■ まず「先生」と呼ばれた時の気持ちから聞かせてください。
今でこそ「田中先生」と呼ばれるのは当たり前なんですけど…
最初の一回目の“先生”は、めちゃくちゃ新鮮で嬉しかったんです。
入社当初、生徒からふと言われて——
「あ、先生になったんだ。じゃあしっかりしないと」ってスイッチが入りました。
名前じゃなくて、自分の覚悟を作る言葉でしたね。
■ やりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?
やっぱり、子どもたちが頼ってきてくれる気持ちに応えられた時です。
質問でも相談でも、不安でも進路の迷いでも——
ちゃんと受け止められる自分でいられることが一番のやりがいです。
■ 去年の高校3年生の指導のエピソードも教えてください。
彼は受験を意識しないといけないのに、気持ちがなかなか上がらなかった。
でもそれ、僕も高校生の頃まったく同じだったんです。
周りの友人だけが頑張ってて、自分だけ取り残されてるような焦り。
「その気持ち、痛いほどわかる」って思いました。
だから僕はこう伝えました。
『無理して頑張らなくていい。でも、続けられる自分でいよう。』
単語を1日10分読む。計算を30分だけやる。
小さな一歩でも、続けること自体が未来への投資なんだって。
そしたら彼、休まず・遅刻せず塾に来てくれるようになったんです。
結果よりも嬉しかったのは、彼が“続ける選択”を自分で決めたことでした。
■教育と経営の視点の両立についても伺えますか?
はい。塾って公教育じゃなくて私教育なんですよね。
授業料をいただいて授業させてもらえる。
だから経営の品質=教育の品質でもあるんです。
当社ではこんな指標を毎週の会議で管理しています。
遅刻率
宿題実施率
目標はどちらも 100%。
「当たり前を、当たり前にできる校舎」が理想なんですけど、正直まだ届かない日もある。でも数値改善の鍵は「強制」じゃなくて「理解」。生徒の気持ちを想像して、期待とメリットを言葉で伝えることだと思ってます。「どうなってほしいのか?」を自分の中で言語化して伝える。
これ、すごく大事にしてます。
■ 社長からの言葉で印象的だったものはありますか?
「子どもに考えさせなさい。答えをすぐ渡してはいけない。」
この言葉ですね。
これ実は、僕自身の成長にもつながった言葉なんです。
「わからないから教えて」じゃなくて
→ 問題意識をもって質問できる子は伸びる
仕事も勉強もまずは自分で考えてみる
そして自分なりのやり方を見つける
それから誰かに頼る時は遠慮なく頼る(笑)
この両輪が大事。
これ、子どもたちにもいつも話してます。
■ 最後に、これから目指す教室の姿を聞かせてください。
紹介で広がる教室、家族のサードプレイス、そして数字も強い校舎。
そんな場所を作りたいです。
「先生」の一言から始まった僕の覚悟が、
今では経営の視点と生徒の視点の両方を持つ原動力になってます。
子どもの小さな成長を、校舎の価値に。校舎の価値を、未来の家族の笑顔に。
この流れをこれからも大切にしていきます。
