株式会社フジメカニックの採用ブログ「+Stories.」をご覧いただき有難うございます


はじめまして担当のKです。
転職をご検討されている皆様にフジメカニックのことを深く知っていただくために、アラフィフの私Kと、若手ホープのYくん、ちょっぴり恥ずかしがり屋のYさんの3名KYY(空気読めないわけではないですよ)で社内の情報を発信してまいります。皆様に楽しんでいただけるよう精一杯頑張りますので、どうぞ宜しくお願いいたします。(私も若者に負けないよう頑張ります。。。)
これから、いろいろな記事を掲載するにあたり、当社(フジメカニック)がどんな会社なのかを簡単にご説明いたします。
当社は埼玉県戸田市に本社工場を構える製造メーカーです。 今年の11月でちょうど創業40周年を迎えます。(祝!) fmProducts_W1200H675_003.png 主力製品は「光学治工具(こうがくじこうぐ)」で設計、製造、販売を主な業務としています。(冒頭の写真は当社製品のごく一部です。)
治工具(または治具とも呼びます)といえば、製品の製造工程で使われるもので、製品を正確に位置決めし精度良く加工することで生産性の向上に直接寄与する道具です。当社の主力製品は光学製品に特化した「光学治工具」となります。
世に出回る光学製品は様々ですが、一般的に言う「レンズ」を搭載したカメラ(デジカメ、防犯カメラ、車載カメラ)や、スマホなどが光学製品にあたります。
そのため、当社のお客様は国内外の光学メーカー様や、半導体装置メーカー様が主となります。
では、当社の光学治工具がお客様の工場のどの工程で使われているか・・・
その答えはレンズの成膜(コーティング)工程となります。
レンズは薄膜と呼ばれるコーティングを施すことで、様々な特性(性能)を付加することが出来ます。例を挙げるとするならばUVカットのサングラスなどが挙げられます。 製品によっては何層もコーティングされるレンズもあり、その工程はかなり複雑です。
レンズのコーティング工程では真空蒸着機やスパッタリング装置と呼ばれる成膜装置が使われますが、当社のコーティングドームや蒸着治具などの光学治工具はその成膜装置の中でレンズを精度良く保持するために使われています。(写真:当社の光学治工具にずらりと並べられたレンズ) fmProducts_W1200H675_domeRingRens.png 成膜時は真空蒸着装置やスパッタリング装置の内部を真空状態にする必要がありますが、高真空と呼ばれる状態に至るまでかなりの時間を要するため、一度の成膜で一つでも多くのレンズのコーティングをしたいというのがお客様のご要望となります。
そのため、一つの光学治工具に出来るだけ多くのレンズを収めるためのスペース(穴)を確保することが設計に求められますが、穴をあけすぎてしまうと剛性(強度)が低下します。また、成膜時の装置内の温度は数百度に及ぶため、材料の熱膨張変形により装置内で大切なレンズが脱落したり伸び縮みで割れてしまうこともあります。(写真:コーティングドームに収められたコートリング。いずれも光学治工具。) fmProducts_W1200H675_coatRing.png 当社では、このような製造過程のトラブルを最小限に抑えるため、お客様の製造工程や製造設備の特性を十分に考慮した上で、お客様にとってベストな光学治工具を設計し提案することを心がけております。
少し話が長くなりましたが、当社がどんなモノを作っている会社なのか、ご興味を持っていただけましたでしょうか。
ちなみに・・・
当社は光学業界のお客様から「フジメカさん」と呼ばれていますので、皆様もそう呼んでくださいね。