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実録!激辛スーパーリアル面接
20代前半の求人はここにきて盛況になっている。団塊の世代が定年を迎える07年問題を前にして、企業は新卒採用とともに「第二新卒採用」に積極的な姿勢を見せている。今回の挑戦者は大学卒業後にアルバイトとして働いてきて、今回初めて正社員にチャレンジする男性。さて企業の採用担当者は、第二新卒採用で何をどのように見るのだろうか?
 

vol.42 未経験転職 積極的に採用されるはずの第二新卒者は、面接の基本を忘れていた!

激辛面接官
細田 咲江さん
(Sakie Hosoda)
早稲田大学卒業後、1983年に流通会社に入社。12年間、主に人事部で採用担当や人事教育などに従事。1994年にハナマル キャリアコンサルタントを設立。現在は、高校生や大学生の就職、社会人の転職、主婦向けの再就職に関する講演、執筆など幅広く活躍中。面接官の視点に立ったアドバイスには定評がある。また、埼玉女子短期大学と駒沢女子大学では講師も務める。
今回の募集設定
業種 出版業(業界誌・業界向けコンテンツ配信)
募集職種 クリエイティブ職。携帯コンテンツの企画・制作に携わる人材を募集。
応募資格 30歳ぐらいまで。大卒以上。
求める人材 理美容業界誌の出版をしている企業が、新たに携帯コンテンツの配信を始めた。美容関連の人材紹介や顧客開拓など、これまで扱ってきた情報を拡充していく予定だ。今回は新事業をスタートさせるにともなっての正社員募集だ。

今回の挑戦者
木戸明(仮名)
経験年数
アルバイトとしてウェブコンテンツ制作に1年3ヶ月携わる。
年齢・現状
25歳。アルバイト勤務しながら就職活動中。
職務経歴
大学卒業後、出版社でウェブサイト運営に携わる。制作や営業の仕事を学びつつ、就職活動をしている。
志望動機
今学んでいるウェブ関係の仕事、HP制作や企画のノウハウを生かしていきたい。
希望年収額
350万円以上。



どんなキャリアでも、PRにつながるように話せるかがポイント
今回の応募者層は20代半ばの第二新卒者がほとんどだ。面接官は人材として求める企画力や営業力のほかに、社会人としての常識が備わっているのかを伺いながら面接を始めた。
面接官 今はウェブ関係の仕事をされているようですが、具体的にどんな仕事をされているんでしょうか?
木戸さん 営業企画の資料づくりや……、ええっと社内の……、イントラネットを担当しています。……イントラネットでは社内情報のアップデートとか……その削除が日々の業務に……なります。(言葉を慎重に選んでいるようだが、声に覇気が感じられない)
面接官 木戸さんはその仕事でいい評価をされたことはありますか?
木戸さん ええっと……スピードです。全国の社員に早く情報を出さなければならないんです。Point1
面接官 営業もされているみたいなんですが、どんな営業をされているんですか?
木戸さん うちの会社の媒体に広告を載せる企業さんを訪問して、広告を載せるようにお願いしています。Point2
面接官 それは一人でされているんですか?Point3
木戸さん いいえ、先輩の社員の方について行っています。
面接官 営業をしてみて苦労した点は?
木戸さん 経験が浅いので言葉遣いですね。Point4
面接官 苦労したんですね。じゃ今は社内イントラネットの業務や広告営業の仕事をされているんですね。じゃなぜ今回、わが社に応募されたんですか?
木戸さん 今の仕事をしていてウェブの仕事をしたいと思いました。そのとき御社の求人情報を見まして、ウェブの新規事業のスターティングスタッフ募集に惹かれて応募しました。自分の企画を形にできればと考えています。
面接官 どんな企画をお持ちですか?
木戸さん 具体的にはないんですが、どんなコンテンツをつくっていこうかっていうのは、少しだけ。
面接官 どんなコンテンツですか?
木戸さん まず御社の発行している雑誌で読者からアンケートをとって、その意見を聞いて企画をたてたいと思います。
面接官 それはあなたの企画ではなくて読者の考えではないんですか?Point5
 
面接官の本音
学生と変わらないのではないか?
まず木戸さんは声に元気がない。これは問題ですね。それと話す内容が子どもっぽい。言いたいことをまとめて、相手に伝えようとする姿勢が見られません。この時点で面接官は正直なところ「経験が浅い。新卒の学生と変わらないレベルだな」と思っています。

Point1
自分の創意工夫を話す。
これは回答になっていない。評価されたこと。つまり自分の創意工夫を話すべきところだ。

Point2
端的に話す。
社会人ならば、職種に関しては端的に言えるはずだ。
こんな答えがベスト
「既存顧客への広告営業です。ただし先輩の方に同行ですので、資料を揃えたり、商談の内容をまとめたりする程度です」

Point3
仕事を任されているのかを聞いている。
ここで営業を1人でやっていると聞くと、営業としての基礎は身についていると思われる。しかし同行だと聞いて、「やはりアシスタント的な経験しかない」と判断される。

Point4
初歩的な苦労を語っても意味がない。
「言葉遣い」は社会人としての常識だ。ここでは自分なりに営業とはどんな仕事なのかを語ってほしかった。
こんな答えがベスト
「当たり前ですが、顧客が何を求めているのかを聞き出すことが難しいです。相手先の予算の都合などを考慮しつつ、企画提案することが難しいと感じました。一方で商談が成立したときの喜びも経験しています」

Point5
セオリーを語るべきではない。
読者アンケートをとること、つまりマーケティングは媒体企画のセオリーである。ここで面接官が求めているのは企画力だ。この回答はマイナスにしかならない。
 



売り込むべきは企画力。しかし勉強不足で答えが出ない
その後、面接官は木戸さんが入社後になにをやりたいのかを聞きだそうと、企画についての質問を続ける。
面接官 木戸さんの企画としてはどんなものがありますか?Point6
木戸さん ええっと……、携帯を利用した割引クーポンとか、美容室の地域別検索とか……。
面接官 それは新しい企画ですか? 私たちが期待するのは若い世代の方にアイデアを出していただくことなんですがね。何を企画していただけるのかを知りたいんですよ。ではわが社に入社したら何をしたいんですか?
木戸さん コンテンツの制作です。
面接官 どんなコンテンツですか?
木戸さん ユーザーの役に立つ……。
面接官 では質問を変えましょう。木戸さんが携帯コンテンツを利用するときに、どんなものだったら利用したいですか?
木戸さん 定期的にメールで自分にとって得になる情報があれば利用したいです。
面接官 得になる情報はたくさんありますよね。そのなかでどんなコンテンツを選びますか?
木戸さん まずはデザインですね。そして色合い。また文章力です。Point7
面接官 人を惹きつける文章を書けますか?
木戸さん いいえ、今のところはまだ……。 
面接官 これからわが社は理美容業界に関わらずいろんな業界に進出したいんですが、どんな業界に進出したらいいと思いますか?
木戸さん スポーツ業界がいいと思います。サッカーの試合をリアルタイムで携帯を使って見られるようにしたいですね。
面接官 サッカーの試合のコンテンツをつくるには、どんなクライアントがあるんでしょうか?Point8
木戸さん ……わかりません。
面接官 では仕事をやってきてPRできる点があったらお話しください。Point9
木戸さん コンテンツの制作について決められた期間にいいデザインで仕上げることができます。
面接官 そのためにどんなことをしていますか?
木戸さん まず仕事全体を把握して、頭の中で整理して、どこになにがあるかを考えてやることです。
面接官 それは誰でも考えているんじゃないですか?(突き放すように)
木戸さん あとは紙に書いたりとか……。(気落ちしたかのように)
面接官 デザインにも自信があるみたいなんですが、どんな実績があるんですか?
木戸さん バナー広告をつくって大きな反響を得ました。
面接官 なるほど。ではこれで面接を終了します。
 
面接官の本音
何がやりたいのかがわからない。
社会人を1年でも経験しているならば、やりたいことを明確に伝えられるはずです。木戸さんは「なんとなくコンテンツ制作をしたい」というふうには受け取れるのですが、入社後に何をやりたいのかが見えてこないんです。だから採用担当者は「わが社の仕事を理解していない。入社してもモチベーションを保つのが難しいのではないか?」と考え、不採用にします。

Point6
あえて繰り返し聞いている。
面接官は木戸さんが「入社後にコンテンツをつくりたい」と話していたので、ここでは繰り返しアイデアを聞いている。
Point7
企画ではなく制作をしたいと考えられる。
木戸さんは企画ではなく制作志向があるのではないかと受け取られる。
Point8
ビジネスとして考えているのか?
面接官はコンテンツ制作をビジネスとして考えているのかを問いただしている。
Point9
最後のPRのチャンス。
ここで面接官は最後にPRするチャンスを与えた。しかし木戸さんの回答は満足できるものではなかった。
 

今回の面接教訓
教訓 第二新卒ならば、何がやりたいのかを明確にしておく。
  企業が第二新卒に求めるのは、「何がやりたいのかを明確に持っている人」である。新卒採用のように研修期間を経て明確にしていくという期間がないのがその理由。さらに社会人を少しでも経験しているならば仕事に対する確固たる考え方を示すべきだ。
 
挑戦者の感想
緊張して何を話しているかわからなくなりました。
面接経験が少ないものですから、途中で何を話しているのかがわからなくなりました。自分自身の経験としてこういった模擬面接でもいいので面接慣れする必要があると思いました。
次回の予告
次回の挑戦者は39歳の男性。病院で介護職員として働く彼が、介護福祉施設のマネージャーを目指してリアル面接に挑む。年齢的にも最後の転職となる、その面接の結果やいかに!?
 
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