編集部がおすすめする、求人情報や転職に役立つ情報が満載!
働く女性をしっかりサポート!
【25歳】公務員から民間企業へ。第二新卒で「前職から逃げ出した」と思わせないためには?
25歳・女性の転職相談菊池智子さん
新卒で小学校教諭として就職。教壇に立つ中、仕事の適性が感じられず、民間企業への転身を考えるようになり、2年で退職。現在は企業セミナーへ参加したり、情報収集をしたりしながら転職活動を行っている。公から民への思い切ったキャリアチェンジが採用側にどう映るのかがとても気になっていて……
そんな転職活動の悩みに、キャリアアドバイザーが答えます。
教師の道を断念。“視野を広げたい”と民間へ
――どうして転職をしようと思ったんですか?
教育大学を卒業後、小学校の教員になりました。2年間勤務しましたが、やはり民間で就職をしたいと転職活動を決意しました。
しかしながら大学時代は教員のみを目指していたので、どの業界が自分に合っているのかが、まだ分からない状態です……
――まず、菊池さんは民間で何をやりたいの?
はい、今まで子供相手の仕事だったので、今度は大人の世界でもっと視野を広げたいと考えています。
現在志望しているのは、旅行会社のコールセンターです。旅行は前から好きですし、企画にもかかわれるということで興味を持っています。
――「好きだから、企画にもかかわりたい」という志望動機は弱いよね。
あと「視野を広げたい」というのも、菊池さんの視野を広げてあげるかどうかというのは、企業側にとっては正直どうでもいいことなんですね。
転職では、まず「何ができるのか」「どういった強みがあるのか」が、問われるからね。
経験もスキルもない「第二新卒」に求められるのは?
でも、教職での経験をどのように生かせるかが、分からないんです。
――具体的に生かせる仕事となると、やっぱり塾になるかな。でも子供の教育は志望していないんですよね。
今は25歳ですね。そうすると、最近盛んな第二新卒としての応募も可能ですね。
「第二新卒」って何でしょうか?
――新卒で、入社した会社を3年以内で辞めてしまった25歳くらいまでの人を指すことが多いですね。
中途採用だけど、戦力となる職務経歴はそんなに重視されない。ただ、ビジネスマナーや社会人としての意識は持っていることを期待されるけどね。【Check】第二新卒に、企業が求めているのは、スキルよりポテンシャルです。
退職理由に「本音」はタブー。印象の良い伝え方は?
――ところで、教職を2年やって、なぜ民間に行きたいの?
正直に言うと、やはりいろいろ大変なことがあり、向いていないと思ってしまったんで
――多分、そこも必ず聞かれるはず。担当者によっては、2年間で逃げ出しちゃったのかなと思われることもあるよね。だから、それを払拭する強いアピールが必要なんです。
2年間やったけど、それ以上にやりたいものがある。そういった熱意が大切なんですよ。
やはり「逃げ出した」って思われてしまうということは、不利なんじゃないでしょうか?
――先生はものすごく大変な仕事だからね。いろいろあると思うよ。退職を考えるきっかけが「向いていない」でも構わない。でもね、企業に伝える退職理由としては「それ以上にやりたいものがある」といった熱意をアピールしないと。
選考の段階で、「なぜ辞めちゃったのか」に話が終始してしまうよ。民間とか教職とか関係なくて、「自分がやりたいことがあるから転職するんだ」という意思を見せないと。
どうして旅行業界なのか? 自分が何をどうしてやりたいのか、軸をしっかり持ってくださいね。
説得力のある志望動機には「ストーリー」がある
正直、「これ」といった志望動機や、自己PRがないんです。自分に、まったく関係のない業界や職種への志望動機、自己PRは、どうまとめたらいいでしょうか?
――基本は、きちんと「自分が何がやりたいか」それを持つことですね。でも、最初はカタチからでもいいと思いますよ。
その業界に興味を持った理由と自分の経験をもとに、ある意味ストーリーを作ってしまうんです。「学生時代から興味があって、そのためにこういった勉強をしている」。こういった形でいいと思いますよ。もちろん、勉強はしないといけないですけどね。
分かりました。旅行業界は昔、地理を専門に学んでいたことから興味があったんです。もう少し、そこを掘り下げて考えてみます!
【Check】第二新卒は、スキルよりポテンシャル
企業は、新卒者を採用すると、仕事の進め方、名刺の扱い方、電話のかけ方、あいさつの仕方など、ビジネスに必要なマナーなど、イチから教える必要があり、費用と時間を費やします。
第二新卒では、職務経験があることで、社会人としての自覚があり、基本的なビジネスマナーや職業意識などは備わっていると判断します。
新卒者と比較した場合、就きたい職業への意識が高く、短期間で、戦力として養成できることが、企業側のメリットなのです。
「向いてなかったから」ではなく、「これがやりたい」という自分の軸を持った転職を!
キャリアアドバイザーの転職アドバイス
- 第二新卒の採用で重視されるのは「ポテンシャル」。経験がないからとあきらめず、気になる求人には積極的にチャレンジを
- 退職理由で「不満」を述べるのはNG。その企業だから働きたいという「熱意」と「意思」を見せて、アピールしましょう
- ふり幅の大きい転身であるほど「志望動機の説得力」が問われます。あなたと業界との「接点」を必ず入れて、応募先企業での働きぶりを想像させる「ストーリー」を伝えましょう
谷所 健一郎
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメントアドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職道場、キャリアドメインマリッジ、ジャパンヨガアカデミー相模大野を経営。主な著書「はじめての転職 必ず成功する転職」(マイナビ)ほか多数。
人気求人特集
豊富な転職・求人情報と転職ノウハウであなたの転職活動を支援する【マイナビ転職】。マイナビ転職は正社員の求人を中心に“日本最大級”常時 約8,000件以上の全国各地の豊富な求人情報をご紹介する転職・求人サイトです。毎週火・金更新であなたの希望の職種や勤務地、業種などの条件から検索することができます。職務経歴書や転職希望条件を匿名で登録するとあなたに興味を持った企業からスカウトされるサービスや、転職活動に役立つ職務経歴書サンプルや転職Q&A、会員登録をすると専門アドバイザーによる履歴書の添削、面接攻略など充実した転職支援サービスを利用できる転職サイトです。