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ーさて紆余曲折あっての当社への入社が決まりました。それからのHくんの動きを教えてくれますか?なかなかハードなプログラムだったと思ったけど…。

Hくん:はい。確かにハードな経験をさせいていただきました(笑)。ただ、私としては納得の上であり必要なプログラムだったと思ってます。何しろ私自身が製造業に関してはズブの素人での入社でしたから。もちろん銀行業務に携わっていた時に、与信管理等で製造業を営む会社にお邪魔したり、保険業務においても製造業用の保険のご提案をしたりと全く関りがなかったというわけではないのですが…

ー当社の製品に関しては知る由もない。

Hくん:それどころか、どのような素材から、どのような工程を経て自社製品になるのも知りません。そこで入社時に会社から指示されたのは、『1年間の現場研修』というプログラムでした。現場に入って実際に機械を操作してモノを作り、組み立てラインに入って製品を組み立てるという。1年間で全生産ラインに携わりました。

ー頭でわかっていても、身体と心が付いていかなかったのでは?

Hくん:とにかくカルチャーショックでした。作業服を着てモノづくりをするという経験自体が初めてでしたから、何を見ても触れても驚きの連続です。 でも、しばらくしてこうも思ったわけです。自分は営業として入社しました。客先にモノを売ってなんぼな営業職です。その為には実際に製品を作る『ヒト(社員)』+『モノ(製品)』を熟知してこそ、『カネ(売上)』に結びつくのかなと。出来もしないモノを売り込んだり、ヒトが無理しないと作れなかったり、利益幅が少ないカネを稼いだとして、果たしてそれが営業の姿なのかと。

ー『ヒト・モノ・カネ』をそのように判断したのですね。

Hくん:今は営業として取引先を駆け巡っていますが、客先と商談しながら、彼らのリクエストに対して“出来る”、“出来ない”の判断が付くようになってきました。ただ売上を立てるという事だけに特化する事は、結果的に客先と当社に大きな迷惑をかけることになりますので。己を知れば…って感じです。

ー現場研修で製造の仕方を学ぶ事はもちろん、実際の営業方法を学ぶ事も必要です。

Hくん:現場での研修が終わりを迎えた頃に、今度は営業教育プログラムが始まります。技術部、品質管理部、生産管理部から徹底的に基本をたたき込まれました。その上で週に一度、社長+常務と営業顧問で開催される営業報告会にも参加するようになり、営業の今を知ることになりました。

ー同時に営業に同行するようになって、いよいよひとり立ちという時期になって迎えるのが2020年3月…。

Hくん:コロナ禍の到来です。それまでは客先に訪問して打ち合わせをし、当社の技術部と情報をすり合わせをして、工場で試作品を作り、それを持って客先と詳細を詰めます。最終的に性能と価格が相互に納得して、量産に入るという一連の動きが全てひっくり返りました。とにかく客先全てから“訪問禁止”と言われましたので、なすすべ無し、お手上げ、営業としては手足をもがれる事態になるわけです。

ーその八方ふさがりの状態から営業として何を感じて考えたのかな?

Hくん:これまで当社は客先に出向いての営業を基本としてました。しかしその手段が閉ざさてしまったのが2020年です。それでも世の中も経済は止まってはくれません。実際に2021年には『ニュー・ノーマル』と言われてたことが『ノーマル』な時代になってきたなと感じました。もちろんこれまで通りに客先に出向いて営業をすることも大切ですが、ZOOMやTeamsを使ってのWeb営業も積極的に仕掛けるようにしています。

ーつまり営業方法に幅が広がって、これまでの距離や時間に関する概念が薄くなる時代になりかけてるってこと?

Hくん:そういう時代の流れを、営業という最前線にいると肌身でひしひしと感じます。なにしろ当社は、社長が先頭に立ってデジタルによる変革に対して積極的にぐいぐい動いてくれてますから、営業としてはありがたく思ってます。だいたい工場中を『フリーWifi』にしてる会社なんて、私は他には知りませんよ(笑)。

ーいろいろと今後の仕掛けを施すのには必要と思ったから。いわゆる先行投資です。

Hくん:最後に私からも質問よろしいですか?何故、異業種出身の私を採用を社長が決めれらたのでしょう?

ー親の跡を継ぐべく橋本製作所に入社する事を決めた時、異業種だとか経験値とかあまり考えなく飛び込みました。面接の時にHくんが言っていたチャレンジ精神という武器一本で勝負します!って熱い思いを聞いていて、自分のあの頃の思いが蘇ったからかな。こういうヤツは強いぞ!みたいな?ちょっと少年漫画みたいだけど(笑)。

Hくん:私も社長と一緒で週刊少年ジャンプ系ですね(笑)。

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