応募企業の探し方や履歴書の書き方、面接のポイントから円満退職の
秘けつまで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!

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面接失敗力をつける

プラスの落ち方とマイナスの落ち方がある

転職時の面接は「落ちて当たり前」。失敗から学び取る成長の原動力

意外かもしれませんが、実は転職の面接は「何社も落ちて当たり前」の世界です。現在の勤務先でいかに優秀な社員だとしても、他では「社風と合わない」「本人と自社の求めるものが違う」などといった理由で不採用になるケースは当たり前にあるのです。

ただし、落ち方にはプラスの落ち方とマイナスの落ち方があるということを認識しておく必要があります。プラスの落ち方は、その度に力がつき、いずれ理想的な転職につながります。

例えばSさんは面接時に、その企業で自分が幸せに働けるかどうか確認する作業を行っていたそうです。やりたい仕事や求める環境・制度、貢献できることを採用担当者に素直に伝え、話し合う。その結果が不採用であっても、「この企業には転職する意味がない。別の企業を探そう」と切り替える。そして様々な企業を粘り強く受け続け、満足のいく転職に成功しました。

プラスの落ち方の重要ポイントは、自分が「希望すること」と、企業に対して「貢献できること」をしっかり伝えることです。そうすれば採用担当者からフィードバックが得られ、現実的にかなえられることなのか、企業の要望とのズレがないかが分かります。

それらを確認できて自分を出し切れた面接ならば、落ちてもガッカリする必要はありませんし、この学びを次の企業の面接時に生かすこともできます。むしろ、自分に合わない企業が1つ明確化したと喜びましょう。

転職活動の目的は、単に受かることではありません。自分の希望がかなう企業に出合えるかどうか、ということが大切なのです。

失敗が成長へつながり、理想の企業に受かる力がつく

しかし、もちろん「自分にいたらない点がある」ことによるマイナスの落ち方もあります。その際大切なのは、原因をしっかりと自覚することです。

一番多いのは「準備不足落ち」。自己分析・企業研究不足で、説得力のある自己PRや志望理由の説明ができないまま面接に臨むケースです。アピールポイントを採用担当者に伝えることができないし、仕事にも準備不足の状態で臨むのではないかと懸念されます。

逆に、自己PRも志望理由も採用基準をクリアしているのに落ちることもあります。典型例は「キャラかぶり落ち」。要するに既に同じタイプの人物が採用されていて落とされるケースで、当人には落ちた理由が分からず、マイナス思考に陥る危険もあります。なお、このようなマイナスの落ち方には、ありがちな10パターンがあります。

さて、どんな落ち方をしても、原因を分析し教訓を得れば成功へとつながります。面接に落ちることで増していくあなたの面接失敗力。失敗は必ず成長へとつながります。面接失敗力をつけ、粘り強く受け続ければ、やがてあなたの理想に合う企業に受かるでしょう。落ちることを恐れず、伸び伸びと面接にチャレンジしてください。

case study 04「マイナスの落ち方」チェックシート

自分の面接失敗の原因が分かるチェックシートを用意しました。次こそ「マイナスの落ち方」をしないためにも、落ち方のパターンと解決策を知っておきましょう。

失敗から学ぶ

面接は意外に簡単に落ちるものです。過度に悲観する必要は全くありません。落ちたことを力に変えれば、より理想に合った企業に受かるようになるものです。まずは、以下の「面接時によくあるマイナスの落ち方10パターンチェックシート」で面接で不採用になった原因を分析してみてください。

<チェックの仕方>

面接を振り返って、以下から思い当たる項目をチェックしてください。該当する場合に考えられる「落ち方パターン」それぞれについて、本文の後半で解決策を紹介します。

面接時によくある、マイナスの落ち方パターン別の対応策

チェックリストで自分の落ち方のパターンが分かったら、その対策を次回の面接に生かしてみましょう。なお、以下の並び順は落ち方の原因として多い順になっています。

1.準備不足落ち

実はマイナスの落ち方で一番多いケースがこれです。この状態で受けると、採用担当者にがっかりされます。こうした落ち方を繰り返しても、自分の適性も希望も分かるようにはなりません。面接を、自分に合った企業に出合うための第一歩にするためにも、しっかり準備しましょう。

2.緊張落ち

プレッシャーのかかる仕事は任せることが難しいと判断されてしまうかもしれません。面接に慣れれば緊張は和らぎます。練習のつもりで何社か受けてみることで、不安感を取り去ることをおすすめします。

3.長く話しすぎ落ち

発言は、必ず結論ファーストで、15秒~30秒くらいに簡潔にまとめて話すことを心がけましょう。実際の仕事の場面でも、要点を絞って簡潔明瞭に話せるというアピールにもなります。

4.マイナス思考落ち

これは一種の心理テストです。採用担当者は、わざと否定的な質問(発言)をして、ストレス耐性(精神的な強さ)や覚悟を試したり、発言内容を確認したりすることがあります。圧迫型の面接に慣れていない人は大変なショックを感じてしまうことがあります。採用を検討しているからこそ、覚悟を試しているだけだとプラス思考で捉えて、切り返すことが大切です。

5.どこでもいいから受かりたい落ち

志望企業に対する熱意、業務に対する意気込みが伝わると、面接の際に好印象を与えます。逆にそれが感じられないと、たとえ採用しても、ちょっと辛いことがあっただけで辞めてしまうのではないかと懸念されてしまいます。企業研究をしっかり行い、その企業だからこそ入りたいという熱意が伝わるようにしましょう。

6.キャラかぶり落ち

優秀な人材でも落ちるケースです。採用担当者によっては、同じタイプの人材ばかりで組織を構成するよりも、強みが異なるタイプを組み合わせて構成するほうが、組織として強くなると考える人もいます。他に落ちた原因が見つからないときは「キャラかぶり落ち」だと割り切って気持ちを切り替える、精神的な強さが大切です。 

7.能力・適性・希望条件の不一致落ち

自分にピッタリ合った企業を見つけるためには、企業のニーズ、自分自身の仕事に対する適性、希望条件との不一致のうち、何が原因で落ちたのかを分析し、粘り強く他社を受け続けることが大切です。

8.難しく話しすぎ落ち

採用担当者よりも知識、能力、発想において優れている応募者が陥りがちなパターンです。発言内容を理解してもらえなかったり、分かりにくい理論や専門用語を(不必要に)使いすぎることから、チームワークがとれない人材と判断されて評価が下がる場合があります。採用担当者の理解力に合わせ、分かりやすく話すことが最も大切です。

9.マナー知らず落ち

髪型、靴、鞄、衣服の身だしなみや、挨拶、お辞儀、お礼の言葉のマナーがきちんとしていないことが原因でマイナス印象を与え、不採用につながることがあります。真面目で清潔感の感じられる身だしなみで、礼儀正しいマナーを心がけましょう。

10.体調不良落ち

顔色が悪かったり、頭痛などで受け答えがうまくできなかったりすると、体調管理がしっかりできていないと判断されかねません。転職活動中は時間的にも精神的にもきつい状態が続くことがありますが、睡眠や栄養など、できるかぎり体調管理に気を配り、常に最高のコンディションを印象付けましょう。

転職活動の目的は、単に受かることではありません。自分の希望がかなう企業に受かることがで大切なのです。面接で落ちた経験を生かして、いい仕事をつかむ力をしっかりつけてください。

プロフィール
就転職・キャリアコンサルタント
坂本直文(さかもと・なおふみ)

キャリアデザイン研究所代表。劇的就職塾主宰。大学講師。全国各地の大学にて年間200回以上講義。著書多数。近著に『就活ノート術』(日本実業出版社)、『人生のエントリーシート』(PHP研究所)。

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