転職ノウハウ

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事務の正社員を目指す人は、派遣社員以上の何かを売り込め!
今回の挑戦者は、若いころのデザイナー経験や、小さな会社での事務職の経験を活かして、広告代理店の事務職を目指す38歳の女性。事務職を採用するときに人事担当者が考えるのは、派遣社員を採用する以上の何かだ。
面接官 須藤さん
今回の挑戦者
ホテル業界への意識は?

広告代理店のE社は、年齢に関わらず総務を任せられる人材を求めていた。西村さんが書類選考を通過できたのは、デザイナーとして広告代理店に勤務した経験があるから。では、面接の冒頭から…。

 
須藤さん では、今回の転職のきっかけについて教えてください。
 
西村さん 今勤めている会社なんですが、入社するときに昇給があると聞いていたんですが、1年経って確認したところ、昇給がなくボーナスもないと言われまして…。(1)
 
須藤さん 今のお仕事は、どういったお仕事なんですか?
 
西村さん 音響機器の輸入卸をしていまして…(以下、業務内容が続く)。
 
須藤さん そのなかで、あなたはどんな仕事をされているんですか?(2)
 
西村さん 社長と2人だけの会社ですので、社長は営業とメンテナンスの仕事をしていて、私は事務全般、経理とか発送とかをしています。
 
須藤さん 初めて入社された会社では、最初はグラフィックデザインの仕事をされていたんですよね。そのときにどんな経験をされていましたか?(3)
 
西村さん 最初は事務の仕事をしていまして、それからデザインの仕事をしていて、だんだんデザインの仕事が増えていきました。それから最後の1年ぐらいは、あるクライアントの広報の仕事をまかされまして、ディレクションの仕事もしていました。
 
須藤さん 希望通りの仕事をされていたのに、なんで辞められたんですか?
 
西村さん 自分の勉強不足というのがありまして、ディレクション業務をするには勉強不足でした。それで制作に専念できる制作プロダクションに入ろうと考えていたんですが、結婚することになったんです。
 
 


人事としての資質はあるのか?

その後、須藤さんは西村さんの結婚後のキャリアについて尋ねる。そして、今回の応募について再び質問をする。

 
須藤さん 当社には事務職としてご応募していただいたのですが、最初に考えていた広告業界への未練みたいなものがあったのですか?
 
西村さん 未練はないのですが、自分がまったく知らない業界で仕事をするよりも、今までの経験が活かせる業種ではじめたほうがいいと考えました。(4)
 
須藤さん ご自身のなかで、正社員と派遣社員の違いっていうのは、どういうふうに区別されていますか?
 
西村さん 派遣社員は契約期間がありますから、仕事に落ち度がなくても切られることがありますよね。でも、正社員の場合はそういうことで切られることはないと思います。
 
須藤さん では会社側から見て、派遣社員と正社員の違いはどうでしょうか?
 
西村さん 派遣社員は即戦力ですよね。必要なときだけ来ていただけばいいという存在だと思います。正社員の場合は、長く勤めていただくという前提で、育てていきたい部分であるとか、段階を経て仕事を任せていきたいという気持ちがあると思います。(5)
 
須藤さん 会社側が長い期間勤めていただいて成長を望むならば、若い人を採用したほうがいいですよね。あなたのようなご経験をされている方を採用する必然性ってどこにありますか?
 
西村さん 経験だと思います。「これをやって」と言われたときに、一を言われると十わかるような。そのあたりは新卒の社員と比べると違いがあると思います。もうひとつは人間的な面ですね。周りといい関係で仕事をやっていく能力があると思います。(6)
 
須藤さん あなたが先ほど言われたように派遣社員が即戦力なら、一を言えば十わかるような派遣社員を雇えば足りてしまうのではないですか?
 
西村さん
そういう場合は派遣社員を雇えばいいと思いますし、そうじゃなければ正社員を雇うと思います。
 


人事としてのバランス感覚は?

面接の終盤、須藤さんは西村さんのキャリアプランについて尋ねる。

 
須藤さん これからどんな仕事をやって、どんなふうになっていきたいんですか?
 
西村さん 今まで小さな会社で仕事をやっていたので、なんでもしなければいけなかったんですけど、逆に言えば、なんでもやらせていただけました。将来的には、だいぶ先になってしまうと思うのですが、会社をやってみたい気持ちもありますので、経営に近いところにいて、なんでも勉強していきたいと思います。会社から見れば、「勉強するためにきたのか」と思われるかもしれませんが、そのぶん会社には還元しますので、なんでもやっていきたいと思います。(7)
 
須藤さん では今回は事務で採用ですが、業績が落ちたときに営業に転属になってもやっていただけますか?
 
西村さん 先ほど言ったことでいえば営業をやったほうがいいと思うんですが、私は営業向きではないと思うんです。(8)
 
須藤さん なんでそんなふうに思われるんですか?
 
西村さん 「いらない」と言われたものを何度もすすめるような粘り強さがないと思うんです。そういう面で自分は欠けていると思うんです。営業にいっても業績を伸ばせないと思うんです。
 
須藤さん では、最後にあなたが会社に望むことを。
 
西村さん 今、御社は業績も伸ばしている過渡期だと思います。そういうなかで会社をつくるということに関わらせていただければと思います。(9)
 
 

今回の面接教訓

1.ポジティブな転職動機を
最初の質問で、回答がネガティブな面だけだったのがまず気になります。たとえ実際にネガティブな理由での転職であっても、新たな世界に飛び込むわけですから、ご自分のキャリアプランと照らし合わせての希望とか期待とかを語るべきだったでしょう。
2.事務職経験者は、会社が派遣ではなく正社員を雇う理由を考える
会社側にとっては、事務職は派遣社員契約をしたほうが人件費の面でも安い場合が多いのです。会社がなぜあえて正社員を雇用するのかを考えてください。あなたしかできないことを、経験と実績に基づいてPRすべきです。
3.安易な矛盾を吐露しない
採用担当者は、応募者の矛盾点について必ずチェックしています。「将来的に会社経営をしたい。そのためにはなんでもしたい」と言った後、「営業は向いていないと思います」と話した場合、「なんでもしたい」というのはなんだったのか? と評価が下がってしまいます。面接前に、「志望動機」「キャリアプラン」「入社後にやりたい仕事」などに矛盾がないかを自己チェックしておいてください。

挑戦者の感想
自分で矛盾していることに気づきました
自分が話していることに矛盾点が多いことに気づきました。きちんと話を整理して面接に臨むべきだと思いました。それと、ネガティブな話だけにならないように注意したいと思います。
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面接官
須藤(すどうよしひろ)さん 株式会社ディ-アンドエムホールディングスHRMシニアマネージャー
1960年生まれ。外資系のクレジットカード会社、システムソリューション会社などで採用担当マネジャーや人事マネジャーを歴任後、2004年12月より現職。
面接の厳しさには定評があるが、特に学生や若年層の面接には時間をかけ、そのアドバイスが役立ったとの声も多い。ヘッドハンターや人材紹介会社とのコネクションも数多く持つ。

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