【所属】技術・開発部 【担当】技術開発課 係長 【社歴】11年8ヶ月
今回も募集広告で紹介した『辞めざるを得なかった者たちへ』で取り上げた社員三人に、より深くインタビュー。彼らはなぜ前職を辞めなくてならなかったのか?社長自ら聞いてみました。
栄転はサラリーマンの誉れですけど、家族を第一にするという考えこそが一番でした。


ーT係長が、今回取り上げた社員の中で一番社歴が長いです。改めてどのような形で当社のことを知ったのでしたっけ?
T係長:もうすぐ12年になりますか。あっとういう間な気がします。私は某メガ銀行の転職希望サイトに登録してまして。そこから「橋本製作所」という会社があるけれど一度お話を聞いてみませんか?ていう流れからだった気がします。 ※現在はそのサイトは閉鎖されている
ー仕事を辞める前提ではなかった?
T係長:そもそも私は東北地方の出身で大学を卒業後に設計の仕事に従事したくて生産業が盛んな栃木に移住してきました。そこで妻と出会い家庭を持ちました。仕事も家族も順調だったのですが・・・。
ーでも転職を考えてしまった。詳しく教えてくれますか?
T係長:会社に所属するという事は異動もあるという事は当たり前なのですが、自分が異動の対象になるかもしれないとの話が社内からありました。しかも本社に移動、役職付きになるという。
ーすごい!素直にその話を最初に聞いた時はどうでしたか?
T係長:嬉しかったです。自分がしてきた仕事が認められたわけですから。社会人としての誉れだなぁと。でも同時に家族の事が頭をよぎりました。
ー奥様のご反応はいかがでした?
T係長:一緒に喜んでくれました。でも子供が小さかったですから新しい環境に馴染めるのかという不安があると素直に話してくれました。
ーとはいえ、栄転ですから。
T係長:待遇も良くなりますし、なにしろ私がしたかった設計の本流で仕事ができるのは夢であったので、正直単身赴任も考えてました。しかし夢が叶ったのは家族あってからなんだと。果たして家族を自分の夢に巻き込むべきなのだろうか?とも思いました。妻と何度も話し合いをもって出した結果が転職もやむなしという結論にいたりました。
ーそこで当社を紹介されたと。退職を言った時、前職の反応は?
T係長:なんで?出世するんだよ?嬉しくないの?とみな一様に怪訝な顔をしていました。家族は二の次でしょみたいな?空気が・・・。まぁそれは当時は働き方改革とかなかったですからね(苦笑)。
ーなるほど時代ですね。それで当社に入社しました。12年近く経ちましたが、今の仕事はどうです?
T係長:設計と言っても当社は営業と取引先に同行するじゃないですか。客先の開発担当と直接やり取りをするというスタイルです。直に開発・設計の話ができるのは自分の意見を忖度抜きで話せます。余計なフィルターがないから自分のアイデアがそのまま受け入れられる喜びはあります。
ーちょっと変わってるのかな?
T係長:ただ言われるがままに設計をして製品化するのも設計の仕事だとは思いますが、当社は開発から客先と取り組みあう事も多いです。もちろんそれが全てにおいて製品につながる事はありませんが、例え企画が没になったとしてもその過程が見えるというのは、自分のアイデア不足を可視化されるので引き出しが増えたとも考えを切り替えられます。
ーそういう風になったのはT係長の実力だとは思っていますけど。
T係長:ありがとうございます。周りを見渡してみると私も古参になりつつあります。今は、部下にその橋本流を教える立場になったんだという自覚はあります。。開発設計にとどまらずに生産体制の改善も任されていますから。内外でチャレンジ出来るのはプレッシャーもありますが素直に嬉しいです。そもそも私は社長就任式も私は出席してるんですよ。
ーそうでした!T係長は一緒に歴史を積み重ねてきた同志の一人でした。

VOIX biz1月29日にニュースで取り上げていただきました