こんにちは! プラスト編集部のOです。
第27回目となる「みんなの転職ストーリー」。
今回登場していただくのは東都成型株式会社で、機械オペレーターとして活躍するAさんです。
今回も、みなさんの転職活動の参考になる転職体験談を紹介しています。ぜひご一読ください。
【🏢東都成型株式会社】
東証プライム上場企業であるホッカンホールディングスのグループ企業として、プラスチックボトルやパウチ容器の製造を中心に手掛ける同社。
誰もが目にしたことがある化粧品や洗剤、食品などに同社製の容器が使用されています。また、2024年には「2024日本パッケージコンテスト」の化粧品包装部門賞で入賞するなど、高いレベルのものづくりを展開しています。
——ものづくりの奥深さを堪能
2024年5月に東都成型に入社し、機械オペレーターのキャリアをスタートさせたAさん。入社後8か月ほど経った現在も、仕事に熱中する毎日だという。
「私は主に、機械を操作してプラスチック容器に文字を印刷する業務を担っています。”いかにきれいに印刷するか”というシンプルな作業ではあるのですが、これが実に奥深く、おもしろい」
「容器の形状だったり、厚みだったり、印刷の際に考慮しなければならないことは多岐にわたります。そして、うまくいかない場合には原因を探り、改善につなげるという課題解決力が必要になります。難しいですが、自分で考えて解決できたときのうれしさといったら言葉にならないですよ」
ただ、楽しいことばかりではなく、入社後にギャップを感じた部分もあったようだ。
「いわゆる現場仕事だけでなく、書類作成などの事務作業や発送準備、発注数の確認など、想像以上にやることが多かったのも正直なところです。でも、いろんなスキルが身につくのはうれしいですし、その部分はやりがいとしても捉えています」
話を聞いていると、Aさんが現状に大満足している様子が伝わってきた。そして、転職成功の背景には、転職活動に妥協しない姿勢があったこともよくわかった——。
ここからは、Aさんのキャリアの軌跡を紐解いていく。
——早期離職を経験
大学卒業後は、公務員として事務系の仕事に就いたAさん。数学を学んでいたこともあり、もともとは数学教師を目指していたという。
「大学3年生の終盤に改めて自身の将来について熟考したんです。その結果、教師を長く続けるのは私には難しいと考え、方向転換をすることに。事務系の仕事であれば、大学で学んだ数学の知識が活きるかもしれないと考えました」
しかし、初めての社会人生活は思い描いた通りとはいかなかったようだ。
「仕事にやりがいを感じる瞬間も多々ありましたが、所属先の雰囲気は良いとは言えず…。みんなで協力するとか、助け合うということもあまりありませんでした。ギスギスした空気に、私も次第に精神がすり減っていって…」
Aさんは1年ほど勤めるも、限界を感じ退職することを決意した。
——アルバイト、ときどき転職活動
退職後の1年間はゲーム三昧の日々を過ごしたというAさん。しかし、貯金も少なくなってきたことで、コンビニでアルバイトを始めることにした。
「そこから5年ほどはアルバイトで生計を立てていました。その期間、まったく転職活動をしなかったわけではありません。2年に1度の頻度で転職欲にスイッチが入る瞬間があり、その間は本格的に活動していました(笑)」
Aさんは最初の転職活動でエージェントを利用した。履歴書や職務経歴書の書き方や面接のノウハウなどはそのタイミングで教わったという。では、実際にどんな求人に応募していたのだろうか。
「やっぱり経験を活かせる事務職を中心に探していました。でも、求人の仕事内容を見たり、実際に面接に進んで話を聞いてみたりしても、判断できるだけの情報量が足らず、その会社で長く働けるイメージが湧かなかったんです。そういった理由から、内定が出ても入社を決断できずにいました」
「そこで、製造職の求⼈も探し始めることにしました。実は父が小規模な工場を経営していて、学生時代には仕事を手伝うことがよくあったんです。思い返してみると、ものづくりの仕事は楽しかったなと」
——情報収集を徹底する
”仕事内容が面白そうか”、”長く続けられそうか”という観点で求人を見ていたAさん。加えて、求人以外でも情報収集をしていたようだ。
「求人で気になった企業は、HPや口コミサイトも必ずチェックしていました。そうして、ある程度入社後のイメージが湧いた企業にだけ応募するようにしていましたね」
東都成型における情報収集では、プラスストーリーズに投稿されていた記事も大いに参考になったという。
「取締役のインタビュー記事が印象に残っています。中身で特に気になったのは取締役のキャリアパスが紹介されている部分でした。製造現場におけるいろんな分野の仕事に挑戦していて、大きな成長が見込める環境があると感じました」
「また、投稿されている記事にはオフィスや工場の写真も多く掲載されていました。暖房機器の有無をチェックできたり、清潔な環境があることがわかったり——。そういった視覚的な情報からも働くイメージを膨らませることができました」
——一旦は選考辞退の連絡をするも…
東都成型に応募し、選考に進むことになったAさん。まずは工場見学からスタートした。
「工場を案内してくださった方がとても親切で好印象でした。加えて、知識のない私でも、仕事を面白そうと思えるわかりやすい説明をしてくれて。後々接することになる面接官の方々も含めてですが、選考過程で触れ合った皆さんの存在は、入社の決め手のひとつになりましたね」
東都成型への志望度が一気に上がったというAさんだが、なんと選考を辞退することになる。
「金型スタッフで選考に進んだものの、工場見学後に『機械オペレーターで面接に進まないか』といった打診がありました。正直、工場見学においても同職種の印象は薄く、あまり働くイメージが湧いてこず…。だから、一旦は断りの連絡を入れました」
「ただ、心残りではあったんです。安定した会社だし、事業内容も魅力的。触れ合った社員の方々もみんないい人だった。それに、取締役のように入社後にいろんな職種にチャレンジできる可能性もある。後日にいろいろ情報を整理してみると、諦めるのはもったいないと思うようになりました。結果、やっぱり機械オペレーターで選考に進みたいと採用担当者に改めて連絡をしました」
Aさんは再度工場見学を実施することに。改めて仕事内容の説明を聞いた結果、機械オペレーターに挑戦したいと思ったようだ。そうして面接を経て、無事に内定を獲得。今度は自信を持ってすぐに承諾したという。
——長く働き続けられる環境
Aさんが仕事にやりがいを感じているのは、本記事の冒頭で紹介した通り。仕事だけでなく、東都成型という企業の魅力についてはどう感じているのだろうか。
「選考中に感じた通り、本当に気のいい先輩ばかりです。人間関係の良さは当社の魅力だと声を大にして言えますね。近しい上司や先輩だけでなく、他部署の方も積極的に手助けしてくれるなど、とにかく風通しの良さを感じる毎日です」
「私は転職にあたって東京から群馬に引っ越してきたのですが、入社したばかりのときは『車はなんで東京のナンバーなの?』って、実に多くの先輩たちからよく話しかけられましたね(笑)。その後まもなく、家族の話題だったり休日にしたことだったり、プライベートの会話をたくさんする仲になりました。おかげで楽しい会社生活を送っています」
現在は一人ですべての作業を完結できるように、目の前の仕事を覚えることに集中しているという。その語り口からは、Aさんが仕事にも人間関係にも満足していることが伝わってきた。そして、東都成型を長く働き続けられる企業だと思っていることも明らかだった。
最後に、Aさんに求職者の方へのエールを語ってもらった。
「大切だと思うのは、やっぱり情報収集ですね。もちろん入社してみないとわからないことはあるのですが、事前にどれだけ『⼊社後にギャップを感じるリスク』を減らすことができるかが重要だと考えています。給与や休日数だけで判断するのは、私に言わせればギャンブルをしているようなものです。後悔しないためにも、十分な情報収集を心がけてみてはいかがでしょうか」
※本記事は2025年1月27日時点の情報をもとに作成しています
《編集後記》
初めての職種への挑戦、さらにIターン転職で馴染みのない土地への転居。Aさんに不安はなかったのか聞いたのですが、あっさりと「なかった」という回答が返ってきました。
それは、Aさんが情報収集をしっかりとし、東都成型のことをよく理解していたことが大きな要因ではないでしょうか。長いアルバイト期間があったものの、Aさんが理想の環境でキャリアを歩めていることは必然だと感じたインタビューでした。
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