が履歴書など応募書類に記載された内容の中でもっとも重視するのは「職務経歴（業務経験）」でした。

そして、「志望動機・志望理由」です。多くの会社の中から、「（当社で）具体的に何がしたいのか？」「（当社で）何ができるのか？」「（当社に）入社したいと考える理由」などから、自社の採用ニーズにマッチした人材なのかを見極めたいと考えています。

「こうなりたい」という自分目線だけでなく、企業側の「どう貢献してくれるのか」「どのようなキャリアプランを検討しているのか」という企業視点を意識することが重要です。

シチュエーション別　志望動機・志望理由例文（未経験・第二新卒など）

• 未経験職種への転職
• 同職種への転職
• 第二新卒での転職
• フリーターから正社員への転職
• マネジャーとしての転職
• 出産・子育てなどのブランクからの再就職

例文は「貴社」で統一していますが、書類では「貴社」、面接などの口頭では「御社」と使い分けてください。

【1】未経験職種への転職　志望動機・志望理由例文

「未経験職種への転職」の志望動機・志望理由のポイント

• 未経験の職種に就きたい具体的な理由を説明している
• 活用できるスキルや自己啓発していることをアピールして、短期間で戦力になれることを伝えている

未経験から転職しやすい職種・業種や未経験者の見られ方などは以下の記事で解説しているため、併せて参考にしてみてください。

• 未経験から転職しやすい職種・業種は？　企業は未経験者に何を期待している？

【2】同職種への転職　志望動機・志望理由例文

「同職種への転職」志望動機・志望理由のポイント

• 現職（前職）を批判せずに志望動機・志望理由に含めている
• 求人情報から求められている人材を想定し、発揮したい職務能力を具体的にアピールしている

自己PRの書き方・伝え方や例文は以下の記事で解説しているため、自己PRで行き詰っている方は参考にしてください。

• 受かる！　自己PRの書き方・伝え方、面接での伝え方【自己PR例文集】　経験職種から同職種へ転職する場合の自己PR例文

【3】第二新卒での転職　志望動機・志望理由例文

「第二新卒での転職」の志望動機・志望理由のポイント

• 「就きたい仕事への本気度」を伝えている
• 仕事に活用できるスキルや経営方針への共感を伝えている

第二新卒といわれる期間や需要については以下の記事で解説しているため、気になる方はチェックしてみてください。

• 第二新卒とは？　いつまで？　転職市場における需要の高さ

【4】フリーターから正社員への転職　志望動機・志望理由例文

「フリーターから正社員への転職」の志望動機・志望理由のポイント

• アルバイトではできず、正社員としてやりたいことを伝えている
• 正社員として将来目指したい目標を伝えている

フリーターから正社員を目指す場合の自己PRは以下の記事で解説しているため、現在正社員を目指している方は参考にしてください。

• フリーターから正社員を目指す場合の自己PR例文

【5】マネジャーとしての転職　志望動機・志望理由例文

「マネジャーとしての転職」の志望動機・志望理由のポイント

• 前職の経験から、マネジャーとして短期間で戦力になれることを伝えている
• マネジャーとして発揮したい能力や経験を具体的に記載している

マネジャーとして転職するためには、マネジメント経験が求められる場合が多いです。マネジメント経験とは何かを理解したい方は、以下の記事を参考にしてください。

• 「マネジメント経験」って何？　役職経験ないと応募はムリ？

営業マネジャー・営業管理職の職務経歴書については、以下の記事で書き方やフォーマットを紹介しているため、併せて確認してみましょう。

• 営業マネジャー・営業管理職の職務経歴書　書き方と見本・フォーマット

【6】出産・子育てなどのブランクからの再就職　志望動機・志望理由例文

「出産・子育てなどのブランクからの再就職」の志望動機・志望理由のポイント

• 前職の経験やブランクがある経緯を具体的に伝えている
• ブランク期間での経験や学んだことを仕事に生かせると伝えている

採用担当者にマイナス印象を与えるNG志望動機・志望理由とは？

志望動機・志望理由の書き方・伝え方によっては、採用担当者にマイナスな印象を与える恐れがあるため、あらかじめNG例を知っておきましょう。

ここでは、4つのNG例を紹介します。

• NG例1：退職理由と志望動機・志望理由に一貫性がない
• NG例2：「経営理念・ビジョンに共感しました」
• NG例3：「貴社で学ばせていただきたく……」
• NG例4：「給料が良いため」「プライベートと両立させたいため」

自分の志望動機・志望理由がNG例に当てはまっていないか確認し、必要に応じて修正を行いましょう。
また、書類では「貴社」、面接などの口頭では「御社」を利用してください。

以下の記事では、志望動機・志望理由のNG例を紹介しているため、併せて参考にしてください。

• 「NGな志望動機・志望理由」ワースト5【面接官の本音】

NG例1：退職理由と志望動機・志望理由に一貫性がない

退職理由と志望動機・志望理由の矛盾は、採用担当者に不信感を抱かせるきっかけになります。転職を考える前に努力したことや、前職では希望をかなえられなかった理由を志望動機・志望理由に結び付けて一貫した説明をしましょう。

NG例2：「経営理念・ビジョンに共感しました」

経営理念やビジョンへの共感は、応募企業の魅力として含めても問題ありませんが、「経営理念・ビジョンに共感しました」のみではNGです。

経営理念・ビジョンの「どこに」「なぜ」共感したのかを説明できるようにしましょう。共感した部分に対して、自分が貢献できることや発揮できる力をアピールできると、より説得力のある志望動機・志望理由になります。

NG例3：「貴社で学ばせていただきたく……」

「貴社で学ばせていただきたく……」というフレーズは謙虚な姿勢を伝えるために使ってしまいがちですが、採用担当者に受け身な印象を与える恐れがあります。

「貴社で知識やスキルを高めて貢献したい」「前職の経験を生かして貴社で活躍したい」など、前向きな姿勢や意欲を伝えるのがポイントです。

• 書類では「貴社」、面接などの口頭では「御社」を利用します

NG例4：「給料が良いため」「プライベートと両立させたいため」

給与や休みなどの条件面は重要ですが、志望動機・志望理由で強調すると、待遇目的の転職で意欲がないと見なされる恐れがあります。

待遇や条件面に触れたい場合は、あくまでも転職を考えたきっかけとして伝える程度が良いです。

条件面をストレートに志望動機・志望理由にするのは避け、仕事に関するものを中心に、思いや強みが伝わる内容に仕上げましょう。

志望動機・志望理由の「なぜ当社なのか？」に答えるための情報収集とは？

志望動機・志望理由で特に重要な「なぜ当社なのか？」に対して明確に答えられるように準備するためには、以下の情報収集がおすすめです。

• 応募企業の求人情報を確認する
• 応募企業のホームページを確認する
• 応募企業の業界や業種などに関わるニュースをチェックする
• 同業他社や競合商品などを調べる
• 可能であれば、商品やサービスを使い、店舗に足を運ぶ

商品・サービスに直接触れられる場合は、積極的に体験し、感じたことを言葉で説明できるようにしましょう。

求人情報や企業のホームページでは、共感できる部分を見つけられると、「なぜ当社なのか？」を説明しやすくなります。採用担当者は自社への理解を見極めているため、細部まで目を通して自分の価値観や強みに結び付けて伝えられるようにしましょう。

応募書類（履歴書や職務経歴書）と面接で志望動機は変えなくて良い

面接は応募書類（履歴書や職務経歴書）に書いた内容をベースに進むので、面接と応募書類で志望動機・志望理由を変える必要はありません。ただしまったく同じ内容ではなく、履歴書に文字数の関係で書けなかったことや、エピソードなどを説明しましょう。

面接の場でより効果的に伝えるために、以下のことを意識してみてください。

志望動機・志望理由の「内容」で意識したいポイント

実際に声に出して読んだ時に長くても2分くらいに収まるようにまとめましょう。

また、すべての面接官があらかじめ応募書類を読んでいるとは限りませんので、応募書類に書いてあることも省略せずに伝えてください。

そのうえで、具体的なエピソードを交えて話すと、面接官はあなたが入社後に活躍する姿をイメージしやすくなり採用するメリットを感じてもらいやすくなります。

志望動機・志望理由の「話し方」で意識したいポイント

面接では「内容」だけでなく「態度」「話し方」も重要です。

どんなに企業のニーズに合った志望動機・志望理由でも、声が小さい、うつむきがちである、おどおどしているといった態度では良い印象は持たれませんし、説得力が半減してしまいます。

志望動機・志望理由を話す際は、以下のポイントを大切にしましょう。

話し方でマイナスな印象を与えることがないように、顔をあげて面接官の目を見て話し、聞き取りやすい声量やスピードを意識するのがポイントです。

事前に声に出して読んでみる、自分の話す様子を動画で撮ってチェックしてみるなど、練習してから面接に臨むと安心でしょう。

志望動機・志望理由の書き方・伝え方でよくあるQ＆A

最後に、志望動機・志望理由の書き方・伝え方でよくある質問を3つ紹介します。

• 履歴書に書ける転職理由や志望動機・志望理由が出てこない時はどうすればいいですか？
• 30代で転職する際の志望動機・志望理由の例文を教えてくれませんか？
• 中高年で転職する際の志望動機・志望理由の例文を教えてくれませんか？

それぞれの回答をチェックし、疑問をなくした状態で志望動機・志望理由の準備を進めましょう。

【Q】履歴書に書ける転職理由も志望動機・志望理由が出てこない時はどうすればいいですか？

転職理由や志望動機・志望理由が思い浮かばない場合は、例文を参考にするのがおすすめです。

希望する職種や前職などに共通点がある例文を見ると、どのように転職理由を伝えているかイメージしやすくなります。イメージが湧いたら、自分に置き換えて転職理由や志望動機・志望理由を掘り下げてみましょう。

面接官に転職理由を聞かれた場合の答え方や伝え方の注意点は、以下の記事を参考にしてください。

• 面接官に転職理由を聞かれたら？　答え方のポイントと注意点

【Q】30代で転職する際の志望動機・志望理由の書き方・例文を教えてくれませんか？

年齢にかかわらず、志望動機・志望理由を伝える際は、企業が求める人材に合った自身の強みや、将来のキャリアビジョン、入社後に実現・貢献できることを盛り込むのがポイントです。

そのうえで、30代だからこそ身に付けられたスキルや経験などを加えると、年齢に合ったアピールができるでしょう。

志望動機・志望理由の書き方・伝え方については、以下の見出しで解説しています。

• 志望動機・志望理由の書き方・伝え方のポイント

【Q】中高年で転職する際の志望動機・志望理由の書き方・例文を教えてくれませんか？

30代と同様に中高年の場合も、伝えるべきポイントは変わりませんが、豊富な経験から企業が求めている人材とマッチングしていて、より即戦力として活躍できることを伝えます。

40代の転職では、管理職・マネジメント経験も問われることが多いので、関連する経験を強調しましょう。中高年はほかの年代よりも比較的年齢が高いため、豊富な経験を強調する人がいますが、何でもできるというアピールではなく、応募企業で生かせる職務を効果的に盛り込むと、より説得力ある志望動機・志望理由になります。

説得力のある志望動機・志望理由の書き方については、以下をチェックしてみてください。

• 「志望動機」「志望理由」の書き方・伝え方のポイント

志望動機・志望理由の例文を参考にして転職を成功させましょう

• 職種別　志望動機・志望理由の例文集21選
• 志望動機・志望理由の書き方・伝え方のポイント
• シチュエーション別　志望動機・志望理由の例文集

志望動機・志望理由は、応募企業への思いや自身の強みを伝えるために非常に重要です。具体的かつ魅力的に伝えられれば、採用担当者に良い印象を与えられ、内定を得られる可能性が高まります。

志望動機・志望理由をつくる際は、例文を参考にするのがおすすめです。例文をもとに自分自身の強みや経験を深掘りし、採用したくなる志望動機・志望理由をつくり、希望する企業への転職を実現しましょう。

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監修者

マイナビ転職　編集部

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