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「仕事の達人」かく語りき

その仕事ぶりを"達人"と呼ばれる人たちがいる。職業人が毎日取り組んでいる"仕事"について神奈川で働く"達人"たちは、どう向き合い、どう働いているのか。

vol.5 ピンチのときこそ、大きなチャンスが潜んでいるものです。株式会社クリーンサービス 代表取締役 島根 圭伸さん

島根 圭伸さん

profile

千葉県松戸市出身。外資系生活用品メーカーの工場で生産計画に携わるなかで、環境問題に関心を持つ。先進地域の欧州と日本の格差に衝撃を受け1968年、廃棄物回収の会社を起業。1984年に平塚でクリーンサービスを設立し、湘南エリアの駅、コンビニ、ファーストフード店などと契約を結んで産業廃棄物の回収・運搬から提案・コンサルまでを行う。休日はもっぱら国際ボランティアに精を出し、すでに20年以上、米軍厚木基地の家族・子供を県内のレジャースポットに案内している。

業界の存続を揺るがす危機

イメージ画像産業廃棄物というと皆さんは馴染みがないかもしれませんが、実は環境保護や循環型社会の形成にとても近しい業種であり、将来的に大きな可能性を秘めていると私は考えています。ところが、産業廃棄物業界は大きな曲がり角に差しかかっています。国がきびしいルールを企業に課し、それをクリアしなければ事業活動ができなくなるとされているからです。ルールの代表的なものは「IT化」と「事務処理」であり、これらが一気に厳格化されます。
IT化では電子マニフェストの導入へと移行し、これまで紙ベースでお客様とやりとりしてきた企業は、新たなシステムの構築・運用が求められます。中小零細で成り立っている業界ですので、この改革により産業廃棄物業者は現在の25万社から2,000社へと100分の1以下に減るといわれています。それほど大きな痛みを伴う改革なのですが、当社はその“ピンチ”を“チャンス”と捉え、早急に社内の電子化を進めようとすでにいくつかのアクションを起こしています。

商圏を拡大して「湘南NO.1企業」へ

イメージ画像どんなアクションを起こしたかというと、電子マニュフェストの導入はもちろんのこと、当社独自のデータベース(DB)システムの構築に向けてプロジェクトを立ち上げました。DBでは、作業員が回収にかけた時間を分析して効率化を追求するほか、お客様に提案するときのプレゼン資料としても活用していくつもりです。加えて、社内の情報セキュリティ体制を強化すると共に、社員教育の徹底により一人ひとりの意識を高めていきます。
名前を出せないのが残念ですが、当社が契約を結んでいるのは名の知られた大手企業ばかり。鉄道会社、コンビニ、ファーストフード、総合病院、製造業など、顧客数は1,300社にのぼります。先方の要求は今でも厳しいのですが、今回のルール改定に伴いワンランク上の体制を築いて、お客様のさらなるニーズに応えてまいります。
そして将来的には現在の平塚、小田原に加えて、藤沢、相模原にも営業所を出店し、神奈川県の半分を商圏に収めて、産業廃棄物の「湘南NO.1企業」と胸を張って言えるようになりたいですね。

達人の格言

イメージ画像島根社長から伝わってきたのは、「会社を成長させる」という強い意思だ。自分たちの業界が大きな変化にさらされているにも関わらず、まったく動じることなく、具体的な対策を講じていく。「2,000社のうちの1社として生き残るのではなく、改革をチャンスと捉えて事業を拡大していく」という毅然とした態度に、ベテラン経営者の凄みを感じた。「神奈川県の半分なら約400億円のマーケットが存在する。当社はそれを取りに行く」とのこと。数年後、同社がどう成長しているかが楽しみだ。