みなさま、こんにちは。愛宕の佐々木と申します。
今回は少し変わったSE用語を紹介したいと思います。
※ SE・・・システムエンジニア
暴力系
みなさんが思っているSEって、PCに向かって黙々と仕事をしているイメージでしょうか。
実はそれは違います。IT業界は血で血を洗う切った張ったの世界です・・・。本当です。
その証拠にSEの間では以下のような言葉が発せられるのは日常茶飯事です。毎日が茶飯です。
叩く・キックする・殺す
恐ろしいですね。殴る蹴るの暴行の末の殺害。マフィアの世界です。
それではそれぞれの意味を見ていきましょう。
叩く
意味:Unix系のOSでコマンドを実行すること。
用例:実行中のプロセスを調べるために ps コマンドを叩く。
キックする
意味:スケジューラ等がジョブを実行すること。
用例:AM4:00に売上集計ジョブをキックする設定にしている。
殺す
意味:なんらかの理由でシステムの持つ機能を無効化すること。
用例:この機能、動作が怪しいのでとりあえず殺しておこう。
なんということでしょう!全然危険なことはありませんでしたね。切った張ったの世界は嘘でしたね!
「殺す」なんて物騒な言葉ですが、他の業界でも「目で殺す」とか「男殺し」とか使いますものね。(どこの業界?)
栄養摂取系
みなさんが思っているSEの食事って、PCに向かって黙々とハンバーガーを食べているイメージでしょうか。
実はそれは違います。もっと厳しい状況が迫っているのでSEは急いで栄養摂取をする必要があるんです。
その証拠にSEの間では以下のような言葉が発せられるのは日常茶飯事です。でも毎日茶飯は食べません。
舐める・食う・吐く
危ないですね。舐めて食った挙句に吐いちゃうんですよ。命がいくつあっても足りません。
それではそれぞれの意味を見ていきましょう。
舐める
意味:ソースコードやデータなどを一行一行参照していくこと。
用例:この処理は売上ファイルを上から全部舐めてデータを集計する。
食う
意味:プログラムがリソースを消費すること。
用例:集計処理、ものすごいメモリ食うなー。
吐く
意味:ログなどのデータが出力されること。
用例:解析のために詳細なログを吐くように設定する。
なんということでしょう!全然危険なことはありませんでしたね。命はひとつで十分でしたね!
SEがこぞって舐めて食って吐くなんて、想像すると地獄絵図でしたね。
わびさび系
みなさんが思っているSEって、時代の最先端を行くアバンギャルドなイメージでしょうか。
実はそれは違います。SEは「わびさび」の美学を貫いています。わびしさとさびしさと心強さと、いつも感じています。
その証拠にSEの間では以下の言葉が往々にして発せられます。
枯れる
わびしく、そしてさびしいですね。諸行無常の響きがあります。SEの究極の目標は枯山水です。
それでは意味を見ていきましょう。
枯れる
意味:ハードウェアやソフトウェアの不具合が出尽くして製品として成熟していること。
用例:ミッションクリティカルなシステムなので枯れた技術を採用します。
なんということでしょう!枯山水なんてどこにも出てこないですね。龍安寺に謝りたいです。
枯れた技術を採用するということは、最新の機能よりも安定運用することや価格を優先するということですね。
有名なところでは、任天堂でゲーム&ウォッチを世に出した横井軍平さんのセリフ「枯れた技術の水平思考」というものがあります。
流行りに乗って新しい技術を採用するのではなく、枯れた技術を別の使い方をして新しいものを生み出そうという考えですね。
人や芸に対しても「枯れる」という言葉は誉め言葉として使われるそうです。円熟した人となりや芸に対してです。
私もそのうち枯れた技術者という風に褒め称えられる時が来るのでしょうか。あまり褒められてる気がしませんが・・・。(わしゃJavaしかできんけぇのぉ、みたいな未来が待ってる予感)
それでは。