転職ノウハウ

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働きウーマン賢い転職のススメ vol.5 働きやすい会社の見分け方② 出産、子育て、介護編

出産や育児に直面したとき、本当に働き続けられる?サポート体制の整った会社を見極めよう!

働く女性が出産・育児を経験したあとも働き続けるためには、育児休暇や復職制度などのサポートが不可欠。でも読者アンケートでは、57%もの人が「今の会社では、仕事は続けられない」と答えています。では、どんな会社を選べば長く働けるのか、抑えておきたいポイントを、サポート体制の現状に詳しい「21世紀職業財団」の富田契子さんに教えていただきました。

Q.出産後、今の会社で仕事を続けられると思いますか?
富田契子さん
均等度と両立度の2つの視点で会社をチェックしましょう!

現在、国や自治体などでは、女性の社会進出を支援する様々な活動を行っています。そのひとつが、育児や介護など仕事と家庭の両立にとって重要な局面において、女性だけではなく男性も参加しやすいような制度を企業に普及していく活動です。

しかし、現実的にはまだまだ「育児」「介護」は女性の仕事という風潮が強く、特に育児の場合は、第1子出産を機に67.4%もの女性が離職しているというデータがあります。こうした現状を踏まえると、女性が転職先を選ぶ場合には、子育て後も引き続きイキイキと働ける会社を選ぶことが重要だと言えるでしょう。そのためには、“女性の登用”のバロメーターとなる[均等度]に加え、仕事と家庭が両立できる[両立度]の視点を持つことが大切です。

育児休業後に復職を考えるのなら、女性の勤続年数が長く、既婚や子供をもった女性管理職が多い会社を選ぶと良いでしょう。その際、両立度の面では、どのような制度が導入されているかに注目してください。ちなみに最近の企業の実態調査では、法定基準を超える育児・介護休業49.2%、時差勤務62.2%、子供の看護休暇74.4%と、企業の両立支援制度の導入率は高くなっています。

制度を見る際に重要なのは、“その制度がいかに活用されているか”という点です。制度があっても、現実的には利用しにくく、結局は退職の道を選んでしまう例も多いのです。ここで注目すべきなのは、経営者の姿勢です。経営トップが、社内外に向けて両立支援に積極的に取り組んでいる姿勢を明らかにしている企業では、両立に対して中間管理職や同僚の理解度も高く、制度が利用しやすい環境にあると言えるでしょう。また、以下の項目などもぜひチェックしてみてください。

くるみんマーク

「子育て支援が一定の要件を満たす」と、厚生労働大臣が認定した会社に与えられるマークです。取得している企業では、製品や会社案内などにマークを記載していますから、普段から注意して見てみましょう。また、認定企業は、全国の労働局ホームページでも見ることができます。

厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/kijuntekigou/index.html
くるみんマーク
両立支援策を紹介するサイト

「21世紀職業財団」が運営している「両立支援のひろば」では、会社が行っている両立支援策の内容を紹介しています。現在260社以上が登録され、具体的な取組事例や行動計画なども閲覧できますので、ぜひ参考にしてください。

両立支援のひろば http://www.ryouritsushien.jp/
企業のホームページや会社案内

会社の経営方針として、仕事と家庭の両立支援に積極的に取り組んでいくことを社内外に表明している会社もあります。また、ホームページの採用情報ページでは活躍する先輩が会社を紹介していることがあります。この先輩社員のメッセージも大変参考になるので、企業のホームページや会社案内などで確かめてみましょう。

*文中の数値データについて
統計の数値は、厚生労働省「第1回21世紀出世児縦断調査」から引用
財団法人21世紀職業財団 職業家庭両立業務部長
富田 契子(とみた けいこ)さん

昭和43年労働省入省、東京労働局雇用均等室長、山形労働局長を経て現職。
働きやすい職場づくりを目指し、さまざまな問題に取り組んできたエキスパート。

財団法人21世紀職業財団 http://www.jiwe.or.jp/
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「個々の女性の状況に応じた職場復帰」を推進する企業
日比野みきよさん
株式会社インテージ

経営企画部 戦略企画グループ

日比野 みきよさん
会社や周りの人たちの理解と協力に支えられて、育児休暇期間を延長

私は入社15年目なのですが、これまでずっとシステム開発に携わってきました。入社12年目に新しいシステム開発のプロジェクトに参加していたのですが、作りこみの大変な時期に育児休暇を取ることになってしまったので、チームに申し訳ないと思っていました。しかし、上司もチームのメンバーもそれを本当に自然なこととして捉え、仕事の分担を徐々に移行したり、チームで情報の共有を徹底したりしてくれたので、すんなりと休暇に入ることができました。育児期間中は帰る場所があるということで安心して子育てに集中できましたが、私たちが取り扱う「情報」という世界は、技術の進歩が早く、また休職中に本社が移転するなど大きな変化があって、さすがに不安を感じました。しかし当社ではe-ラーニングの補助もありますし、会社が資料を送ってくれるなどのサポートもあったので、精神的にもとても助けられました。

当初は、1年で復職する予定だったのですが、子供の健康上の心配や保育園の問題などで、なかなか生活のペースがつかめなくて・・・、この状態では職場復帰は難しいと思ったのです。そこで、育児休暇の延長を申請し、制度の上限に近い約2年の育休が認められました。

育児から仕事復帰までの体験が、大切なことを教えてくれた

育休も終わりに近づいた頃、依然子育てへの不安は解消しておらず、入所できる保育園も限られ、自宅の最寄り駅から2駅も離れた保育園にお弁当やおやつも毎日持参しなければならない状態により、長時間の通勤を要する元の職場への復帰、つまり復職を諦めかけていました。それを、元の上司や人事部に相談したところ、産休前のプロジェクトリーダー経験を活かすことができ、努力次第では仕事との両立ができるだろうということで、経営企画部への異動を勧められたのです。初めての仕事なので、最初は戸惑いましたが、上司や同僚の理解・サポートもあって、職場の環境は快適です。

今はまだ、新しい仕事を覚えている段階ですが、楽しさも徐々にわかってきました。経営企画部は、経営会議の資料作成や全社的プロジェクトの事務局運営など、短期間に並行して複数の業務をこなすマルチな仕事です。「経営」というスタンスでものを見ることは今までなかったので、毎日が発見の連続です。最近では、システム開発時代に培ったプロジェクトマネジメントを現在の経営企画部の仕事に生かすことなど、いろいろなことに挑戦してみたいと考えています。そして、時間に余裕ができればまた事業現場復帰もしたいと思っています。

私にとって、出産から仕事へ復帰するまでの体験は、とてもいい転機になりました。「仕事があって家庭が充実する、家庭があって仕事が充実する」といえるほどワークとライフのバランスが取れています。私が毎日ハッピーでいられることが、家族の幸せにつながるということに気付かせてもらえましたし、仕事をしているからこそ子供との密度の濃い時間を持てていると実感しています。仕事と家族との生活を、これからも上手に両立していきたいですね。

人事部から

酒井和子さん 当社の産休・育休の導入は古く、私は平成元年入社ですが、その時からすでに制度は充実していました。利用率はほぼ100%に近く、妊娠・出産を機に退職するケースはほとんどありません。また、職場の上司や同僚なども、それが当たり前だと思っているので、産休などを取りにくい雰囲気や、それに伴って業務に支障が生じることもないようです。

産休や育児休暇を取る社員には、上司とメールで情報交換する復職支援や、スキルアップのための通信教育も実施しています。フレックスタイムや育児時間(短時間勤務が可能な制度)などを導入して、復職後の家庭と仕事の両立をサポートしていますので、3人の子供を育てながら、バリバリ活躍している女性もいるんですよ。もちろん、私自身も産休・育休・育児時間の利用経験者です。

また、女性社員に限らず、男性社員の育児休暇取得者も増えてきました。個々人の多様なライフスタイルに対応するためには、制度があるだけでは十分ではありません。ですから、人事や上司が窓口になって柔軟な対応を考え、女性が十分実力を発揮できるよう、常日頃から社内の文化づくりに取り組んでいます。

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担当者Yの目
"仕事と家庭の両立を支援する会社の見分け方"についての記事はいかがでしたか? 21世紀職業財団の富田さんもおっしゃっているように、育児や介護と仕事の両立制度が現実に活用されているのかが最も重要なポイントになると思います。
Point3にもある通り、ホームページの採用情報ページで先輩社員の生の声を掲載している企業が多く、近年女性社員が会社での女性の活躍を語ることも増えて きています。これからはこのような情報に注目してみましょう。
さて、次回はいよいよ最終回です。会社の見分け方が分かったところで、新しいスタートを踏み出すためのポイントの数々を紹介いたします。お楽しみに!
INDEX
vol.1 まずは気持ちを整理整頓!
vol.2 転職に便利な情報・サービス
vol.3 働く女性の意識大調査!
vol.4 働きやすい会社の見分け方1
vol.5 働きやすい会社の見分け方2
vol.6 新しいスタートへ向けて
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