【所属】製造部 【担当】製造2係 【社歴】6年2ヶ月、6年7ヶ月
今回も募集広告で紹介した『辞めざるを得なかった者たちへ』で取り上げた、社員三人により深くインタビュー。彼らはなぜ前職を辞めなくてならなかったのか?社長自ら聞いてみました。
―Y君はちょっと変わった形で再入社を果たしましたが、最初入社した経緯をきかせてもらえます?
Y:13年前のことですか(笑)。
ーそう(笑)。今回は“辞めざるを得なかった者たち”なので。そこからです。
Y:わかりました。前々職を辞めた理由は、毎日その日のノルマが終わるまで帰れないという雇用形態でした。勤務地も遠かったので肉体的にしんどかったので。
―う〜ん。それは耳が痛い・・・。
Y:当時は当社もなりかけてましたよね、その状態に。急激に仕事量が増えた思い出はあります。社長が就任されて売上も過去最高になってましたし。でもその反映が・・・。
ーでも当社を辞めたのはそれが理由ではないですよね。
Y:忙しいのは耐えられたのですが、先に勤めていた会社の先輩から「今度、会社を立ち上げようと思ってるから、ぜひYには中心人物として参加してもらいたい」と、誘われました。社会人になって、働いて、結婚して、家族ができて今の勤め先を辞めるほどではなかったですけど・・・。
ー野望が生まれた。
Y:野望っていうか、夢とかロマンとかですかね。先輩にはお世話になっていたし、ここでもう一つ別のステージに上るのは今しかないのでは?と。
ーそこまでは素晴らしい話だけど、ここからが・・・。
Y:ようやくの本題ですね。起業して実際に働き始めると先輩の話と全く違う。初めは給料が減るのは覚悟の上でしたけど、とにかく先が見えない。私は板金業務を主にしてきましがその仕事がない。詳しくは言えませんが、真冬に一人で農地で泥まみれになりながら一人で作業してて泣きそうになりました。
ー夢と現実を目の当たりにしてしまった瞬間だね。
Y:途方に暮れてました。先が見えないのがこんなにも不安なんだって。何とか家族のために夢のために踏ん張っていたのですが、心が折れかけてましたね。で、ある日地元のスーパーで橋本製作所の同僚にばったり会って、気づけば今の現状を話していました。
ー偶然とはいえ、そこで思いがけない言葉をかけられる。
Ȳ:「オレ、会社に戻ってこれるか聞いてあげようか?」いやいや何言ってるの。みんなに合わせる顔がないし、社長だって応援してくれたから辞職したのに・・・。でもその後に同僚が言った言葉で心が動きました。「今、うちはȲが辞めた時とはぜんぜん違うよ。ホントに変わった」働き方に疑心暗鬼になっていたので、話だけでも聞いてみたいと。
ーその情報を聞いて即行動しました。私にとってȲは働き方改革の要になる人物だと思っていたから、Ȳには悪いけど好機到来!!こっちも必死(笑)。
Y:話を聞いても疑わざるを得なかったですが、少なくとも生きなくてはならなかった。生き延びるには、恥だろうと先輩への不義理も関係ない。そんな気持ちで一杯でしたので頭を下げて起業した会社を半年で退職しました。
ー問題なかった?
Y:それがあっけないほどに。だったらオレなんか元々いらなかったんじゃないかと。もっと社員を大切にしてくれ〜って。必要とされてないって本当に悔しいです。
ーそれで当社に二度目の入社を果たすわけですが
Y:会社って半年で本当に変わるって事が本当にあるんだって驚きました。生産体制は理路整然しているし、残業にも意味があるって理解してるからストレスがない。自分が何をすべきかが分かって働くのは安心感もあります。言っていいのかな?一度辞める前まで、離職率高かったですよね。それがピタっと止まってる(汗)。
ー会社としてこのままだと駄目になるって危機感を覚えていました。売上がよくても社員が続々辞める会社ではいけない。辞めなければ生産効率も上がるって考えを改めました。
Ȳ:私は一度、外に行った身ですから痛いほどわかります。夢とか野心があるのはいいのですが、それだけでは駄目なんだと。
ー最後に一言ありますか?
Y:ここだけ文字を大きくしてもらえます(笑)?
プライベートの先輩や友達に誘われて転職するのは絶対に失敗するから止めた方がいい。いい事しか言いませんし、辞めづらくなりますから!


ーリクエスト承りました(笑)。

[VOIX biz1月29日にニュースで取り上げていただきました]https://voix.jp/biz/news/133887/()