転職ノウハウ 応募企業の探し方、面接のポイントから、円満退職の秘訣まで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!
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応募業種:商社
応募職種:営業(貿易も兼務)
年齢・性別:25歳・男性

今回の面接官

貿易実務ができ
営業センスのある
人材を採りたい

細田 咲江さん

今回の挑戦者

勉強してきた
英語力を活かして
貿易業務につきたい

藤田 三郎さん(仮名)

商社の使命は、求められるものを求める企業に納入すること。海外との取引がある場合は、買い付けから納入までを貿易業務と考えている。今回の応募企業は放送機器の専門商社。求める人材は営業ができて貿易実務もできることだ。挑戦者は貿易業務のみを仕事と考えている。その意向に添えることはできるのだろうか。
面接官が中途採用するうえで見極めたいのは営業センスだった。面接会場に登場した藤田さんは生真面目な感じはする。きっちりした仕事ができそうなタイプにも思える。しかし、営業担当として顧客のニーズをつかめるのだろうか? 面接官は常套の質問をしながらも、その営業センスを見極めようとしていた。面接は職歴についての質疑応答があった後から……。
 
   
面接官

まず最初のご経歴なんですが、高校を卒業して5年ぐらいコールセンターで派遣社員として仕事をされていますよね。これはどうしてですか?

  
藤田さん

そのときは正直に言って、何をしたいのかというのがはっきりしていなくて、ただ就職をしたい、お金を稼ぎたい、キャリアを積みたいという理由で派遣スタッフとして働いておりました。

 
面接官
でも多くの仕事のなかでコールセンターを選ばれたのはなぜですか?
  
藤田さん
まず学歴とか資格、キャリアを問わない業界だったということと、高校時代にコールセンターのような仕事を経験していたからです。
  
面接官
5年間続けられて正社員として登用される道はなかったんですか?
  
藤田さん
会社(派遣先)に正社員雇用の相談したことはあるのですが、派遣社員から正社員への道はないと言われまして。
  
面接官
正社員になれないことが原因で、退職されたんですね。
  
藤田さん
はい。
  
面接官
次に医療機器、化粧品の貿易業務をしている会社に正社員として勤められていますね。どうしてこの会社に入ったのですか?
  
藤田さん
(採用されたのは)コールセンターでの応対が認められたことと、私自身が今までとは違った業務に就きたいと考えたからです。それで海外との取引をする貿易業務に携わりたいと考えたんです。
  
面接官
でもどうして1年で辞められたんですか?
   
藤田さん
自分がやる業務が多岐に渡りすぎてしまい、専門性のあるキャリアが築けないと判断したからです。何度も会社との話し合いの機会を持ってみたのですが、会社側の考え方と私の考え方が合わなかったので退職しました。
   
面接官
そのあたり具体的に話していただけますか?
   
藤田さん
貿易スタッフとして採用されたんですが、実際は貿易だけの仕事だけではなかったんです。
   
面接官
経験がないにも関わらずに貿易スタッフとして採用されたのですか?
   
藤田さん
そうです。でも実際は商品管理とか外勤の割合のほうが多くて、自分の希望する道へ進むのが難しいと判断したんです。
   
面接官
1年ぐらいですよね。会社がまったく未経験の方に貿易を任せるというのは不安だと思うんです。まず商品を知ってからと考えていたんじゃないですか?
   
藤田さん
実際に会社側の意向としては貿易だけではなく、すべてができるようになってほしいということだったんですが、私はすべてをなんでもこなせる力もなかったですし、まずは1つのことを極めたいと考えていたんです。
   
1年のキャリアで専門性を求められては困る。
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藤田さんはコールセンターに勤められてただけあって、すごく受け答えがはっきりしている点を評価しました。ただ問題は、なぜ望んだ貿易業をしている会社を1年で辞めたのかです。たった1年で会社は貿易業務を任せられるはずはないし、他の雑務もしてほしい。面接官は会社側の立場で藤田さんを見ているんです。そして募集企業は営業をやりつつ、業務に関わる他の仕事にも携わって欲 しいと考えています。
 

小手調べで、どんな人なのかを聞いている

面接官にとって、まずは慣れるための質問。内容も大切だが答え方が問われる。

 
 

正直で好感が持てる

当時18歳という年齢を考えると正直に話していると感じている。これが転職の際の理由なら仕事に対する考え方として問題だ。

 
 

退職理由を認めている

派遣社員から正社員への道がないと知って退職するのは明確な理由だ。

 
 

望んだ貿易業の会社をなぜ辞めたのか?

今回の面接の重要な質問だ。面接官は1年間勤めた会社が貿易業務や営業もしている会社だと知り、自分の会社の業務内容と同じだろうと考えていた。この会社を1年で辞めた理由が聞きたかった。

 
 

幅広い業務を任せたい

藤田さんは自分のキャリアを伸ばすことだけを考えているように思われる。会社側としては業務全般を経験してから専門性を自らの力で見出してほしいと感じるのは当然のことだ。

 
 
 
面接官は藤田さんがたった1年間で、しかも専門性を身につけたいという理由で商社を辞めたことについて気になっている。それは自社でも同じように貿易業務、営業という枠を超えた仕事をしてもらう可能性が高いからだ。
 
面接官

貿易のキャリアとしては、そんなに実績はないわけですよね。それに対してご自身が不安に感じることはないですか?

  
藤田さん

業務に関して不安に感じることは、少なからず勉強もしてきましたし、語学力とか海外とのやりとりの経験は業務でありましたから、その辺りは大丈夫だと思います。

 
面接官
貿易の仕事ができたなら、なぜそこの会社でキャリアを積んでいかれようと思わなかったんですか?
  
藤田さん
やはり営業と貿易という二足のわらじをはくということは私にはできなかったんです。
  
面接官
それでは専門でやっていくようなキャリアではないわけですよね。それをどう補おうとされたんですか?
  
藤田さん
1日に1~2時間程度の貿易の勉強ですとか、貿易実務をしている人に話を聞いたりとかしていました。
  
面接官
今の藤田さんは具体的に、どんな力をつけられましたか?
  
藤田さん
英語力です。TOEICだと460~500点ぐらいです。
  
面接官
今回、我が社も営業をしながら貿易実務をしていただくことになりますが、それでも大丈夫ですか?
   
藤田さん
まず営業であれば、営業として専門的にやりたいという思いはあります。そのあとに貿易業務をすることは可能です。営業をしつつ貿易事務ですとか、多岐に渡ることは難しいです。
   
面接官
どうしてですか?
   
藤田さん

一度に2つのことはできないんです。

   
面接官
他社の事情はわかりませんが、我が社は営業が貿易業務まで責任を持ってやっていくというスタイルをとっていますので、ご希望には添いかねますね。
   
藤田さん
そうですか……。
   
面接官
はい、これで終了します。
   
   
派遣社員として専門職のキャリアを磨くほうがいいのでは?
企業に正社員として勤務するからには、会社の利益のために職種という枠を超えて業務をしていく場合も多々ありますし、部署異動もあります。藤田さんのような「自分は貿易のキャリアを積みたい」「1つの業務に専念したい」という希望を受け入れることはできないのです。もちろんキャリアが充分な人材であれば、貿易実務専任ということも考えますが、藤田さんの場合はキャリアが1年間しかない。藤田さんには、業務が契約で規定される派遣社員として貿易実務のキャリアを積んでいくことをおすすめします。
 
キャリアが浅いのに専門性は身についているのか?

1年間のキャリアで貿易業務に専任できるほどのキャリアがあるのか? ここで面接官は経験を語ることを求めるとともに、貿易だけでなく会社全般の業務をしてほしいことを言っている。

 
 

キャリアが少ないので謙虚に答えるべき

勉強をしていることを言ってもいいが、ここは謙虚に答えたい。

 
貿易のキャリアが少ないのは事実です。ただそれを補うための勉強もしていましたし、これからも御社の営業や他の業務を経験し、先輩たちから教わりたいと考えますし、自分のプライベートな時間で勉強を続けたいと思います。
 
 
 

求める人材とは違うと、自ら話している

「2つの業務を同時にできない」と言われると、営業と貿易実務の募集なので採用には厳しい。

 
御社の業務のスタイルが、営業と貿易を担当者が責任を持って行うならば、まず営業、貿易と業務に関わりなく貢献していきたいと思いますし、少ないですが今までのコールセンターでの受け答えであるとか、以前の商社での貿易業務、営業業務の経験を生かしていけると思います。ただ将来的には貿易に専任したいと考えます。それは私の実力や会社への貢献を評価していただいてからでいいと考えます。
 
 
 
 
 
正社員で応募するからには、業務については柔軟性を持って答えられるようにしておくべき
  自らのキャリアについて「どんな仕事をしたい」と述べることは重要である。しかし採用する企業としては、どの部署でもこなせる人を採用したいと考えているため、最初から職種を限定してしまうのは難しい。まずは幅広い業務を経験することを念頭にいれておこう。
   
会社の業務について調べてから受けようと思います
やはり自分の望む職種に就くからには、応募前によく会社のことを調べておこうと思いました。

名前:藤田 三郎さん(仮名)

経験年数:1年間
職務経歴:高校卒業後にコールセンターに派遣社員として5年間勤める。在職中は新人教育の経験もある。退職後に医療機器、化粧品などを扱う商社に1年間勤務。IT関連会社に就職してユーザーサポートの業務に就く。その後は人材派遣会社に登録して、自動車部品をはじめとする製品開発に携わる。その後、派遣社員として社内システム保守関連業務に10カ月就く。現在は転職活動中。
年齢:25歳 
志望動機:貿易業で自分のキャリアを磨きたい
希望年収:300万円

名前:細田 咲江さん

早稲田大学卒業後、1983年に流通会社に入社。12年間、主に人事部で採用担当や人事教育などに従事。1994年にハナマル キャリアコンサルタントを設立。現在は、高校生や大学生の就職、社会人の転職、主婦向けの再就職に関する講演、執筆など幅広く活躍中。面接官の視点に立ったアドバイスには定評がある。また、埼玉女子短期大学と駒沢女子大学では講師も務める。

次回の挑戦者は33歳の女性。編集として培われたスキルを今後さらに向上させることを目指して面接に挑戦する。これまでの編集経験をどのように生かしていきたいと考えているのだろうか。
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