「大屋根の家」が、第33回栃木県マロニエ建築優良賞を受賞しております。
◆作品評より 車椅子使用者であるご子息を含む家族のための住宅である。 大屋根の下、リビング・ ダイニングなど家族が集まるパブリック空間が広がり、 そこにプライベート空間である寝室が直接接続する空間構成となっており、 2 階には、書斎と寝室が配され、リビングの吹き抜けを介してつながりを持たせている。
玄関から直接リビングに土間でつながっていて、車椅子使用者も心理的機能的なバリアがなく、家族みんなが一緒に憩えるように配慮されている。
2 階書斎は、一体の空間にありながら、独立した空間となっていて、 昨今のリモートワークに対する使用も考慮されている。
外部に対しても、低めに抑えられた軒高や木材などの節度を持った素材の使用により、 同じ設計者による隣接する住宅とともに、良好な街並みの形成に寄与していることも特筆できる。
全体として、都市近郊住宅地に立つ住宅として、多方面に配慮が行き届いた良質な建築物となっている。
詳しくは、県庁HP 第33回栃木県マロニエ建築受賞作品決定 をご覧ください。 マロニエ建築賞は、美しい景観に配慮したまちづくりに対する県民意識の高揚と建築活動の活性化を図るため、都市景観の形成、歴史・文化の創造及び建築水準の向上等に寄与するものと認められる建築物又は建築物群を表彰するもので、今回このような賞を頂けました事、お施主様に喜んでいただけました事、大変光栄に存じます。