世間的には、3~4月に年度末~年度初めを迎えますが、我々塾業界における年度末は中学受験本番を迎える1~2月です。 先日、中学受験を題材にしたドラマも放映されていましたが、中学受験シーズンと言えば『2月』のイメージかと思います。ですが実際のところ、1月から本番を迎える地域もあるため、現場としては、年明け・冬期講習が終わった辺りで、「本番モード」に切り替わっていきます。

生徒たちの様子は?と言うと、夏期講習以降の模試や志望校別授業などで既に目の色も変わってきているのですが、冬期講習を経て、本番を間近に控えることにより、さらに一段ギアが上がる様子が見て取れます。
開き直りと言いましょうか、腹を括った感じになっている生徒もいる一方で、本番の日が差し迫り、受験が現実味を帯びてくることによって、今まで見たことがないような緊張した表情やプレッシャー・ストレスを感じてしまう生徒もいます。
まだ11、2歳という生徒たちが、人生の大きな岐路になるような勝負所に挑む直前なのですから、当然です。
一方で、送り出す教師や職員もピリッと緊張感のある雰囲気になります。 ただ、その緊張感が生徒たちへのプレッシャーになってはいけない部分はありますので、表向きは平静を保ちながら、心の中で緊張感を持つ…そんな感じです。
そんな教師や職員が、この時期になすべきこと。
それは、生徒たちをうまく本番モードに切り替えてあげながら、これまで培ってきた力を“正しく”、“高精度で”発揮できるように、サポートしてあげることです。
そのために、私自身が現場にいた際は、「静かに」「穏やかに」それでいて「熱く」というような状況を心がけていました。
そして迎える本番。 ここまで来たらとにかく無事にやり切ってほしい。そう願うばかりです。 2月1週目頃にほぼ終わってきますので、この数日間は我々もソワソワしながら過ごすような時期です。
そして本番を終えて…
様々な形で訪れる結果は、一部の生徒にとっては一番に望んでいたものではないかもしれません。 ですが、本人が納得して「やりきった」という気持ちで終えられたかどうか、が一番です。 受験を終えた後、生徒たちと顔を合わせると、その表情も柔らかくなっていて、その気持ちを感じることができたときに、ほっとすると同時に一年が終わったことを実感するのです。


結果を待つ1分1分はものすごく長く感じる一方、怒涛の如く過ぎるこの1ヶ月は短いようでもある…受験期の現場は非常に濃密な日々です。
日毎に真剣さを増す顔つき、本番を終え、緊張感から解放された穏やかな表情・・・これらすべてから成長の軌跡を感じられ、「これが、教育に携わるということなんだなぁ・・・」としみじみと感じられる瞬間です。


ちなみに、個別指導の場合はその先があります。
中学受験を終え、小学校卒業までの残りの2ヶ月弱の期間、PRIVATOでは「中学準備講座」という形で通う生徒もいます。
「受験に向けて~」といった温度感・緊張感がではない分、気持ちも多少リラックスした状況で受講でき、それがかえって学習への意欲を高めている部分もあるようです。
また、そんな受験を戦い抜いた生徒たちの様子は、同じ教室内にいる新6年生の目にも映り、受験期の様子を見知っていた先輩たちの姿を見ることが、一種の励みにもなっている様も感じられます。
こういった形で、次の世代にも引き継がれていくというのも良いものだな、と感じられる瞬間でもあります。