転職ノウハウ

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応募業種:新聞・広告・出版/インターネット
応募職種:企画編集
年齢・性別:34歳・女性

今回の面接官

経験者ならではの
企画力を
見せてほしい

宮内 貴宏さん

今回の挑戦者

編集一筋10年
のキャリアを生かし
ネット編集に挑戦

中田 瑞江さん(仮名)

今回の挑戦者は編集畑一筋10年のキャリアが光るベテラン女性編集者。大手新聞社・出版社を渡り歩き、十分な実績と経験を持つ。目指すのは、これまでの紙媒体からネット編集への転職。しかも、ブライダル業界というこれまでの経歴とは異なる編集テーマとなる。培ってきたキャリアを、ネット編集へリンクさせることができるかがポイントだ。
10年の編集者としてのキャリアからか、ベテランの風格を感じさせる挑戦者の中田さん。面接官はそのキャリアについて質問しはじめた。
 
   
面接官

まずは簡単なご経歴を教えてください。

  
中田さん

大学を卒業してから10年ほど、ずっと編集の仕事をしてきました。編集者になったのには理由があります。実は学生の頃にヒップホップのクラブによく行っていまして、その狭い空間で音楽やファッションの流行を目の前で見てきました。そのときの実感としまして、クラブで流行っていた音楽やファッションが世間で知られるようになるまで、約2年ほどのスパンがあったと思います。それをもう少し早いスパンで、しかもクラブの臨場感まで知らない人たちに伝えられたら、という漠然とした気持ちがありました。これがきっかけで大学4年になってからは、具体的に編集の仕事を目指しました。

 
面接官
最初は新聞社に入社されていますが、そこではどんな仕事をされていましたか?
  
中田さん
雑誌のコラムで、全国の大学病院を中心に先進的な医療に携わっている先生を取材する記者・ライターからのスタートでした。医学についてはまったく知らない状況でしたので、取材の前準備でどう調べていくか、どう話を引き出していくか、といったところを徹底的に鍛えられて、それが10年たった今での私の原点になっています。その後は巻頭グラビアページのカメラマンアシスタントという役割で、実際の撮影現場にアシスタントとして同行し、編集者として臨機応変に対応することを覚えました。新聞社は2年の契約社員でしたが、雑誌が1冊できるまでの取材から編集、校正の流れを勉強させていただきました。
  
面接官
次の出版社ではどういった仕事をされたのですか?
  
中田さん
女性誌編集部に1年半という短い期間で配属されたんですが、このときに読者ページの担当をしました。また、ワインや浴衣、白いワイシャツだけといった特集ページも担当をしました。
  
面接官
中田さんの企画で編集した記事とかは?
  
中田さん
一番携わったのは読者ページです。これまでパーティーシーンやファッションの見せ合いなどが読者ページでは多かったんですが、個々に生活感を見せたいというのがありまして、今でいう読者モデルさんを登場させるページにしました。カメラマンと自宅まで伺ってインタビューするといったもので、嫌がられる危惧もあったんですが、募集をかけてみると、思っていた以上に参加したいという読者の方が多く、読者モデルというページを作ることができました。
  
面接官
次にまた業界の新聞社へ転職されていますが、その経緯は?
  
中田さん
出版社には4年ほどいましたが、結婚することになり、それを機にリセットしたいというのがありまして。もう1つはファッション業界のお仕事がしたいというのがありまして出版社を退職しました。
  
面接官
リセットしたいというのはどういう意味ですか?
   
中田さん
徹夜が続く仕事のなかで、本当に編集が好きなのかと思うようになっていまして、これから先続けていきたいかどうか確認したくて、一度退職いたしました。
   
面接官
次の新聞社ではどんな仕事をされたのですか?
   
中田さん
業界新聞ですので、読者の大半がアパレル業界で働いている方になります。私は流通やショップさんを担当していましたが、消費者がどういったものに興味があるかといったことを誌面に出していくため、街角で取材もしました。私も実際に原宿に出向きまして生の声の取材を行いました。このほか、ファーブームの記事も担当しました。
   
面接官
これまでいろいろな経験をされてきて、一番充実して反響も良かったというような仕事はありますか?
   
中田さん
ファッション関係の新聞社のとき、20代の女性向け携帯サイトの立ち上げがありました。新聞のなかの記事を書き換えて、そのサイトで毎日配信していくというもので、私は記事の選別とサイト内での連載コラムの選定、企画特集の担当をしていました。東京、パリ、ミラノのコレクション写真や記事を、ほかの雑誌やインターネットに先駆けて配信できたのも好評で、他社の競合サイトも出てきましたが、月間5万ビューほどに達しました。反響がダイレクトに伝わってくるということで、Webの仕事はここで初めて興味を持ちました。
   
   
実力は問題なし、あとは主体性が欲しいですね。
編集の経験が豊富な方ですから、スキルについては問題ないと思います。気になったのは、経歴のなかで自分から主体的に動いてきたイメージが伝わってこなかった点。10年ものキャリアがあるわけですから、もう少し主体性のある言葉、表現が欲しいところです。
 

動機だけでなく経歴も話す

編集者になった動機を話したのは好印象で、面接官の興味を引いた。しかし、肝心の経歴を話していない。簡単でもいいので、これまでの職務経歴をしっかり話そう。

 
 

要点をまとめて話を短く!

編集者だけに、話の展開の仕方は上手。話も整理されている。ただし、同じ業界の転職だけに細かいことは話す必要はない。要点をまとめて長い話にならないようにしたい。

 
 

受身の表現は避ける

「担当していました」という言葉は受身な印象を与える。無理に自分をアピールする必要はないが、主体性のない表現は印象が悪くなる。自分をアピールできる表現が好印象だ。

 
女性誌編集部に1年半という短い期間で配属されたんですが、このときに読者ページの企画と編集に携わりました。また、ワインや浴衣、白いワイシャツといった特集ページの企画にも中心になって携わりました。
 
 
 

編集者としての実力を企画力で示す

面接官は実務レベルの話よりも、企画の動機はもちろん、どの程度企画に携わったか、企画の反応(編集部内および読者)など、企画によって得られた結果が知りたい。編集者としての企画力をアピールするのが重要だ。

 
 
 
中田さんの話は編集者らしく論理的で、大きな間違いは見られない。若干、話が長いのが目に付く程度。後半はブライダル業界への転職についての質問が始まる。
 
面接官

当社のブライダル関係の仕事では、どんなことをやってみたいですか?

  
中田さん

サイトを拝見させていただきましたが、式場やホテルなどのデータベース量は一番の強みだと思いました。同時に知名度もありますので、安心感のあるサイトだと思います。そのなかで私が企画としてやっていきたいのは、サイトならではのもう少しきめ細かいサービスを提案していきたいと思っています。具体的には、ほかの競合サイトとあまり差別化ができていないと感じましたので、例えばもう少し個人をフィーチャーしたりですとか、自分の経験上、地域によって文化の差があったりしますので、文化的なところもピックアップしていきたいと思っています。あとは写真を充実させていきたいですね。

 
面接官
ブライダル業界の編集をしたいと思ったきっかけは?
  
中田さん
結婚式はなくならないというか、簡略化や多様化はあると思いますが、年齢を問わずこれからも存続していくだろうと思うからです。また、自分の経験から、予想もしなかったところで問題が出てきて、その際に誰かに頼りたい、情報を得たいといっても、なかなか情報源が少なかったものですから、細かいところまで情報を提供できるサイトを作りたいと思い、応募しました。
  
面接官
紙とネットでの編集の違いはあると思いますか?
  
中田さん
はい。結構大きく違うと実感しています。インターネットはある程度時間を取って見るものだと実感しています。クリック1つで検索できるのはネットの利便性だと思っています。短所としては、これは発展途上ではありますが、写真の見せ方などのビジュアル面をよくしていければと思っています。
  
面接官
ビジュアル面について、もっと具体的に教えていただけますか?
  
中田さん
雑誌で見せることができる大きな写真は、ネットではスペース的に大き過ぎたり、画像的に重過ぎたりで、見る方としては疲れるかなと思います。写真と文字のバランスは雑誌とは違う展開だと実感しています。
  
面接官
編集で心がけていることはありますか?
   
中田さん
文字情報を信じるな、ということをデスクに言われてきました。自分が直接現場に行けないときなど、自分の目で確認したものでない限りは誌面に出してはいけない、ということがあります。それと、編集している際は、読者の目線を大事にするという点です。
   
面接官
これから、ずっとブライダル業界でやっていくつもりですか?
   
中田さん

そうですね。ブライダル業界というと限られた業界ですが、年数が変われば、人それぞれの考え方も変わってくると思いますので、これが絶対に正しいとかはなく、その都度流れのなかで変わっていく業界だというのが実感としてあります。時代のなかに合ったものを提供していきたいと思っていますので、そういう意味ではブライダル業界は興味のある業界です。

   
面接官
読者に何を伝えたいですか?
   
中田さん
そう感じてもらえると嬉しいのは、ちょっと抽象的になってしまうんですが、対峙ではなく、隣にいるような感じのWebサイトでありたいと思っています。何か困ったりしたときには「このサイトに行く」というなかの1つでありたい、というのがあります。
   
面接官
サイトの方向性として、中田さんならではの考えはありますか?
   
中田さん
検索ができるのは重要な柱として必要だと思っています。それとは別に、サイトが提案していくウェディングのスタイルであったり、新生活のスタイルといったようなものを読者の方に提供していきたいと思っています。ですから、検索サイトと特集サイトが2本柱である、雑誌と検索サイトの両方の利便性を取り入れたサイトを作っていきたいです。
   
その後、質問があって面接は終了。
   
   
企画力をアピールできれば合格率は高い!
ブライダル業界への意気込みをもう少しアピールして欲しいところです。ただ、話が上手な反面、初歩的・実務レベルの話が多く、そのために話が長くなる傾向にありました。また、受身の表現が多いため、企画力に関しては実力が見えないところもありました。私なら、とりあえず契約社員として採用して、しばらく実力を見るかもしれませんね。
 
違いをもっと具体的に!

最初の話は抽象的。紙とネットの違いは、それぞれ長所・短所ともにかなりあるはず。具体的な話をして、編集者としての分析力・発想力をアピールしたい。

 
 

キャリアを感じさせる答えが欲しい!

これでは編集者歴の浅い答え。面接官は初歩的な心得は期待していない。10年のキャリアのなかで身につけた自分ならではの心がけ、そういったものを面接官は期待していた。

 
 
 
 
ベテラン編集者としての企画力をアピールしたい!
  これまでの編集経験を生かして、ネット編集への意気込みを主張しなければならない。難をいえば、これまでの編集キャリアに主体性があまり感じられなかったこと。主には表現だけの問題なので修正は可能だ。転職先となるネット編集、ブライダル業界については、志望動機がやや曖昧なので、自分ならではのエピソードを盛り込んで、より強く訴えていきたい。
   
主体性のある表現の重要性に気づけました
初めて自分の面接を客観的に考えることができて、とても良かったです。自分を前に出し過ぎるのは良くないと思って控え目にしたんですが、それが結果的に受身になってしまったのが残念です。過剰になり過ぎない、主体性のある表現の仕方は勉強になりました。

名前:中田瑞江さん(仮名)

職務経歴:大手新聞社・出版社で編集業務10年、その後フリーランスの編集者に。
年齢:34歳
志望動機:10年の編集経験をブライダル業界のネット編集で生かしたい
希望年収:350万円以上

名前:宮内 貴宏さん

富士通株式会社入社後、人事部門にて人事制度、労務管理、人材開発、採用業務等に携わる。その後、フリーの人事コンサルタント、国内コンサルティング会社とのコラボレーションを経て、2003年人事・採用コンサルタント、心理カウンセラーとして独立。企業に対し人事戦略、採用戦略、組織改革等のコンサルティングを行う一方で、大学、各種団体等でのセミナー、講演、研修活動や学生の就職指導を目的とした就活ゼミナールを主催している。

次回の挑戦者は25歳の男性。販売員として培われた接客対応力やコミュニケーション能力を生かして、イベントのプロデューサーを目指す。彼の経験や能力をうまくアピールできるのだろうか。
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