当社は今年で創業68年が経とうとしています。
東京の下町で小さな工場から始まり、今では第四工場まで大きくなり、社員数も3人から、60人近くまで増えています。客先も3次、4次外注先として価格もまともに決められなかったのが、今では上場企業と直接取引し適正価格を堂々と提案できるほどになりました。
その劇的に爆発的に会社の規模を大きくしてくれた功労者の一人が、3月31日をもって当社で過ごしてきた43年の幕を閉じようとしています。
営業課長として入社して以来、先代の社長の右腕となり会社を盛り立て、役員引退後も顧問として、ひよっこ社長だった私を優しく、時に厳しく教育してくれ続けました。まさにその姿は、近年の経済界の歴史に登場する大番頭(おおばんがしら)という名を持つ人物に重なって見えて仕方ありません。
大手の企業に対しても真向に向き合い、真摯に対等に付き合っていくその姿勢は、所詮は中小企業だから…という諦めるという概念を嫌う誇り高き企業人のそれでした。
顧問、大変お世話になりました。
私は決していい三代目だとは思っていません。入社当時は異業界で培ってきたスタイルを捨てきれず、生意気で社会の常識を欠落していた私を根気よく教育していただき、また社長就任後も社長としての生き方や考え方をお教えいただいた事があって、今の私があると思っております。来週から定例の勉強会に貴方がいないのは、正直、寂しいです。万感の思いでいっぱいで心の整理が付いていません。それでも残ったメンバーで前に進み続けます。43年間お疲れさまでした。
代表取締役社長 佐藤文泰
㈱橋本製作所のHPはこちら
大番頭の引退。
2024-03-27 11:46
36