こんにちは! プラスト編集部のOです。
第28回目となる「みんなの転職ストーリー」。 今回登場していただくのは栗東総合産業株式会社で、廃棄物回収スタッフとして活躍するIさんです。
今回も、みなさんの転職活動の参考になる転職体験談を紹介しています。ぜひご一読ください。

【🏢栗東総合産業株式会社】
滋賀県において、廃棄物処理事業をはじめ、水環境保全事業や釣具屋・飲食店のフランチャイズ経営など、幅広く事業を展開している栗東総合産業株式会社。
プラストでは、新入社員インタビューや研修の様子が中心に投稿されており、未経験でも安心してスタートできる環境があることがわかります。






——ゲームをクリアする感覚

栗東総合産業が6社目になるIさんは、取材時点でまだ入社して2ヵ月が経ったばかり。ただ、これまで働いてきたどの企業の仕事よりも、今の廃棄物回収スタッフの仕事が楽しいという。
「作業中は、廃棄物の回収率がシステム上で表示されます。廃棄物を回収するたびに、その数字がどんどん100%に近づいていく。まるでゲームを攻略するというか、クリアしていくって感覚で、とても楽しく、達成感を覚えますね」
「収集車の運転者によって、回収ルートが全然違うのも興味深いと感じています。『自分が運転者になったら、こういうルートにするな』なんて、頭の中でシミュレーションをするのもおもしろいですよ(笑)」
さらに、先輩たちとの関係性が良好なのも、現在の満足度につながっているようだ。
「私はゲームが趣味なのですが、先輩たちもゲーム好きな人が多いんです。今プレイしているゲームについて話したり、昔流行ったゲームの思い出話をしたり——。全員年代もバラバラですが、共通の話題でいつも盛り上がっています。フレンドリーな先輩が多いのは、間違いなく当社の魅力だと思いますね」
キャプション付き画像 (23).png 現状は充実感に満たされているIさんだが、決して順風満帆なキャリアを歩んできたわけではなかった——。 ここからは、Iさんが理想的なキャリアを手に入れるまでの軌跡を紐解いていく。


——ギャップが大きかった初仕事

大学を卒業し、印刷会社に機械オペレーターとして入社したIさん。初めての社会人生活で大きなギャップを経験することになる。
「工場の仕事って、シンプルなルーティーンで、一人黙々と作業するものだと思っていたんです。でもふたを開けてみると、やることは多くて複雑だし、メンバーと密に連携して仕事を進めなければならない。思っていた感じとは全然違いました」
Iさんはそれから1年半ほど勤めるも、苦手な先輩の存在や夜勤のつらさに耐えられなくなり、退職を決断したという。


——2社目、3社目も短期離職に

退職してから転職活動を開始したIさん。初めての転職活動はどのように進めたのだろうか。
「1社目を退職して気分が落ち込んでいたので、『もう働ければどこでもいいや』っていう気持ちで会社を探していました。だから特に誰にも相談はせず、自分だけで転職活動していましたね。実際、転職サイトで見つけた倉庫会社に応募してみたら内定が出たので、そこに入社することにしたんです」
しかし、そこは半年ほどで退職してしまったようだ。
「人間関係が良く居心地は良かったんです。それに仕事もシンプルな作業が中心で私に合っていると感じていました。ただ、給与が低くて…。この先長く働けるイメージが湧かず、退職を決断しました」
だからIさんは、次の転職先では給料や労働時間などの面を重視することに。そうして、希望条件を満たしていた段ボール製造会社に入社できたものの、⼈間関係がうまくいかず1年せずに離れることになったという。


——長く続いた4社目

3回目の転職活動において、Iさんはこれまでのキャリアを思い返し、新しい選択肢を取ることにした。
「これまでの経験から、ものづくりの仕事や職場は合わないと考えました。そしてふと、何かをつくり出すよりも、逆に何かを処分したり、壊したりする方が向いているんじゃないかと思ったんです。だから、廃棄物処理施設の分別スタッフを次の仕事に選択しました」
この選択が大当たり。Iさんは一気に仕事に楽しみを覚えるようになっていく。
「運ばれてきた廃棄物を分別して減らしていく。目に見えて仕事が片付いていくのがわかり、すごく達成感を味わうことができました。そして人間関係が良い職場でした。未だに友人として関係を持ち続けている人もいるくらいです」
4社目は6年続いたIさん。しかし、後から異動してきた先輩とそりが合わず、精神的に参ってしまったようだ。周りから惜しまれるも退職することを決断した。


——入念な準備がカギ

Iさんの5社目は倉庫会社。しかし、仕事は複雑で難しかったという。さらに周りの先輩も忙しく、相談できる雰囲気ではなかったようだ。長く働ける職場ではないと感じ、2ヵ月しないうちに退職を決意する。 ここまで短期離職を含め5回の転職をしてきたIさんだが、その経歴が転職活動に影響している感覚はあったのだろうか。
「正直、転職回数を重ねるたびに書類選考を通過しづらくなっている感覚はありましたね。私自身、転職活動の度に『次の職場が決まるのだろうか』ととても不安でした」
「ただ、書類選考や面接を何回も経験したことで、転職活動のポイントはつかめました。また、面接でアピールすることを事前に何度も練習し、少ないチャンスを確実にものにしようと意識はしていましたね」
選考一つひとつの準備を丹念にしていたIさん。そういう心持で、栗東総合産業の選考にも進むことになった。 キャプション付き画像 (26).png


——価値観に合った会社との出会い

栗東総合産業の面接は、不安も解消でき、一気に入社意欲が上がったという。
「実は契約社員での募集ってところには引っかかっていたんです。でも、面接ではその雇用形態について丁寧に説明してくれて、不安が払拭できました」
「さらに、部長と次長が面接官だったのですが、お⼆⼈のおだやかなお⼈柄にもとても好印象を持ちました。これまで人間関係でつまづくことが多かったなかで、上司にあたるお二人と触れ合って、雰囲気の良い職場であることを感じとれたのも入社理由のひとつです」
キャプション付き画像 (25).png 無事に内定をもらい、すぐに承諾したIさん。冒頭で紹介した通り、入社後は充実した毎日を送っている。最後に、今後転職を考えている人にアドバイスを送ってもらった。
「ひとつは、書類選考や面接で落ちても、くよくよせず次に行こうという気持ちが大事なのかなと思います。ポジティブな気持ちを保つことで、私自身、転職活動が億劫ではなくなりました」
「もうひとつは、選考では正直に話すことが大事だと思っています。私はこれまで数回転職を繰り返してきましたが、面接では退職理由などを取り繕わず、正直に伝えてきました。だからこそ、本当に私の価値観とマッチした会社が見つかったのではないかなと感じています」






※本記事は2025年3月5日時点の情報をもとに作成しています

《編集後記》

Iさんに今後の⽬標を聞くと、パッカー⾞(廃棄物収集車)の運転ができるようになりたいと即答でした。やはり今の仕事が充実しているからこそ、明確な目標も持てているのではないでしょうか。 転職回数や短期離職は不安要素と思われがちですが、Iさんのエピソードを聞いていると、本当にフィットした会社や仕事と出会うまでの必要な時間だったようにも思えました。

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