【所属】管理部
【担当】管理課 係長
【社歴】2年6ヶ月
今回のインタビューは募集広告で紹介した『辞めざるを得なかった者たちへ』で取り上げた、社員三人により深くインタビューしてみた。彼らはなぜ前職を辞めなくてならなかったのか?社長自ら聞いてみました。
会社の風土というか、風通しがとてもいいんです。
ー前職ではかなり『要』な職についていたとの事ですが・・・。
M係長:管理部で主に仕事をしておりました。自分の性にもあっていましたし、やりがいを感じて特に不満はなかったのですけれど、徐々に厳しくなってきました。
ーというと?
M係長:会社の方針が変更になって、それは企業としては当たり前のことなのですが、その方針が要因となり管理職を中心に退職者が続出してしまいまして。その抜けた“穴”を自分が埋めるという事になって以降、頭の中で“?”が芽生えてきたのがきっかけかもしれません。
ーM係長はマジメだから、押し付けられた?
M係長:マジメかどうかは私からは言いづらいですけど(笑)、結局は次世代を育てていなかったから、その余波をもろに私がくらってしまったという形になったのは否めないと思います。
ーちなみに何部門の責任者として任されていたのですか?
M係長:詳しくは言えませんが三部署ぐらいでしょうか?
ー結構、しんどいですね
M係長:部署ごとに期間の計画も立てなくてはならないですし、進行もしなくてはならない。肉体的というより精神的に追い詰められてきたような気持ちが勝っていました。
ー会社からは辞められた管理職の補充はなかったのですか?
M係長:何度も役員には相談したのですが、先にの述べた会社方針の変更もあったので、そちらにベクトルを割きたかったみたいで。話は聞いてくれましたが、まったくその気配は感じられなかったです。
ー精神的に厳しかったとの事ですが・・・。
M係長:一番私のことを近くで見ているのが『家族』です。妻も娘も私の変わりゆく姿を目の当たりにしていて、しんどかったと思います。
ーで、ついに家族が動きます。
M係長:動いてくれました。ある日、妻が「娘も社会人になった事だし、親としての勤めは十分に果たしたから、お父さんの好きなようにしてもいいんだよ。思い切って飛び出しちゃえば?」みたいな事を言ってくれまして。その一言で本当に救われました。
ー文字通り「翼を授かった」的な。
M係長:そうですね、フワッと心が軽くなりました(笑)。年齢的にも50代ということで転職には難しいとは感じましたが、家族の後押しもありましたから思い切りました。
ーそのような経緯で当社に入社されましたが、入社してどう思いましたか?
M係長:逆に聞きたいのですが、なんで私だったのですか?
ー当社としては年齢で入社を決めていません。40代と50代。そこまで能力変わりますかね。それより、どれだけ前職でしてきた業務が当社にとって“プラス”になるのかを重視しています。あと勤めている会社を、ここぞとばかり悪くいう方はお断りする事が多いですね。
M係長:愚痴を言わなくてよかったです(笑)。
ー入社されて2年と半年。前職でもともと管理職ではあったこともありますが、あっという間に係長に昇進されました。
M係長:正直、驚きました。えっ?もう?みたいな。当社の風土いうか他部署同士との関係性もよくて風通しがいいなぁとは入社してすぐに感じていました。が、年功序列とか入社歴とかそういうのは関係ないなく、自分の業務を上司がしっかり見てくれて評価してくれるのは、嬉しかったです。
ー2023年の夏におきた『あの事件』を見事に解決してくれた立役者ですし。
M係長:当社は中小企業にありがちな、あれもこれも任されることもなく專門職での採用ですから自分の得意な業務を全力でしたまでです。前職の状態だったら、果たしてあそこまで迅速に動けたかどうかわかりません。あっ?悪口になってます(笑)?
ーなっていません(笑)。それは比較です(笑)。
VOIX biz1月29日にニュースで取り上げていただきました