自分らしく

読者モデルをやりながら
販売スタッフをしていた
川原さんが、
バイヤーへの
ステップアップを
きっかけに始めた
「あたらしい生き方」

PROFILE

私のあたらしい生き方

自分らしく

  • 名前:川原 瞳
  • 年齢:26歳
  • 出身地:北海道
  • 現在の居住地:東京都
  • 今の仕事・働き方:ヴィンテージセレクトショップのバイヤーマネージャー 正社員
  • 以前の職業:学生(在学中から読者モデルとして活動)
今の働き方・仕事について、詳しく教えてください。

ヴィンテージセレクトショップを展開しているGrimoire(グリモワール)という会社で、バイヤー・マネージャーの仕事をしています。2018年3月に「LOART VINTAGE」という新しいショップが渋谷にでき、今は4つの店舗を見ている状況です。

具体的な仕事内容としては、シーズンごとに打ち出すスタイルを決めて、そのコンセプトに合わせた商品の買い付け、店舗へのディレクション、イベントの企画などを担当しています。

商品の買い付けはアメリカで行いますが、だいたい月1回くらい、1年で10回以上は行きますね。毎回、どのエリアに行くか自分でリサーチして、1~2週間ほど滞在し、古着店や倉庫、蚤の市などを回って数百着の洋服を買い付けています。

コンセプトを決めるのも、商品を選ぶのも、もちろん自分の好みに偏ってはいけないので、常にスタッフから情報を聞いたり、売上状況を確認したりして、トレンドを把握するようにしています。4店舗を見るのは大変ではありますが、とてもやりがいを感じますし、面白いですね。

なぜ今の働き方・仕事を選んだのですか? これまでのキャリアや経緯を教えてください。

大学が経済学部だったので、就職活動では銀行などの金融機関も受けていました。でも、大学3年の終わりから読者モデルの仕事もするようになって、「やっぱり好きなファッションに関わりたい」と、アパレル業界に進むことにしました。

大手のアパレル会社も受けてはいましたが、「働くなら自分が好きなショップで」と考え、Grimoireに入社することに。学生時代からよく利用していた「Grimoire Almadel」で、スタッフの方から「販売スタッフとして入社しませんか?」とお声掛けをいただいて「ここだ!」と思ったんです。ヴィンテージの場合、販売スタッフもファッションの歴史や背景を知らないといけないので、ここで働くことが自分のスキルアップにつながるという思いもありました。

販売スタッフのときは、読者モデルの仕事も積極的にやっていました。撮影現場でいろいろな人と出会えるのが楽しくて、元々は人と話すのが得意なほうではなかったんですが、モデルの仕事をしているうちに得意になり、販売の仕事もどんどん好きになっていきました。

そして、入社から3年半が経った2016年の秋、前任者の独立に伴ってバイヤー・マネージャーの仕事を引き継ぐことになりました。ヴィンテージが大好きで、販売スタッフとして多くの洋服に触れて知識を広げる努力をしてきたことが、会社から評価されたのかなと思っています。

「あたらしい生き方」に変えて、どうなりましたか? 変わったこと、得たものを教えてください。

バイヤー・マネージャーの仕事を任されるようになってから、読者モデルなど個人の仕事はほとんど受けなくなりました。ショップの魅力が発信できる仕事は引き受けることもありますが、頻度としては多くありません。責任が大きくなり、任される仕事の幅も広がったので、自然とショップの仕事を優先するようになった感じです。

販売スタッフのときは、お客様に商品をご案内することに一生懸命向き合っていましたが、今は「会社や店舗をどう成長させていくか」ということを考えるようになりました。自分が考えたコンセプトや、買い付けた商品によってショップのイメージは大きく変わってしまうので、広い視点で物事を考えるようになったと思います。今の仕事を通じて、ヴィンテージの知識はもちろん、仕事に向き合う意識もレベルアップした気がしますね。

今後は、もっと多くの人にヴィンテージの魅力を伝えていきたいと思っています。ヴィンテージスタイルに馴染みのない人でも購入しやすいようにオリジナルアイテムをつくってみたり、それから、SNSやWebでの情報発信にも力を入れていきたいですね。特にインスタグラムの運用は私が担当しているので、魅力的なスタイルをどんどん提案していきたいと思っています。

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