転職ノウハウ

応募企業の探し方や履歴書の書き方、面接のポイントから円満退職の秘けつまで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!

応募業種:広告
応募職種:制作ディレクター
年齢・性別:33歳・女性

今回の面接官

30代半ばだから
クライアントを
任せられる人材を

細田 咲江さん

今回の挑戦者

多くの広告をこなすより1つの仕事を
とことんやりたい

坪井 唯子さん(仮名)

出版社で雑誌広告を手がけてきた編集者が、大手の広告制作会社のディレクター職に挑戦する。応募企業が求めているのは自社のクライアント1社の制作物を任せられる人材だ。クリエイティブ能力はもちろんのこと、制作スタッフをまとめていく能力、クライアントの信用を得る人間性を求めていた。
坪井さんは面接会場に入るやいなや、面接官に満面の笑みで挨拶をする。最初から“明るく元気”なオーラを出していた。
 
   
坪井さん
(明るく笑顔で)よろしくお願いします。
   
面接官

はい、よろしくお願いします。それでは坪井さん、今までのご経歴を話してくださいますか?

  
坪井さん

まず最初に……、あっ私、自分の経歴忘れてしまっている。

 
面接官
アハハハハ!(笑)
  
坪井さん
ごめんなさい(笑)。……学生時代から編集の仕事に興味があって、編集プロダクションでアルバイトをしていまして、それで結婚情報の企画を「自分が感じたままに書いていいよ」と言われまして、6ページほど任せていただきました。そのときに編集の仕事が楽しいことと、また一方で大変なことも学びました。その会社は大学卒業後も、1年ほど勤めましたが、次に広報の仕事に興味がありまして、ちょうど知り合いの大手PC販売店の方がパソコンスクールを開校するので、広報の仕事をしてほしいと言われて広報職に就きました。しかしその後、やはり「書くことを仕事にしたい」と思い、総合出版社に転職しまして、広告制作、主に進行管理とライターの仕事をして参りました。この8年の間に結婚と出産をし、産休もいただきました。産休後は課長に昇進して広告制作と編集制作の部署を管理しております。
  
面接官
では、なぜ今回転職をしようと思われたのですか?
  
坪井さん
今の仕事は月間で180件ぐらいの広告を制作するんですが、どうしても流れ作業になってしまうんです。(広告主の)なかには、もっと書き込んであげたいとか、取材をしたいと思ったりすることもあるんですが、実質2週間の間で180件こなすことを考えると不可能で、私の中でストレスになっていたんです。もっと1人のお客様というか、1社と密にやっていきたいと思って転職を考えました。
  
面接官
では、我が社ではどんな仕事をしていきたいと考えていらっしゃいますか?
  
坪井さん
まず御社に魅力を感じましたのは「クライアント密着型」という仕事のスタイルです。これまでいろんな企業の社長さんにお会いしたので、そういった経験をうまく生かしながらも、もっと新しい見せ方、型にはまらない見せ方をしていきたいと思います。
   
面接官
坪井さんは、表現するのが得意なんですか?
  
坪井さん
そうですね、表現が得意というか、クライアントさんからよく「自分が思っていたことをうまく言葉にしてくれる」と言っていただいてました。
  
面接官
うまく言葉にできないクライアントさんもいて、そういった方の言いたいことを取材でうまく捉えていたわけですね。
   
坪井さん
それらのクライアントさんの中で、最初は雑誌の小さな広告だったんですが、「自分の自伝書を出すので、ゴースト(口述筆記者)をやってほしい」と言われたこともありました。
   
   
   
面接官が「一緒に働きたい」と思える雰囲気を持っている
面接官は人材を的確に見極めるというシビアな仕事をしつつ、いろんな人に会えることが楽しみなんです。だから、坪井さんのように最初から「元気で明るい」雰囲気を出していると少々のつまずきは目をつぶります。「この人を送り込めば、会社の人たちが喜ぶのではないか?」とか、「私もこの人と仕事をしたい」と考えるんです。その点で坪井さんは優れていました。表現もうまい方なので、面接をしていて楽しいと感じました。
 

面接官をひきつける最初の挨拶

初対面の2人だから、最初の挨拶は「元気に明るく」。ここで面接官は好感を持った。

 
 

失敗しても動揺しない

冒頭から失敗したが、いい雰囲気をつくった後なので面接官は笑って許容していた。

 
 

ポイントを述べるべき

回答の前半では、編集職へ就いた経緯を交えて端的に回答しているが、後半の出版社での仕事内容はポイントを述べていない。

 
現在は広告制作課の課長職に就いています。10名のスタッフを管理するのが主な仕事ですが、ここでは人材を育てる難しさを感じつつも、その楽しさを知ることもできました。
 
 
 

相手が求める人材を踏まえて、やりたい仕事を

募集要項に記載されている仕事内容を確認してから、そのつながりで自分がやりたいことを述べている点で評価できる。

 
 

伝えたい長所を他人の言葉で語る

PRしたいことを、第三者の言葉で述べると説得力が増す。うまい回答だ。

 
 

実績になるエピソード

相手の「表現するのが得意なんですか?」の問いについて、実績で答えている点が評価できる。

 
 
 
転職動機や志望動機に納得できる回答を得た面接官は、さらに坪井さんの“仕事のやり方”について追求していく。
 
面接官

これまでやってきた仕事の中で自信のある仕事は何ですか?

  
坪井さん

原稿を書くのが得意ではあるんですが、とにかく速く書くことに自信があります。少ない人数で月刊誌をつくっていたので、話をうまくまとめながら、仕事をこなしていくことに自信があります。

 
面接官
現在、マネージメント(課長職)をされているわけですが、マネージメントする上で気をつけていることはなんでしょうか?
  
坪井さん
若い頃に自分が(上司に)されて嫌だと思ったことはしない、ということをモットーにしています。あとはスタッフに対してオンとオフの切り替えをきちんとしていこうと。制作をしていく上でコミュニケーションというのはすごく大事なので、オフの時は上司目線ではなく、スタッフの一員として楽しく。逆にオンの時は注意しなくてはいけない場面でもあるので、きちんと注意する。よく私の上司から「あなたは課長職としてなめらやすいキャラクターなので注意しなさい」と言われているので、その点は気をつけています。
  
面接官
たとえば自分が部下の立場で嫌だったのはどういうこと?
  
坪井さん
そうですねぇ、たとえば何かミスがあった時、ミスが起こった経緯を聞かれずに、一方的に怒鳴られたりたりとか、まだ新人のときに仕事を頼まれて(その上司が)そのまま帰ってしまったりとか。仕事の終了報告を必ずしなくてはいけない会社だったんですが、私が新人だった頃は電話をかけても(上司は)いつも留守番電話だったんです。それって報告する意味がないじゃないかと思ってたんです。だから私は(部下から)電話がかかってくる状況であれば、必ず電話に出られる状態で待機しています。
  
面接官
なるほどねぇ(感心)。
  
坪井さん

あとは、仕事が終わった後は必ず「おつかれさまです」と言うようにしています。

  
面接官
私どもの会社では、クライアントの関係を密にと考えています。制作ではデザイナー、カメラマンなどいろんな方と一緒に仕事をしていくことになります。たくさんの方とチームワークを組むことが大事なんですね。その点はどうですか?
   
坪井さん
それは本当に大事な事だと思います。チームワークが崩れれば仕事に影響が出ますので、常に気遣いをしていきたいと思います。編集者の仕事とは気遣いだと思っていますので。
   
面接官
先ほどの電話を待つとかですね。では、今具体的に担当してみたいと思う企業とかはありますか?
   
坪井さん
現職が留学関連の情報誌でしたので、スクール関係や留学関係など、今までの経験を生かせる仕事をしていきたいと思います。
   
面接官
はい、わかりました。それでは面接を終了します。
   
   
   
   
   
面接官はクライアントの立場で話をしています
今回の制作ディレクターという職種のように、クライアントとのやりとりがある職種の場合、面接官は「もし私がクライアントなら、この人と仕事がしたいだろうか?」という視点で人を見ます。坪井さんは相手を説得するエピソードを入れて話していた点で優れていました。面接官に安心感を与えるのが採用への道といえます。
 

具体的な事例を語ってほしかった

ここで仕事のスピードを売り込むならば、具体的にどんな仕事の方法をとったのかを語れば、より説得力を増した。

 
やはり月刊誌の広告制作をやっていたので、速くこなす点で自信を持っています。特に年末の多忙な時期は、通常の2倍ぐらいの広告件数を扱うのですが、その時はスタッフの勤務シフトを変えました。スタッフも体力が持ちませんからね。それによって、量が多く締め切りも厳しいという状況にも関わらず、無事に仕事を終えられました。
 
 
 
はっきりとした考えを述べている

坪井さんならではの考え方を述べている点が好印象を与えた。

 
 
 

課題に対して何をしたかを具体的に話している

ここで普通は「コミュニケーションをとるように心がけました」という人が多いが、坪井さんの場合は簡単なことだが実行していることを話している。

 
 

説得力のあるフレーズ

自分の言葉で仕事の本質を突いている。

 
 
 
 
 
明るく元気に話しをする!
  ごく基本的なことだが忘れがちなことだ。これまでこの企画で面接官の評価が高かったのは、面接の話が盛り上がった人。それらの人たちは一様に「明るくて元気」だ。面接官も楽しい会話がしたいし、面白い話を聞きたいと思っている。緊張するのは仕方ないが、サービス精神を発揮して面接官が求める回答に対して、より具体的に答えることが大切だ。そのためには面接会場に入ったときの挨拶が肝心。「よろしくお願いします」を明るく元気に話せば、緊張感もやわらぐし、面接官の第一印象も良くなる。
   
仕事で慣れているのは確かです
仕事上、取材などで初対面の方と接する機会が多いので、面接も同じようにと思い、挑みました。まず相手と打ち解けるには笑顔で挨拶をする。その点は得意としていましたが、やっぱり、かなり緊張しました!

名前:坪井 唯子(仮名)

経験年数:8年
年齢:33歳
職務経歴:大学在籍中から編集プロダクションで雑誌制作の仕事に携わる。卒業後1年間働いた後、退職し、大手PC販売店で広報職に就く。4年勤務したのちに総合出版社へ転職。現在は広告制作部で課長職として勤務している。
志望動機:仕事のスタイルを変えたい。1社の企業広告や制作物について深く関わりたい
希望年収:450万円

名前:細田 咲江さん

早稲田大学卒業後、1983年に流通会社に入社。12年間、主に人事部で採用担当や人事教育などに従事。1994年にハナマル キャリアコンサルタントを設立。現在は、高校生や大学生の就職、社会人の転職、主婦向けの再就職に関する講演、執筆など幅広く活躍中。面接官の視点に立ったアドバイスには定評がある。また、埼玉女子短期大学と駒沢女子大学では講師も務める。

次回の挑戦者は33歳の男性。同業種へのキャリアアップ転職を狙うが、希望は大手ゲームソフトメーカー。
企画力や表現力が問われる。
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