こんにちは! プラスト編集部のOです。
第30回目となる「みんなの転職ストーリー」。
今回登場していただくのは社会福祉法人清和会で、生活支援員として活躍するUさんです。
今回も、みなさんの転職活動の参考になる転職体験談を紹介しています。ぜひご一読ください。
【🏢社会福祉法人清和会】
障がい者支援施設「つくしの里」を運営する社会福祉法人清和会。同施設は、障がいのあるお子さんを持つ親御さんが「自分たちの亡き後も幸せな日々を過ごせるように」との願いから、有志を集い設立。その想いが30年以上脈々と受け継がれています。
数多く投稿されている職員のインタビュー記事からは、職場内の雰囲気の良さや働きがいなど、さまざまな魅力が発信されています。
——やりがいを感じられる環境
2024年5月に入職し、現在2年目となるUさん。1年以上経験を積んだ現在でも、支援員の仕事の難しさを実感しているという。
「自発的に言葉を発することが難しい利用者さんも多いなか、『何を求めているか』を表情や行動などから読み取らなければなりません。だからこそ、積極的にコミュニケーションをとり、利用者さん一人ひとりの個性を深く理解する必要があります。はじめのうちは、うまく意思疎通できない時もありました」
「しかし、だからこそ私の支援で利用者さんが笑顔になったり、『ありがとう』と言ってもらえたりすることがとてもうれしいんです。月並みかもしれませんが、自身でこの仕事を経験して実感した確かなやりがいです」
コミュニケーションは利用者さんとだけでなく、職員間でも盛んなようだ。
「つくしの里では頻繁にイベントが開催されています。職員一同が企画のアイデアを出し合ったり、協力して準備したり、利用者さんに楽しんでもらうということを第一に、一致団結して取り組んでいる。この一体感は同施設の魅力だと思います」
「本当に人間関係は良いと感じていますね。先輩たちは普段の業務について丁寧に教えてくれることはもちろん、福祉の専門的な勉強をするために参考書を貸してくれるなど、親身にサポートをしてくれます。おかげ様で着実に成長できています」
同施設での生活支援員の仕事に大きな充実感を覚えているUさん。これまでどんな経験を経て、理想的なキャリアを手に入れたのでしょうか。
ここからは、Uさんキャリアの軌跡を紐解いていきます。
——大きな仕事に挑戦した1社目
大学を卒業したUさんは精肉メーカーで食品衛生管理者として働くことに。なぜそのキャリアを選択したのだろうか。
「面接を受けた際、食品の安全性を徹底している証である国際規格『ISO22000』を取得するための中心人物になってほしいと言われました。大学時に取得した食品衛生管理者の資格を活かせるし、何より1年目から大きな挑戦ができる環境に魅力を感じ、入社を決めましたね」
約2年をかけて、『ISO22000』を取得できたというUさん。そのミッションは想像以上に大変だったようだ。
「当然、私一人が頑張って取得できる規格ではありません。社外の有識者の知見を求めなければならないし、製造スタッフをはじめ、社内に理解を促す必要もあります。プレッシャーがあったなかで、周囲を巻き込んでなんとか取得できたときは達成感で一杯でした」
——製造職への挑戦のため、転職を決意
会社からの期待に応え、順調そうなキャリアを歩んでいたように思えるが、Uさんの気持ちは転職に傾いていくことになる。
「率直に言うと、管理者ではなく、製造現場を経験したいと思うようになったからです。そして、新しいことに挑戦できる成長環境に身を置きたかったことも転職を考えたきっかけとなりました」
そして、乳製品メーカーで面接・工場見学をすることに。
「応募してみたのはアイスを製造している部門の募集。工場見学をした際、アイスの製造には液づくりから殺菌、フリージング、箱詰めなど、多種多様な工程があるとわかりました。しかし社員さんたちは、複雑な現場を何気なく、しかも楽しそうに連携しながらこなしている。その様子を見て、『ここで働きたい!』と思ったんです」
まさに成長できる環境があると感じたUさんは、製造職へのキャリアチェンジを決意する。
——成長を求め、異業種・異職種へキャリアチェンジ
2社目ではさまざまな製造工程を経験し、新たなスキルや知識を身につけることができたというUさん。大きなやりがいも感じていたようだ。
「有名酪農メーカーとタッグを組んで、その商品を大手小売店に卸すといった大きな仕事も経験できました。自身がつくった製品が世の中の多くの人の手に渡ることとなり、製造職としての喜びを実感できましたね」
5年ほど在籍し、一通りの経験を積んだUさん。昇進試験を受けて、長く働き続ける選択肢もあったようだが、さらなる成長を求めて転職を決意する。
「以前から洋服が好きだったので、今度はアパレル業界で働きたいと考えました。そんなときに、すでに勤めていた友人からの推薦もあり、契約社員として某大手アパレルメーカーの販売員になりました」
初めて経験する業界・職種は学びが多かったという。
「スタッフ同士がインカムで『今、この商品が動いているから棚に出そう』といった連携を頻繁にしているんです。売上に対して全員が全力で向き合っていて、”利益をあげる”というところに対しての姿勢を学ぶことができました」
正社員を目指していたUさんだが、そうなると同時に転勤が発生することが判明。居住地を変えられない事情もあり、3回目の転職活動を開始する。
——「つくしの里」を選んだ理由
次の転職先は福祉業界を志望していたというUさん。なぜなのだろうか。
「母が福祉業界で働いていた影響が大きいですね。以前からキャリアの選択肢として、ずっと心の片隅にはあったんです。また、3社目の接客の経験が活きるのではと考えたのもあります」
さらにUさんは、数ある福祉施設のなかでも社会福祉法人清和会が運営するつくしの里を強く希望していたという。
「福祉施設を調べていくなかで、同法人の+Stories.を見つけたんです。特に印象に残ったのは、『【マイナビ転職フェアに参加します!】担当者はこんな人ですよ(vol.3)』の記事。ワークライフバランスについて触れられていることに加え、筋トレ部をつくって施設に器具を持ち込んでいるなどの自由度も衝撃でした(笑)」
「他の福祉施設では、求職者に対してここまで情報を発信していなかったです。していても、職員さんの顔が見えず、雰囲気が伝わりづらかったり…。これまでの経験上、コミュニケーションをとりやすい環境があることは、仕事をするうえで何よりも重要だと感じていました。記事によって、つくしの里では職員同士の関係性が良いことがわかり、志望度がグンとあがりました。」
そして、面接や施設見学を通して、記事通りの雰囲気の良さを感じとったUさん。入職することに迷いはなかったようだ。
——仕事もプライべートも充実
+Stories.の記事や施設見学を経て、事前に同施設の理解を深めて入職したUさん。入職後にギャップは感じなかったのだろうか。
「先述したように、利用者さんとのコミュニケーションは、難しいと感じる部分ですね。また、良い意味でのギャップでなら、同施設に計画的に仕事を進めるカルチャーがあったことです」
「利用者さんを第一に考えながらも、仕事を期限内に終わらせるにはどうすればいいか、職員全員で考え、実行しています。だからこそ、ワークライフバランスをとれている職員が多い。私自身も趣味である社会人サッカーの時間を十分に楽しんでいます」
同法人に入職後、Uさんは仕事も私生活も非常に充実しているようだ。最後に今後の目標を聞いてみた。
「直近の目標としては、来月の班外出を成功させること。計画はもちろん、外出先の下見など入念に準備してきました。利用者さんの思い出に残るようなイベントにしたいと思っています」
「この班外出にあたり、先輩たちには多くのサポートをしていただきました。本当に、当施設の人間関係は抜群だと思います。誰もがイチから成長できる環境があるとしみじみと実感しています」
※本記事は2025年8月26日時点の情報をもとに作成しています
《編集後記》
仕事において、「製品やサービスを通して人々を笑顔にしたい」という強い想いがあるというUさん。さらに、常に成長できるかということを重視してキャリアを選んできたとも言います。製造、アパレル、福祉はそれぞれまったく違う業種ですが、そのキャリア選択の根底には一貫した想いが連綿と続いていることがわかる取材となりました。
また現職では、アパレルの経験を活かし、利用者さんにサイズの合った服を届けるシステムを考案しているというUさん。経験をキャリアに活かす参考にもなるでしょう。
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