転職ノウハウ

応募企業の探し方や履歴書の書き方、面接のポイントから円満退職の秘けつまで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!

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説得力のある志望理由の組み立て方

志望理由があいまいになる原因は“フットワークのなさ”

志望企業とのリアルな接点から、説得力のある志望理由が見える

「御社の経営理念に共感しました」「将来性にひかれました」「前職の経験が生かせると思いました」。このような志望理由を伝えたことはありませんか? 私が採用の顧問を務めた某企業の採用担当者は、これらを「評価を大きく下げる、あいまいな志望理由ワースト3」として挙げています。

同じ内容の志望理由を他社でも同じように言っている、安直な応募者と思われてしまうからです。インターネットで会社概要を読んだだけで言えるような表面的な内容であり、他社との差別化ができていないのです。

あいまいな志望理由になってしまう最大の原因は、志望企業とのリアルな接点を作っていないからです。フットワークを使った企業研究をしていないのです。この点を改善すると、志望理由の内容は一変します。

今あなたに必要なのは、志望企業をより深く研究すること

志望理由を明確にする上で大切なことは、「ヘッドワーク型企業研究」と「フットワーク型企業研究」の二つになります。

「ヘッドワーク型企業研究」とは、志望企業の経営理念、事業内容、経営計画、資本金、売上高、現在の主力商品、過去のヒット商品、株価、社名の変遷、経営者の発言などを、インターネットや新聞を活用して調べることです。これにより、志望企業の基本的な事柄を押さえることができます。

一方「フットワーク型企業研究」は、例えば志望企業の商品・サービスを利用したり、パンフレットやチラシを収集したり、店舗見学をするなどして同業他社との比較をすることです。

志望企業が開催するキャンペーンやイベント、工場見学会などに参加したり、店舗見学に行ったりして、社員に(礼儀正しく)話しかけ、仕事内容について聞き、その中から自分がどんな仕事でどのように貢献できるかを確認するのです。いずれにしても足を使って行動し、志望企業とのリアルな接点を作ることが重要です。

これらを行うと、志望企業ならではの固有名詞(商品名、サービス名、社員名、店舗名など)や、貢献できる具体的な仕事内容で志望理由を構成できるようになります。「なぜ同業他社ではなく、その会社なのか」も明確に述べることができ、説得力が極めて高くなるのです。

なお「フットワーク型企業研究」のメリットは、志望理由に説得力を持たせられることだけではありません。応募企業が自分にとって理想の職場かどうかを確認できるというメリットもあります。やはり、自分が幸せに働ける企業であってこそ、真の転職成功と言えます。頭と足を使い、企業と自分の双方のベストマッチングを実現させてください。

case study 08「説得力のある志望理由を組み立てられる」企業研究シート

不採用になる志望理由の実例からその問題点を明確にしてみてください。そのうえで、「ヘッドワーク&フットワーク用企業研究シート」を活用して、説得力のある志望理由を作成しましょう!

不採用になる志望理由の典型パターン

不採用になりがちな志望理由は、おもに以下の5パターンに大別できます。これらが「採用担当者にどのような印象を与えるか」を併せて説明しています。自分がこれまでの応募書類や面接の中で使っていたものがあれば、何が問題なのかチェックしてみましょう。

各項目ごとに「なぜ落ちる原因になるのか」を詳しく説明しています。参考にして今後の転職活動に生かしてください。

1.御社の経営理念に共感しました

経営理念を読む程度の企業研究しかしていないように感じられる。事業内容、仕事内容を具体的にわかった上で、それらを絡めて志望理由を組み立てないと、イメージだけで応募してきたのではないかと思われる。

2.将来性にひかれました

自分本位な印象を与えるため、企業側にとっての採用メリットが全く感じられない。自分が貢献できることを述べて、自らを採用することによって、どんなメリットが企業側にあるかを伝えるべき。

3.前職の経験が生かせると思いました

応募者のほとんどが、何らかの形で前職の経験が生かせると思って志望している。前職の経験を、どんな仕事にどう生かすかを具体的に述べないと、他の応募者と差がつかない。

4.御社の事業内容に興味を感じました

応募しているからには、興味を持っているのは当たり前。興味のある分野などを具体的に伝えないと説得力に欠けた志望理由になってしまう。

5.御社であれば、いろいろ学び、成長できると思いました

企業は学校ではない。教育や研修を期待する受身的な(甘い)考えを持っているように感じられる。

内定を勝ち取る志望理由の組み立て方

以上の「典型的なNG志望理由」に共通しているのは、志望企業とのリアルな接点がないために説得力に乏しいということです。志望理由に説得力を持たせるためには、ヘッドワーク型とフットワーク型の企業研究が欠かせません。

そこで、「内定を勝ち取る志望理由」を組み立てるための企業研究が誰にでもできるワークシートをご紹介します。ぜひご活用ください。

ヘッドワーク&フットワーク用企業研究シートの書き込み実例

このシートを元にしてAさんは下記のような企業研究シートを作成し、最終的に「商品研究を軸にした志望理由」を組み立てることができました。

Aさんの志望理由

⇒御社の商品○○と○○について、実際に使用して研究させて頂き、品質の高さに感銘しました。店舗の○○店と○○店では、陳列方法、販促方法、接客方法、チラシ作成についても、他社とは異なる工夫がうかがえて、ますます御社で働きたいという気持ちが強くなりました。私は御社の○○の業務にて、前職で培った○○の経験と○○の知識を生かし、○○の貢献をさせて頂きたいです。前職の実績は職務経歴書に記載しましたのでご覧ください。

このように、商品研究を緻密に行い、陳列方法や販促方法などについて、社員の目線で実践的な指摘をすることで、本気で志望していることが伝わる志望理由になっています。

ここまで企業研究を実践的に行うと、志望理由に説得力が増し、他の応募者と大きく差別化できます。ヘッドワークとフットワークを駆使して、あなたも説得力のある志望理由を組み立ててみてください。

プロフィール
就転職・キャリアコンサルタント
坂本直文(さかもと・なおふみ)

キャリアデザイン研究所代表。劇的就職塾主宰。大学講師。全国各地の大学にて年間200回以上講義。著書多数。近著に『就活ノート術』(日本実業出版社)、『人生のエントリーシート』(PHP研究所)。

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