転職ノウハウ

応募企業の探し方や履歴書の書き方、面接のポイントから円満退職の秘けつまで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!

あなたは年齢相応のキャリアをアピールできますか?
今回の挑戦者は36歳の女性。4年制大学を卒業した後、輸入商社3社に勤め、30歳からはスキルアップを目指してカナダへ語学留学。その後は派遣社員として通関業務や貿易事務に携わっている。大学を卒業してから10余年、英語力を活かして仕事をしたいと考えてきた彼女が今回チャレンジするのは、化学製品を扱う外資系メーカーだ。
面接官 須藤さん
今回の挑戦者
事前にPRできる話を用意しておこう

I社の営業部長は中途採用者に多くの期待をしている。仕事をそつなくこなすことはもちろん、ともすればマンネリ気味になりがちな営業部の女子社員へのカンフル剤になり得るような人材がほしかった。書類選考をパスし、面接まで進んだのは10名。年齢は25~36歳で黒沢さんは最年長だった。面接官は年齢に応じたキャリアがあるかどうかを確かめようとしていた。入室した黒沢さんはモノトーンの服で生真面目な印象を与えている反面、暗い印象も否めない。その点が気がかりだった。面接は大学卒業後のキャリアを聞くことからスタート…。

 
須藤さん 大学は英語学科ですよね。やはり就職のときは、英語にこだわって貿易の仕事に進まれたんですか?
 
黒沢さん 高校のときに先生からは理系をすすめられたんですが、興味は文系にあって、特に英語に興味があって英語学科に進みました。それで就職のときは英語を活かせるものをと思いまして、輸入商社とかを回りました。
 
須藤さん 30歳ぐらいまで輸入商社でやってきたんですよね。30歳までで自分のキャリアのなかで特筆すべき点はありますか?(1)
 
黒沢さん 仕事のときは自分の持っている力をすべて出し尽くすというか、常に頭を働かせて、どうやって動いたら物事がスムーズにいくかとか、他の方の手助けになるかとかを念頭において働いてきました。今後もそういった方法で自信を持って働いていくことができると思います。
 
須藤さん それは、例えば具体的にどういったことですか?
 
黒沢さん ほんとうに小さなことですが、例えば営業スタッフの机の上をきれいにしたりとか、どういった仕事がたまっているのか理解したりとか、まわりの人の手助けになることを考えています。(2)
 
須藤さん 周囲の人からはどんな評価を得ていましたか?
 
黒沢さん 営業スタッフを甘やかしているみたいに言われることもありましたが、まわりの人からは感謝されていました。
 
須藤さん 30歳までに3つの会社を経験されていますよね。転職された理由は?
 
黒沢さん 最初の会社は非常に残業が多い会社で、土曜日も無給出勤といって、終わらなかった仕事をするために出社していました。それが身体にもたまってきて退社しました。
 
須藤さん それは身体を壊されたとか?
 
黒沢さん とくに身体を壊したわけではないんですが、2年で退社しました。(3)
 
須藤さん そういう残業が多い状況というのは、輸入商社ではよくあることですか?
 
黒沢さん 当時は会社を辞めることを深刻には考えていなかったんです。
 
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面接官が聞きたい話はなんなのか?冷静に読み取る

その後、2社目、3社目の仕事内容についての質疑応答が続く。しかし、黒沢さんは具体的なPRをできずにいた。そして派遣社員として働くことになったきっかけを黒沢さんは話し始めた。

 
須藤さん 30歳以降は派遣社員として働いていますね。通関業者とかで働いていらっしゃるんですが、実際に通関業務をしていて気づいたことはありますか?(4)
 
黒沢さん 今までは電話で「通関が終りました」と聞くだけだったんですが、通関業者で働いていて、実際に物がどう動いているのか、たとえば税関とどういったやりとりがあるのか、厚生省への申請だとか自分の興味を満たすというか納得した部分はあります。
 
須藤さん その後の仕事に活きるようなことは?
 
黒沢さん 通関の流れは商社やメーカーで働いているだけではわからないと思います。通関は忙しくてストレスのたまる仕事なんです。それと英語をあまり使わない仕事なんだとわかりました。やはり英語を使った仕事をしていきたいですから。通関業者よりはメーカーや輸入商社で働きたいと思っています。(5)
 
(その後、昨年10月まで働いていた機器メーカーでの仕事についての質疑)
 
須藤さん 私どもが扱っているケミカル製品については、大体はご存知ですか?(6)
 
黒沢さん とくにケミカルについて扱ったことはないですが、合成樹脂を扱ったことはあります。
 
須藤さん 貿易事務の仕事をやっていくうえで、扱う商品っていうのは関係ないんでしょうか?
 
黒沢さん 商品が違うと、扱う書類も違うので確かに違うと思います。
 
須藤さん こういう物だったらより仕事が楽しいとか、あるんでしょうか?
 
黒沢さん 私は流行に敏感なほうではないので、ファッションとか化粧品よりも医療機器とか堅実な商品のほうが合っていると思います。できれば堅実な商品を扱っていきたいと思います。(6)
 
須藤さん うちの商品はどうですか?
 
黒沢さん インターネットで見させていただいただけなんですが、実際に扱うとなると、かなり勉強が必要だと思います。
 
須藤さん 当社が募集している仕事をおまかせするにあたって、失礼ですがご年齢を考えると即戦力としての活躍を期待したいのですが、ご自身が自信を持っていることって何ですか?(7)
 
黒沢さん 御社の仕事内容を拝見させていただきまして、私が今までにやってきたことがほとんどです。スキルもあるほうだと思います。
 
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実務能力を確かめるためにクレーム処理の質問

面接は終盤になって、須藤さんは基本的な貿易実務での能力を確かめるためにクレーム処理についての質問をしていく。

 
須藤さん 商品の納期がどうしても遅れるときってありますよね。そういう時、どういった対応をお客様にとられますか?(8)
 
黒沢さん 納期の遅れを最短に抑えるか、お客さんのほうへ「こういった状況でこういう方法がありますが」と言ったり、「これが最速ですのでなんとかお願いできませんか」と言います。
 
須藤さん それは営業スタッフの仕事ではないのですか?
 
黒沢さん 営業スタッフがいたらもちろん聞きますが、とれない場合は連絡をとるようにします。
 
須藤さん お客様と接点を持つと、強いクレームを受けたりしますよね。そんなときにどういう対応ができますか?
 
黒沢さん 状況がわからない時点では責任逃れみたいなことは言えないので、慎重に言葉を選んで対処します。
 
須藤さん 電話で強いクレームがある場合もありますよね。お客様が感情的になっている場合、どういうふうに対処しますか?
 
黒沢さん 先方の気のすむまで聞いてあげるしかないですね。やはりお客さんを怒らせてはいけないので、低姿勢で対処してきました(9)。
 
須藤さん それは営業スタッフの仕事ではないですか?
 
黒沢さん どうでしょう? あまりこれが営業スタッフの仕事とか区別をつけないです。そういうふうには思わないです。価格の決定権とかは営業スタッフの仕事ですけど、クレームについては状況を考えて対処しています。(10)
 
須藤さん 逆にあなたが船会社、倉庫会社とかにクレームを言う場合はどうしてますか?
 
黒沢さん 先方にはクレームを入れます。便を早められないかとか、電話でなんとかお願いします。
 
須藤さん そういった交渉力はありますか?
 
黒沢さん 月並みなやり方かもしれませんが……。ある程度限度はあると思います。
 
須藤さん 最後にお聞きしますが、36歳という年齢を考えて、20歳代の方とは違うあなたのアドバンテージってなんですか?(11)
 
黒沢さん 若い人よりは経験がありますから、そして几帳面に仕事をこなすタイプですから完璧に仕事をやっていけると思います。
 
その後、黒沢さんからの質問があって面接は終了。面接時間は約30分だった。
 
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今回の面接教訓

1.同じ調子の話し方や、表情にも注意!
黒沢さんの場合、すごく真面目なのは伝わってくるんです。でも話し方がずっと同じ調子なのが気になりますね。面接官に印象が残らないんです。最終面接には残るのに、最後のひとりには選ばれないということはありませんか? たとえばPRしたいときはゆっくり話すとか表情を変えるとか、そういった工夫が必要でしょう。それと生真面目なことは伝わりますから、服は今日のようにモノトーンではなくて明るい色彩を取り入れたほうがいいと思います。
2.英語への関心
気になったのが「英語を使って仕事をしたい」という点。今は英語ができる人はいくらでもいます。あくまでも貿易実務の仕事をするんですから、「貿易に興味があって自然と英語を勉強を続けるようになりました」くらいにしておいたほうがいいでしょう。
3.面接疲れを出さない
これは新卒の学生によく見られるんですが、いくつもの面接に落ちていると、面接疲れをして、その気持ちを引きずったまま面接会場へ行ってしまうのです。面接前には気分転換をしておいてください。
4.派遣社員も考えてみる
黒沢さんの場合、「英語を使って貿易の仕事」と、やりたい仕事が明確です。しっかりとしたビジョンをお持ちなら、派遣社員を考えてもいいかもしれません。40~50代でもスキルが高い人は派遣社員として貿易事務で働いている方はいらっしゃいますよ。今は、正社員だから安定しているという時代でもないと思いますよ。

挑戦者の感想
答え方がどう捉えられているのかがわかりました
いつも面接へ行くと、同じような質問をされて同じように答えていたんですが、今日、みなさんにアドバイスしていただいて悪い点がわかりました。それと月並みな回答が多くて、自分の「売り」を考えていなかったことがわかりました。印象に残るような努力が必要だと思いました。
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面接官
須藤(すどうよしひろ)さん 株式会社ディ-アンドエムホールディングスHRMシニアマネージャー
1960年生まれ。外資系のクレジットカード会社、システムソリューション会社などで採用担当マネジャーや人事マネジャーを歴任後、2004年12月より現職。
面接の厳しさには定評があるが、特に学生や若年層の面接には時間をかけ、そのアドバイスが役立ったとの声も多い。ヘッドハンターや人材紹介会社とのコネクションも数多く持つ。

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