ちょっとディープな話しで恐縮ですが、測量従事者にしか伝わらないかもしれない、怖い話です。
私が入社したころの話です。
さかのぼること15年程前。私は文系出身の中途入社でした。
入社後測量部に配属されるも測量のことがわからず、作業方法も道具の名前も何もわかりませんでした。器械に表示される角度も、まともに読めないし、分厚い作業規定を見ては混乱するような社員でした。
そんな男が初めての水準測量で「スタッフ」と「標尺台」を持たされた日の話です。
「なにこれ?標尺台めちゃくちゃ重!!」持ち物に衝撃を受けながらも説明を受けました。
1.標尺台の上にスタッフを立てて器械に向かって前後に振る。
2.器械手がスタッフを見る。
3.器械手が移動する。
4.移動後にもう一度器械手がスタッフを見る。
5.後で位置がわかるように標尺台付近にチョークで印をつける。
6.合図があってから移動する。
作業が始まり、
1.私はスタッフを振る。
2.器械手はこちらを見ている。
…見終わったようだ。
3.器械手は移動している。
合図は無いから、私は移動しない。
…なるほどこれを繰り返すわけか、簡単じゃないか。
器械手がこちらを見るまでにまだ時間がありそうだ
何も理解していない私は、そう思いながら器械が移動している時間を使って標尺台の下に印をつけようと、標尺台を持ち上げた瞬間!
先輩方の目から空間が歪むほどの力強いビームが私に向かって出ていました。
私:「え?印をつけようとしただけで…え?」(パニック)
先輩:「お前…」
それ以上の言葉は語らず改めて説明を受けました。
なんと先輩方は15年も前からアンガーマネジメントを習得していたようです。
まぁ目は口程に物を言っていましたが。
実は、標尺台を動かすタイミングを間違えると水準測量は最初からやり直しになります。
私は序盤だったからよかったものの、途中で発覚していたら先輩方にやり直しをさせてしまうところだったのです。
しっかり謝ったら、もちろん帰りには笑って許してもらえました。
怖い話ではありますが、この失敗は測量の新人あるあるで、おそらくこの話を聞いた測量従事者は昔を思い出して、背筋がヒヤッとしたことだと思います。
そして…次はこれを見ているあなたの番です。
そんな私も今では資格を持った測量士です。
他にも「新人が必ずする失敗あるある」はありますが、どんな失敗もアンガーをマネジメントして笑って許せる先輩方と一緒に働きませんか?


