転職の5W1Hとは?

ビジネスの場面でも使われることの多い「5W1H」のフレームワークを応用して、転職軸をまとめる方法をご紹介します。

動画でポイントをチェック

マイナビ転職の公式YouTubeチャンネルでは、5W1Hのポイントを動画で紹介しています!

5W1Hとは?

「5W1H」とは、who(誰が/に)、when(いつ)、where(どこで)、what(何を)、why(なぜ)、how(どうする)をまとめたもの。この6つの観点で情報を整理すると分かりやすいため、ビジネスの場面でも広く活用されています。

who
誰が(に)
when
いつ
where
どこで
what
何を
why
なぜ
how
どうする

転職軸とは?

「転職軸」は、仕事選びや会社選びにおいて重視する、譲れない条件のことです。

「5W1H」を使った整理では、あなたの経験(=生かせる強み)も転職軸として考えます。まったく新しい仕事に挑戦する場合でも、これまで経験してきた要素を軸にして転職先を探すことで、選択肢を広げることができます。

イラスト1

5W1Hを使った転職軸のまとめ方

以下の順序で整理していきましょう。

  1. 今の仕事を5W1Hに書き出してみる
  2. 譲りたくない要素を決める
  3. 2.以外の要素を入れ替えてみる

この手順で、今の仕事とは違う仕事として5W1Hが成立するなら、あなたが譲りたくない要素が、別の仕事でも生かせる「転職軸」となります。

1. 今の仕事を5W1Hに書き出してみる

まずは今(これまで)のあなたの仕事を「5W1H」で表すとどうなるかを書き出してみましょう。

保険の個人営業の5W1H
who 個人の顧客に
when 顧客の休憩時間に
where 顧客の勤務先で
what 保険商品を
why 顧客の人生をサポートするために
how 提案する

[POINT]5Wの順番は好きに入れ替えてもOKです。

2. 譲りたくない要素を決める

次に「5W1H」の中から、譲りたくない・替えたくない要素があればそれを決めましょう。

通常の転職軸の考え方では譲りたくない条件(勤務地や待遇など)が転職軸となりますが、「5W1H」を使った転職軸の考え方では、新しい仕事でも生かせる要素であることが転職軸となります。

保険の個人営業の5W1H
who 個人の顧客に
when 顧客の休憩時間に
where 顧客の勤務先で
what 保険商品を
why 顧客の人生をサポートするために
how 提案する
イラスト2 個人のサポートにやりがい感じてるかも!

3. 要素を入れ替えてみる

譲りたくない要素以外を入れ替えて、違う仕事になるかどうかを試してみましょう。

what
保険商品を
資産設計を

whatを換えてみると、フィナンシャルプランナーの仕事として成立しそうです。活躍するには資格が必要ですが、これまでの経験も十分に生かせそうな仕事が見つかりました。

ほかにも、

where
顧客の勤務先で
保険ショップで

whereを変えてみると、保険ショップのカウンターセールスの仕事になりました。

このように、「5W1H」の形で整理した仕事の要素を入れ替えて違う仕事にならないか試してみることで、これまでの経験を生かした新しい仕事に出会うことができます。この時に、最初に書き出した要素と変わらないものが、あなたの「転職軸」と言えます。

整理が難しい場合は?

「5W1H」で整理するのが難しい! 入れ替えてどんな仕事になるか分からない! という場合は以下の2つを試してみてください。

  1. 5Wから3Wに簡略化する
  2. 要素を削ってみる

1. 5Wから3Wに簡略化する

「5W1H」のWの数を減らして「3W1H」で考えてみましょう。どの「W」を省略しても構いませんが、マイナビ転職ではwhenとwhyを除いた「3W1H」が具体的でやりやすいためオススメしています。

保険の個人営業の3W1H
who 個人の顧客に
where 顧客の勤務先で
what 保険商品を
how 提案する

どうですか? これだけでも十分仕事の内容が整理されていると思いませんか?

2. 要素を削ってみる

要素を入れ替えて別の仕事になるかを確認するのが難しい場合は、入れ替える前に削ってみて、どんな仕事がありそうかを考えてみるのが良いでしょう。

先ほどの3W1Hの例を基に確認してみましょう。

whoを削った場合

where 顧客の勤務先で
what 保険商品を
how 提案する

対象の制約がなくなるので、顧客層を広げたり、toBに転換したりできるかもしれません。
例)法人顧客など

whereを削った場合

who 個人の顧客に
what 保険商品を
how 提案する

場所の制約がなくなるので、対面ではなくネットや電話対応、店舗に変更できそうです。
例)保険ショップ、コールセンター、チャット対応など

whatを削った場合

who 個人の顧客に
where 顧客の勤務先で
how 提案する

扱うモノの制約がなくなるので、同じスタイルの別の商材に広げられそうです。
例)資産形成アドバイスなど

howを削った場合

who 個人の顧客に
where 顧客の勤務先で
what 保険商品を

どうするアクションするかの制約がなくなるので、まったく違うビジネスに変えられるかもしれません。
例)保険セミナーを開催するなど

おわりに

転職活動で重要な「転職軸」の見つけ方を「5W(3W)1H」の考え方をヒントにしてご説明しました。
あなたの転職活動の可能性が広がり、よりよい転職が実現することを願っています!