転職ノウハウ 応募企業の探し方、面接のポイントから、円満退職の秘訣まで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!
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応募業種:銀行・労金・信金・信組
応募職種:営業
年齢・性別:36歳・男性

今回の面接官

営業のスキル
を的確にアピール
できるかチェック


宮内 貴宏さん
今回の挑戦者

信金でのキャリア
を生かして
大手銀行へチャレンジ

中村 忠志さん(仮名)
挑戦者は信用金庫で14年ものキャリアがあるベテランの営業マン。預金から融資、住宅ローンなど、信用金庫時代に一通りの経験と実績を持っている。現在は産業廃棄物業界で営業をしており、提案型の積極的な営業力も身に付けた。今回はそうした経験と実績をひっさげ、あらためて銀行の営業に転職を希望する。これまで信用金庫で培った経験をアピールできれば転職できる可能性は高い。
ベテラン営業マンらしい落ち着いた雰囲気が漂う挑戦者の中村さん。物腰も丁寧で、経験豊かな社会人という印象を受ける。面接というよりはミーティングのような空気のなか、面接官が話を始めた。
 
面接官

まず、これまでの経歴を教えてください。

  
中村さん

専門学校卒業後、信用金庫に入庫しました。そこで14年と9カ月、預金や融資など、金融の基礎を学びました。信用金庫の退職後は10カ月近く時間があったものですから、新しく入る会社への勉強期間としました。それから現在の会社に入社しまして、産業廃棄物業界に1年半近くいて、現在に至ります。

 
面接官
最初に信用金庫に入られていますが、そうした仕事に興味があったのですか?
  
中村さん
経理専門学校を出ておりまして、簿記や数字に対するものに非常に興味がありました。それで、地元の信用金庫に求人がありましたので、そこに入庫致しました。
  
面接官
信用金庫時代の実績を教えていただけますか。
  
中村さん
住宅ローンや預金、融資、事業資金を含め、トータルのポイント制で評価する制度がありまして、20位まで表彰があるんですが、営業担当地域ではすべて10位以内に入っていました。また、理事長の方からもよく声をかけていただき、それが励みにもなっていました。
  
面接官
信用金庫を退職された理由は?
  
中村さん
志望動機と重なる部分があるんですが、簡単に言ってしまえば、自己実現という一言になります。私のなかではライフプラン、つまり夢になるんですが。夢から挑戦に変わるのかなとも思っており、まだまだ自分が伸びる可能性を信じています。今の会社では当初の計画よりも前倒しで新規事業を黒字化することができました。そういった部分では実績と……、えーそこまでなのかなという限界を感じてしまいまして……。(次第にシドロモドロになる)
  
面接官
すいません。言っている意味がよく分からなかったのですが。
  
中村さん
すいません。
  
面接官
落ち着いてください。ちょっと深呼吸しましょうか。
  
中村さん
はい。(深呼吸で落ち着きを取り戻そうとする)
   
面接官
では、もう一度伺います。長年勤めた信用金庫の退職理由、現在お勤めの会社への志望理由をお聞かせください。
   
中村さん
退職理由は……。営業が基本的には好きなんですね。不器用なんですけども、ガッツと努力でお客様から信頼を受け、自信を得てきました。2社目に事務の受付という窓口業務に就いたんですけど、営業に携わりたいというのがありまして、少人数の支店だったものですから上司にも受け入れてもらえませんでした。それで、営業がしたかったというのが動機になります。
  
面接官
今の会社へ入社するきっかけを教えてもらえますか?
   
中村さん
今の会社は信用金庫時代のお客様でした。私が辞める半年前ぐらいから新規事業の話の相談を受けていました。それで事業計画書を綿密に確認させていただいて、かなり利益が上がる商売になるのではないかと思っていました。顧客開拓に携われる人を探されていたので、私がその事業の担当者に立候補させていただきました。
   
面接官
信用金庫時代のクライアント先に転職されるということで、信用金庫の方からは特に問題は何かなかったですか?
   
中村さん
信用金庫を辞めてから10カ月経って入社しましたから、信用金庫から特には何もありませんでした。
   
面接官
その10カ月間というのは具体的にどういった活動をされていたんですか?
   
中村さん
候補はいくつかありましたが、何も決めずに辞めたものですから、まず就職先候補を絞ろうかと思っていました。たまたまなんですけど、自宅から3分ぐらいのところに今の会社があり、信用金庫時代の顧客の利も生かせるのではと考えました。それで一から回るよりも、準備と申しますか、業界の把握に努めました。
   
面接官
転職される際、同じ金融関係の営業職はお考えになりませんでしたか?
   
中村さん
考えなくはなかったです。候補としてはありましたが、今の社長の人間性を理解し、惹かれたのが大きく左右しました。
   
   
非常に好感を持った第一印象とのギャップが……。
落ち着いた雰囲気と丁寧な話し方から社会経験が豊富な印象を受け、第一印象はとても好感が持てました。ただ、話をしているうちに、何を話しているかがまったく理解できない面接になってしまいました。緊張していたのは理解できますが、これから転職をするうえでは致命的と言えます。第一印象がとても良かっただけに残念です。
 
信金時代の話を前面に!

希望職種は銀行の営業。面接官は経験のある信用金庫時代の話をより多く聞きたい。 ただ経歴を並べるだけでなく、まずは信用金庫でどういった仕事や経験をしてきたのかを話そう。

 
 

具体的な内容を話す

社内の細かい制度を話しても、面接官には実績として伝わらない。顧客数や扱い金額など、 営業職としての客観的な成果を伝えたい。そのうえで表彰された経験などを話す。

 
 
 

内容を明確に!

緊張に加え、「自己実現」という普段使い慣れない言葉を使ったせいで、まったく意味不明な内容に。自分の言葉を使い分かりやすい表現で、ネガティブになりやすい退職理由をポジティブに話したい。

 
十数年ほどの貸付業務で、さまざまなお客様の事業のお手伝いしてまいりましたが、事業そのものにも興味が出てきておりました。そうしたなか、融資をしているお客様の新事業に共感し、またそのお客様も私のことを高く評価してくださいましたので、転職を決意しました。
 
 
 

整理されたストーリーを話す

信金の退職、10カ月間の就職活動期間、現職という流れの話が混同しており、つじつまが合わない。 面接官も細かいところまでは追求しなくなってしまった。経歴について説明できるように事前に準備しておきたい。

 
 
 
極度の緊張と、面接官の鋭い指摘に挑戦者は汗を拭う回数が増える。 経験豊かな社会人らしさは消え、ここからの挽回はほぼ不可能と思われるが、挑戦者は後半のアピールに望みをかける。
 
面接官

今の会社の業績はどうですか?

  
中村さん

非常に順調です。新規参入でしたが、地道に回って3カ月過ぎたあたりから知名度も浸透してきて、現在は前年比で120~150%の売上を達成しています。

 
面接官
今の仕事が軌道に乗っているのに、転職しようというのはなぜですか?
  
中村さん
今の社長には非常に感謝しておりますが、雇用面で自己実現といいますか、私の夢と申しますか、ある程度豊かな生活をしたいというのがあります。人生の最優先課題は仕事だと思っていますが、豊かな生活も大事だと思っています。現在の仕事はいろいろな方とコミュニケーションを取ることができ、楽しくやっていますが、やはり自己実現という部分では難しいところがありまして。
  
面接官
先ほどから自己実現とありますが、もう少し具体的におっしゃっていただけますか?
  
中村さん
そうですね、夢と考えています。ライフプランといいますか、例えば何歳までに家を建てて、車を買ったりですとか、いろいろあると思うんですが、その次に夢、夢イコール挑戦という形になってくるんです。今の会社では、挑戦という部分に関しては零細ということもありますので、これ以上の進展は厳しいと感じています。
  
面接官
自己実現イコール夢? もう少し具体的に夢とは何ですか?(面接官は意味が分からないという感じで首を捻る)
  
中村さん
私はまだ独身なんですけど、結婚して家庭を作って家族と仲良く平和で豊かな生活がしたいと思っております。
  
面接官
おっしゃっていることが転職理由に結びつかない気がするんですが?
   
中村さん
そうですね……。 当初、信用金庫時代の給与の保証と歩合制ということで入社したんですが、正直なところ半分になってしまったという部分です……。
   
面接官
なるほど、それが本音ですね(笑)。
   
中村さん
そうです(笑)。
   
面接官
今後のキャリアプランはどうお考えですか?
   
中村さん
御社で自分の力をフルに発揮したいですね。すぐには利益につながらないお客様も大事にしてきましたので、そういった部分を生かしつつ、ハウスメーカーさんを巡って住宅ローンの確保もしていきたいです。
   
その後、現在の会社について質疑があり、面接は終了。
  
伝えたいことを整理して的確に話してほしいですね。
緊張だけでなく、話の内容が整理できていない感じで、結局、何を言いたいのかがよく分からないまま終わってしまいました。また、本音ではない部分を取り繕おうとした結果、話の時系列がおかしくなっていましたね。中村さんも営業畑の方ですから、カッコいい言葉を並べた営業よりも、自分の言葉で熱意が伝わる営業の方が好感が持たれるのは分かっているはず。話の内容を整理して、もっと受け答えを的確に話す必要があるでしょう。
 
ここは理由を素直に明確に話す

「自己実現」という言葉のもつ意味があいまいなので話は半分も伝わっていない。雇用面の条件が違ったことは、企業側の問題なので正直に話すのがベストだ。

 
給与面が入社前の条件と入社後では大きく異なり、生活面で若干支障をきたすようになってしまいました。事業が黒字になったあとは給与面の相談もしましたが、ちょっと難しいという感じでした。この事業に就いたことで新たな営業力を身につけることができ、自信も付きましたので、あらためて金融業界で自分の力を生かすことができればと思い、転職を決意しました。
 
 
 
 
 
話す内容を整理し、自分が理解できる言葉を使う
  本来は真面目で正直な人なのに、普段使い慣れない言葉を使ったために話した内容を取り繕うハメになった。とくに「自己実現」という言葉はまったくの意味不明。話のポイントが整理されていないため、緊張と相まってストーリー性がなくなってしまった。また、信金の退職から現職にいたるまでの経緯が曖昧で、つじつまが合わない。これは、緊張だけでなく自分の経歴が整理されていないことも要因になっている。
   
経験や実績を具体的に話す
 
経験者なのだから、もっと信用金庫時代の実績を具体的にアピールすべき。面接官が一番聞きたいのも、そうしたところだ。表彰などの結果が先にきて、具体的な実績が見えてこなかった。自分が面接官だったら、どんなことが聞きたいか、どんな答えだったら満足するか、そういったことを考慮すると見えてくるものがある。
   
もう1回チャレンジしたいです!
自分の甘さを思い知りました。こう聞かれたら、こう返そうというのを自分なりに想定していましたが、極度に緊張をしてしまい、また自分を取り繕ったところもありました。もうすぐ本番の面接があるんですが、それまでに話を整理して、できればもう1回チャレンジさせていただきたいですね。

名前:中村 忠志さん(仮名)

職務経歴:信用金庫、産業廃棄物処理業務
年齢:39歳
志望動機:信金のキャリアを生かし、安定した生活を目指して再度銀行へ
希望年収:600万円以上

名前:宮内 貴宏さん

富士通株式会社入社後、人事部門にて人事制度、労務管理、人材開発、採用業務等に携わる。その後、フリーの人事コンサルタント、国内コンサルティング会社とのコラボレーションを経て、2003年人事・採用コンサルタント、心理カウンセラーとして独立。企業に対し人事戦略、採用戦略、組織改革等のコンサルティングを行う一方で、大学、各種団体等でのセミナー、講演、研修活動や学生の就職指導を目的とした就活ゼミナールを主催している。

次回の挑戦者は23歳の男性。SEやネットワークエンジニアのスペシャリストを目指してリアル面接に挑戦する。経験は浅いが、彼の意欲はどこまで面接官に伝わったのだろうか!?
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