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【25歳】経験ゼロだけど、基本スキルは習得済! ライバルに差をつける「強み」とは?
25歳・女性の転職相談小山悦子さん
新卒で和洋菓子メーカーに入社し、商品企画に携わっていた小山さん。学生時代からやりたかったデザイン系の道に進み、仕事が面白くなってきた矢先、人事異動で経理部へ配属される。志向とかけ離れた仕事を続けていくか時間をかけて検討し、退職。辞めた後、スクールに3カ月間通いWEBデザインの基本スキルを身に付ける。デザイナーを目指して転職活動に励んでいるが……
そんな転職活動の悩みに、キャリアアドバイザーが答えます。
良かれと思って掘り下げた○○が、「未経験」を強調してしまう?
――今まで、何社くらい受けられましたか?
書類選考の段階で落とされたのが2社です。書類だけで、作品の添付をしていなかったので仕方がなかったかもしれません。
その後スクールに3カ月通って、ちょうど今、すべての授業が終わったので、活動を再開しました。現在、3社応募した段階です。
――職務経歴書を見ると、前職の商品企画部で担当された仕事が、細かに書かれてありますね。
何をやってきたかは分かるけど、肝心のWebデザイナーとして何ができるかが、分からない。未経験というのを強調してしまっていると思うよ。
スクールで学んだけど、実務経験がないという応募者は本当に多いですから、その中で、採用側にインパクトを与えなくてはいけないんです。
ライバルに差をつけるには「〇〇〇そうな経験」をアピールする
最初に受けたのは大手だったので、競争率は高かったと思います。現在はスクールに通ったので、教えてもらわなくても、一通りの必要なアプリケーション操作はできます。Webデザインの基礎は理解していると思うんですが……。
――それは一つ売りが増えたよね。以前、作品を添付せずに落とされたということは、やはり、それくらいできるのは必須と思われているからだよね。それはクリアしたわけだから、あとは、プロとしての経験はないけれど知識スキルはあるという点を、うまく伝えないとね。
異動で半年やった経理職については細かく書く必要はないよ。それより、Webデザイナーとして必要となりそうな職務を強調してみよう。
そうですね。Webではないけれど、前職では発注者側として印刷会社とのやりとりがありましたし、商品企画の中でいくつかデザインラフを描いていたことがあります。
――そう、それも強みですね。やってきたことの中で「Webデザイナー」として生かせる部分を相手に分かるように具体的に書いてみてください。
あとね、【Check】企業は未経験者をなぜ採るかというと、自社に今ないものが欲しいから。
そういった意味では、異業種での経験もアピールになるんですよ。小山さんの場合、企画力、提案力、コミュニケーション能力もあるんだから。
ブランク期間、選考に響くのは何カ月以上?
3カ月スクールに通ってブランク期間ができてしまったんですが、大丈夫でしょうか?
――ブランクの理由をしっかり説明できればいいんです。退職してから、すぐに目指すジャンルの勉強に専念にしていたわけだし、実際にスキルもついてるんですよね。
半年以上になると、ちょっと問題になるけれど、3カ月程度なら大丈夫です。
「不本意な異動」がきっかけで退職。ネガティブな理由、どう伝える?
ところで、異動になったことが退職のきっかけなんですが、それをうまく面接で説明できるかが心配なんです。経理の人員が突然ぐっと減ったため、やむなく異動になってしまったんですが……。半年間すごく悩んだし、上司にもよく相談して辞めることにしたんです。
――退職理由はさらっと流したほうがいいね。
例えば、「自分はもともとデザインがやりたくて、商品企画部に入ったけれど、自社の商品企画の中だけではなく、いろんなクライアントのデザインに携わりたいと思ってWebデザイナーを志望した」。それで良いんじゃないかな。退職理由の話でつまづくと、面接ではなかなか先の話にならないからね。
そうですね。分かりました。ありがとうございます。
【Check】未経験者をなぜ採るのか? 未経験者ならではの柔軟さに期待しているから!
中途採用は即戦力として経験者を採用するだけではありません。経験者の中には、前職の経験から仕事に対して固執した概念があり、転職先に合わせて適応することが困難な場合もあります。
一方、企業はポテンシャルの高い未経験者を採用し、自社で教育することで、社風や経営方針に合う有能な人材として活躍することを期待します。
応募職種に対して熱意があり、自己啓発を怠らず、積極的に仕事を吸収していく姿勢があれば、未経験者であっても採用される可能性は十分あります。
とはいえ「未経験なんだから、教えて」という姿勢はNG!
実際、「未経験可」の求人情報の応募条件欄には、「意欲的なあなたのチャレンジを歓迎します」のように、「意欲があれば……」という記述を見かけることも多いのではないでしょうか? 受身ではなく、熱意を持って、自ら仕事を吸収しようという姿勢が大切です。
未経験でも、自ら率先して勉強していく姿勢は必須。更に希望職種につながる経験をアピールしよう!
キャリアアドバイザーの転職アドバイス
- 「前職で経験した業務で志望職種で生かせそうなこと」があれば、それは立派な強みになります。応募先企業であなたがどんな貢献ができるのか、具体的に説明しましょう
- 退職理由は「前向きな表現」に言い換えるのが大原則!
- 現時点で知識やスキルがなくても、「習得に向けて精進している姿」で熱意を示すことは可能です
谷所 健一郎
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメントアドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職道場、キャリアドメインマリッジ、ジャパンヨガアカデミー相模大野を経営。主な著書「はじめての転職 必ず成功する転職」(マイナビ)ほか多数。
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